FLORSHEIM IMPERIAL KENMOOR 93606 PTB 【コードバン】【革靴レビュー】

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まさかこんな大物が手に入るとは…!

ヤフオクをみていた時に、ふと目に止まったPTB。

「あれ、これフローシャイムのコードバンかな」

と思ってタイトルを見ると「フローシェイム」との記載。でも間違いなくフローシャイムで、しかもなかなか見つからないPTBでさらにコードバン、しかもサイズは7.5Eとマイサイズ。

必ず落とすしかあるまいと入札し無事落札。幸いにもほぼ競ることもなく驚きの価格で購入できました。価格は後ほど…

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FLORSHEIM IMPERIAL KENMOOR 93606

早速詳細をご紹介します。

ご覧の通りシワはあるもののコードバンらしい大きなうねりのあるシワには至っておらず、ウエルトなどもとても綺麗な状態。

革質はびっくりするほど良いというわけではありませんがコードバン特有のざらつきなども少なく、悪くないといった印象でしょうか。

93606というモデルは1962年から1988年まで生産されたモデルになります。FLORSHEIMの型番93606ですが、最初の93は黒ではないインペリアルライン、真ん中の6はブラッチャー、つまり外羽根を表します。

神戸のnestさんから伺った話ですが、PTB、つまりプレーントゥはどの年代でも定番であり安定して売れる形なので良い状態のものはなかなか出てこないそうです。デッドストックとなるとより一層でしょう。

折り込まれた外羽根とアッパーの縫い目がとても綺麗です。

アメリカの靴ですがステッチは乱れず、場所によって太さやピッチが異なります。

インソックのインペリアルロゴもくっきりと残っています。

ビンテージシューズの状態判定はアッパーやソールももちろんですがこのインソックのプリントがどれだけはっきり見えるかも重要な視点になります。

アウトソール。ご覧いただいてお分かりのように、ソールの減りはとても少なく、出し縫いも全く切れていません。

ただちょっと気になるのは、ソールは釘打ちではなくラバーでレギュラーラインのマークがついています。ソールにもImperial QualityではなくMade in U.S.Aの記載。

むむむ、これはアメリカ特有のイレギュラーなものなのでしょうか。いわゆるインペリアルはダブルの釘打ちにVクリートですが…

ライニングの表記を見てみます。EEの表記、タン裏はフェルトなしのインソックも直線のため年代はおそらく1984年5月製になります。

と、ここでもう一つ気になる点

よくみてみるとモデル名の「93606」の横に「X」がついています。

むむむ、ソールといいどうも仕様が異なるようです。

93606「X」の正体

悶々としていたのですが、SUPER8SHOESさんにトライアンフをつけていただこうと持っていった際に、このXの謎が判明しました。

このXや仕様は、フローシャイムが日本仕様として作ったもの、だそうです。米国内のものと区別するため、モデル名とソールの仕様を買えたのだとか。

検索しても出てこなかったのでとてもすっきりとしました。

サイズ感

サイズはUSの7.5E

私はUK7EやUS7.5D、もしくは8Dあたりを履くことが多いですが、この93606Xはどこも痛くなることなく、そしてタイトさも感じずにとてもぴったりと履くことができます。

コードバンはカーフよりも伸びないということを聞きますので、これ以上緩くならないのであればまさに普段履きにちょうど良いサイズ感です。

これは長い期間、履けそうでとても良いものを購入できました。

購入価格は…

コードバンということもあり、ヤフオクでも競る可能性がとても高かったのですが…

なんとこの靴…

5250円で落札できました

SUPER8SHOESの堀口さんにも、もう二度とないラッキーですよ、と言われたので本当に相当ラッキーだったのだと思います。

まとめ

バーガンディのPTBはオールデンが有名ですが、今回のフローシャイムもやはり負けていませんね^^

カジュアルにデニムに合わせることが多くなりそうです。今後、履き込んでシワが深くなっていくのが楽しみでなりません。

※かかとの履き口が裂けました…修理の様子は↓へ…

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