Vチップ、いわゆるアルゴンキンといえば人気があるのはAlden、ビンテージシューズ界ではNetteletonですが、Allen Edmondsの中でも人気のVチップモデルがあります。
1つはBrentwood、もう1つは今回ご紹介するSeneca(セネカ)です。
このSenecaは2004年と2005年にのみ発売された非常に短命なモデル。Brentwoodの後継モデルと呼ばれます。本国であまり人気がでなかったのか、他の理由があったのかはわかりませんがビンテージシューズ好きからは、近年のものであることから崩壊のリスクも少なく気軽に履けるということでとても人気のあるモデルです。
今回入手したのはブラックではなくブラウンのもの。年代が進むにつれてフローシャイムを始めとするアメリカのメーカーは軒並み品質を落としたものの、アレンエドモンズは革質含め維持されていると言われます。
そんなAllen Edmonds Senecaの詳細と履き心地、サイズ感などをお伝えいたします。
Allen Edmonds Senecaの詳細
こちらが今回ebayより購入したSenecaです。履きジワなどもまだ目立たず、おそらく2,3回履き程度のもので非常に良い状態のものを手に入れることができました。
シワの入りもまだうっすらなものの、とても目の細かいシワが入っていることがおわかりいただけると思います。これは革質が良いことの証明と言えるでしょう。
実際にわかってみるとしっとりとして厚みと弾力のある革で長く履いていけそうな革質です。70s以前のビンテージシューズは特に、常に革の裂けなど崩壊のリスクと隣り合わせですが、こちらはまだ製造されて20年弱ということもあり気にすることなく履くことができます。
※それでも20年弱は立っているのですが笑
また、ゾンタやイルチアのミュージアムカーフまではいきませんが革に少しムラ感が出てきておりこれからの経年変化が非常に楽しみです。
アルゴンキンの顔であるモカ縫い部分。Senecaは合わせモカの使用です。縫いも安定しており、出し縫いも太くガッチリしています。
Aldenのアルゴンキンはのせモカなので比較すると表情が随分と異なります。ストームウェルトの有無も違いますし、AldenはAldenの、AllenはAllenのそれぞれの魅力がありますね。
サイドビュー。どっしりぼってり。
革の厚みにとてもマッチしています。シングルソールですがダブルソールにしたらまた雰囲気も変わるだろうな。
アレンに多い、どっしりしたトップリフト。360度グッドイヤーの迫力が存分に。それでいてヒールはしっかりとつりこまれていて綺麗なカーブを描いています。
ウエストの絞りもしっかりと。
革のキメも細かく縫製も丁寧とMade in U.S.Aとは思えない丁寧さ(失礼)
真面目です。本当に。
中敷はこのロゴ。個人的にはこのロゴが1番好きです。わかりやすいから。
そしてサイズは7.5Dとなかなか出てこないサイズです。
Brentwoodもそうですが、以前所有していたサイズ9BのSenecaのように、よく見かけるのはウィズがAやBなどの細いもの。このサイズで状態が良いものが見つけられたのは本当にラッキーでした。
と、ここでアレンエドモンズがお好きな形であれば違和感を感じるかもしれません。
ライニングの内部表記が特殊なのです。
以前ご紹介した黒Senecaは他のアレンと同様の表記。
右下の「0444」の末尾が製造年を表すのでブラックは2004年製と判断できます。
一方で、今回のものは4桁数字ではないものの下段に「0002085」という記載があります。そのため2005年製というのが濃厚です。
調べてみると、2005年のSenecaは黒であっても左の表記、他のモデルも同様だったので2004年と2005年で内部表記方法が変更になったのかもしれませんね。
履き心地とサイズ感
はき心地が良いと言われるAllen Edmondsですが、このSenecaも例に漏れずとても歩きやすいです。ソールの返りもよく、中底も柔らか、1日中履いていても全く疲れません。
サイズ感については、7.5Dで、普段UK7E、US7.5Dを履く私の足にぴったりです。AllenはAldenなどと比べると細身のモデルが多く、Park Avenueなんかは7.5Dはかなりタイト目になりますが、こちらのSenecaはウィズもキツすぎずジャストフィットといったところでしょうか。羽根の開き具合もまさにベスト。
他の靴とのサイズ比較表がありますので、ご参考までに。
合わせ方
こちらはウール100%のサキソニー地スラックスに合わせています。秋冬はコーデュロイのセットアップやフランネルのパンツと、春は薄い色のデニムとも相性が良さそう。
アルゴンキンはスーツよりもジャケパンやデニム合わせてややカジュアルダウンさせた方が、靴のボリュームを加味してもその魅力が引き立つと思います。
まとめ
Allen Edmonds Senecaのご紹介でした。上記は数回履いたのちにケアしたものですが、ツリーを入れるとパンっとシワが伸び、クリームを入れればみずみずしく艶も回復します。
2000年代でもその品質は間違いないAllen Edmonds、おすすめです。
コメント
コメント一覧 (6件)
格好いいVはたまらない…。
思えば一足も持っていない、未踏のシューズでございます。
英国は丸っこくなってしまうため、真に格好いいVチップは米国ならではのデザインですね。米国ビン靴愛好家には避けては通れぬデザイン。
アルゴンキンのセカンドタイプなどと、叶わぬ理想を掲げるより、さっさと手にしたくなりました。
まったくステキデザインでございます、
スニゲーターさん
コメントありがとうございます。
なんと、そうでしたか!英国のDOVERやCHAMBORDと比べると無骨さがでますよね。スキンステッチでもないですし。
Nettleton、ショール、Foot So port・・・アルゴンキンは本当にでませんからね・・・見つけたらシェアいたします。
まさしく同じ謎表記Senecaですね!
アレンの謎表記は一体なんなんでしょう?
現行メーカーなので質問したら答えてくれますかね?
改めて見てもやっぱり格好良い!
明日履きたくなってきました(笑)
Ironさん
コメントありがとうございます。
そうなんです、全く持って同じデザイン。
2000年台のものですし、なんらかの記録が残っていてもおかしくないですね、europeanblendさんにお願いしたい・・・笑
またインスタでシンクロする日も近そうですね◎
私、ついにseneca をゲットしました。
黒です。ebayです。ウィズがかなりワイドですが、状態は良さそうです。
内部表記は普通のタイプですねえ。
届くのを楽しみにしています。
なおけんたさん
コメントありがとうございます。
Senecaゲットおめでとうございます!
黒は普通の表記なんですよね~ほんと不思議です。
年代も近年なので細かいこと気にせず履けるので、なおけんたさんのほうのアップも楽しみにしていますね。