暖かくなったと思ったら雪が降ったりして訳のわからない気候が続いていますが、桜の開花宣言もされて確実に春に近づいている今日この頃。
昨年後半に英国から個人輸入し、春になったら履こうと決めていた靴、Alfred SargentのHuntをご紹介します。
Alfred Sargentは取り扱う店舗も少なくなかなか目にかかることもないのですが、ダブルモンクのRamseyのはき心地とクオリティの高さに魅了されました。
※英国のビンテージシューズ を探すとPeal&COもよく出てきますが、サージェントもPealのOEMをやっていたこともあり、実力は折り紙付き。
内羽根でブラウンのフルブローグは今まで所有したことがなく(多分)、ジャケパンに合わせて気持ちも華やかにしたいと思い購入しました。
浅草コブラーさんにお願いしているブラインドブローグとともに、ウイングチップの主力として活躍して欲しい一足です。
Alfred Sargent Exclusive Line
EXCLUSIVE COLLECTION
https://www.alfredsargent.co.uk/exclusive
The collection created with a remit to rival the best ready to wear shoes made in Britain today. Oak bark soles, leather linings, plus a considerable amount of fine handwork mean these shoes take time, expertise and craftsmanship to make.
サージェントの中で、Handmadeに次ぐ高級ラインとして位置付けられていたExclusive Line.
HPでも、オークバークのソール、レザーライニング、熟練の職人による多数のハンドメイド工程…等々で英国の中で最高の既成靴を目指して作られたラインと紹介されています。
最近だと、このExclusive LineにかわってAlfred Sargent Collectionsになっているようです。
好きなメーカーだけになかなか日本でお目にかかれないのが辛いところ…
109Last Huntの詳細
改めて全景です。
ややノーズが長めの109Last、メダリオンも大きめでヴァンプはやや狭く、ピンキングもしっかりとしています。
色はマホガニー、ムラ感もあるやや赤みがかったブラウン、経年変化が楽しみな色。
出し縫いもブラウン、諸々のステッチはシングルですがピッチは乱れずに揃っていてとても綺麗に縫われています。
ブローギングはフルブローグらしく多くの箇所に施されており、こちらも均一に全く乱れがありません。
革はキメ細かくどのタンナーのものかは分かりませんが、張りのある綺麗な革です。
また、ムラ感があることもお分かりいただけるかと思います。
大きめの小窓に情報がしっかりと書かれていて履く側としてもありがたい。
特徴のあるこの字体でPealの靴などもサージェントだと判断することができます。
サージェントとして忘れてはならないのは立体的に作られたこのオークバークのソール。
英国靴としては珍しく矢筈仕上げになっています。
絞り込まれたウエストといい、既成靴としては最高峰の美しさを誇ると個人的には思っています。
Ramseyもそれなりに履いていますが削れるのも遅く、それでいて返りが良いため非常に優秀なソールです。
ソール同様にラストもねじれた作り。
足へのフィット感も申し分なく109ラストも99ラストに引き続き気に入りました。
プレメンテをして履きおろしへ
なかなか日本ではみることのないAlfred Sargent Huntのご紹介でした。
春も近づいてきているのでプレメンテを施し、早速履き下ろしをしようと思いますので別途ポストさせていただきます。
コメント
コメント一覧 (4件)
以前、サージェントはロイドやシップス オリジナルなどを作っていたのを覚えています。良質な靴を良心的な価格で提供できる実力ファクトリーとして私は英国靴メイカーの中でとても好きでした。クロケットより安くて遜色ない靴を作ってましたね。それがいつのまにか日本からフェードアウトしてしまったように感じていましたが、日本市場で復活したときには高級路線で出てきましたね。確か、ガジアーノ&ガーリングが立ち上がったとき、サージェントの工場を借りていたという話を聞いたことがありますし、ガジアーノ&ガーリングの既製靴はしばらくはサージェントが作っていたそうですね。その流れから高級路線にシフトしていったのかなあと勝手に思ってます。実力派メイカーだからできるんだなぁと感心したものです。
なおけんたさん、コメントありがとうございます!
ロイドやシップスのものも作っていたんですね!あまり目立たない存在ですが、歴史もあって良い靴を作り続けている印象です。
BOWENの靴なんかを見てみても、とてもきれいな靴が多いですし、一方でガジアーノも作っているとなればとても器用なメーカーですね。
いろいろと教えて頂きいつもありがとうございます!
まるすけさん
お疲れ様です。おお、いかにもブリティッシュブローグシューズという感じ。やはり、ショートウイングでも、米のガンボートより、スマート。英国紳士な感じですね(笑)。
私もピールのギリーを、1足もってますがとにかく固い(笑)。なかなか、飼い慣らされないお馬さんという感じですね……。引き続き、記事アップ楽しみにしてます。
しんのすけさん、コメントありがとうございます!
アメリカの外羽根ロングウイングを見慣れているとその違いにびっくりします。
先日インスタに挙げられていたギリーですよね、とてもかっこいいなあと思って拝見していました!
こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします◎