欲しいと思っていたものの、なかなか買えずにいたユッタニューマンのALICEをこの夏ついに購入しました。ある程度履きなれてからご紹介したいと思い、またしてもシーズンオフ間際でのご紹介です笑
サンダルはChacoとアイランドスリッパを使用していましたが、アイランドスリッパはくたびれて引っ越しを機に処分したので、Chacoのサンダル一つだけ。
Chacoは8年近く履いていますが非常に頑丈。踵はずいぶん減っていますがまだまだ大丈夫そうで、子供と一緒に出かける時には強い味方なのです。
パタゴニアのバギーズとか先日ご紹介したバーサタイルショーツには相性抜群ですが、どうしてもスポーティになってしまうこともあって、同じサンダルといえど位置付けの異なるレザーサンダルは欲しくて。
グルカサンダルを初め横浜のグロスターロードさんのビスポークサンダル等も検討しましたが、ユッタニューマンが噂では来年はまた値上がりするという最近私の背中を押しまくるワードを見聞きしてユッタニューマンのALICEを購入するに至りました。
前置きが少し長くなりましたが、ALICE自体とサイズ感、履き慣れるまでどれくらいかかるのか、といった点も含めてご紹介いたします。
ネコマークがアイコン:Jutta Neumann(ユッタニューマン)について
このちょっと怪しげなネコのマークがアイコンになっているユッタニューマン。NEW YORKという記載があるようにアメリカのブランドですが、ドイツ生まれの女性、ユッタニューマンさんが立ち上げたブランド。
後ほどご紹介しますが、同じくドイツのビルケンシュトックソールを使っていることも特徴でドイツのつながりが感じられます。非常に履き心地が良いことでも知られていますが、最初は楽に履きたいサンダルなのに痛くてしょうがない、何だか革靴の履きはじめのような期間を経る必要があるようです。
サンダルとしては高価な部類に入りますがソールの張り替えも可能。ここまで書いていて本当に革靴に近いですね笑。
Jutta Neumann定番のALICE
今回購入したのはユッタニューマンの定番であるALICEというモデル。ご覧の通り甲を帯状のレザーで、親指をサムホールで、さらに土踏まずをガッツリ盛り上げられたアーチでホールドするタイプのサンダルです。
パッと見るとかなり無骨なデザイン。シンプルながらも全周釘打ちされていることと、アウトソール以外はレザーであること、さらにそのレザーが分厚いことで存在感抜群。
4mm弱あるレザー。このレザーはラティーゴレザーというもののようで、牛革にオイル・グリースたっぷり含ませた元々は馬具に使われていた革らしい。
普段見慣れているドレスシューズに使われている革とは全く異なり、タフで硬く鈍い光を放つ革。有名どころだとHERZの鞄とかにも使われているようです。
ちょっと寄り過ぎましたが、大きな特徴である3cm近く盛り上がったアーチサポート部分。これだけ大胆に盛り上がっているのは他に見たことがありません。
コバ周りも雰囲気に合わせて荒めに仕上がっていたり、釘も綺麗に整列しているわけではなく、ラフにダダダっという感じで打たれているのも無骨な雰囲気にマッチしています。試着時に何足か見せてもらいましたが、釘位置は結構ばらついてました笑。
サイズ表記。見えないところにするわけでもなくわかりやすく結構大きな表記。無骨。無骨無骨言い過ぎですが、全体の雰囲気にはとてもマッチしています。
無骨なアッパーの印象とは裏腹に、アウトソールはビルケンソール。EVAなのでソフトな感覚が得られ、ミッドソールのレザーが足形に合わせて沈んでいくのと、このソフトなアウトソールが相まって履き心地がよくなっていくんでしょうね。
ビルケン同様にオールソールもできるみたいですし、上記特性を踏まえても革靴に非常に近いサンダルということが言えます。なお、アウトソールも全てレザーのモデルもある(あった?今はないかもしれません)ようです。
なお今回購入したALICEですが、ざっと調べる限り楽天のCottさんが1番手頃に購入できそうです。
少しでも痛さを軽減するためのプレメンテナンス
ユッタニューマンの履きはじめは痛いことで有名らしく、確かに分厚いラティーゴレザーは硬く、実際に足入れしてみると一部足に刺さるような箇所があります笑。
馴染むのに時間がかかるであろうことが想定されますし、靴擦れならぬサンダル擦れも起きそうです。
革靴もプレメンテする際に革を柔らかくして馴染みよくしていきますが、それと同じ要領でメンテナンスをしてみました。
今回はサフィールのレノベイタークリームを使ってメンテナンスをしました。革を柔らかくするミンクオイルが入っているという点で選択。
少しずつ指にとって塗り広げていき、その後ブラッシングとからぶき。そして柔らかくなれーと念じながら革を揉み込んでいきます。
甲と指のサムホールのみでなく、ソールもささっとレノベイタークリームを塗布してふきあげ。ラティーゴレザーの厚みもあり、気持ち柔らかくなったかな?程度ではありますがやらないよりはやったほうが良いでしょう。
今回はレノベイタークリームを塗布しましたが、デリケートクリームや革靴好きな方であればお持ちの方も多いブートブラックのリッチモイスチャークリームなんかでも良さそうです。
なお、ソールの部分をふきあげた時にクロスがかなり茶色くなりました。ユッタニューマンはしばらくは履くと足の裏が茶色くなるので、少しでも拭いておくと良いのかもしれません。
履き心地とサイズ感
プレメンテを済ませて早速履き下ろし。特徴的なアーチサポートそのままに、グッとふまずが持ち上げられて気持ち良いです。ビルケンのアウトソールも柔らか過ぎずで、ChacoやTevaのスポーツサンダルとはまた違った履き心地。1番近いのは(当たり前ですが)ビルケンです笑
そしてシンプルながらも存在感がありかっこいいなあと感じました。ただ、いかにも新品の革という雰囲気ですし、硬くまだまだこれからだなあと言ったところ。実際、歩きやすいかと言われると革が馴染んでいない状態では良いとは言い難いですね。
サイドから見てみます。ちょうど前後それぞれで1cm弱余るサイズ感。
今回のサイズはD8でUS8=26cmに当たるサイズを選んでいます。一つ下のサイズであるD7も試着したのですが、踵が少しはみ出て、指先もギリギリだったのでD8を選びました。
革が馴染んでくると緩くなるので小さめを、と書かれている方もいらっしゃったのですが、指先や踵がエッジに触れるのはあまり好きではなく、D8でもゆるくて脱げてしまうと言ったことがなかったのでD8に。
参考までに、私のZOZOMATでの計測結果です。D7とD8の間のサイズD7.5なんてのがあるとジャストだったのかなと思います。
ユッタニューマンは個体差が結構大きいと言われていますので、試着できる環境がある場合は試着して購入するのがベターだと思います。
痛くなくなるまでどれくらいかかるか
私の場合、丸で図示した場所が少々きつく硬いラティーゴレザーが食い込んでいました。履き下ろし初日は近所を30分くらい散歩する程度にとどめましたが、少し擦れて赤くなっており革靴の履き慣らしで慣れているとはいえ、素足ですし痛いものは痛いです笑
そこから数回は近所の散歩程度に留めましたが、のべ合計で15時間ほど履いたところで慣れて痛くなることは無くなりました。15時間程度ではまだソールの沈み込みもあまりなくユッタニューマンの本領発揮とまではいかないと思いますが、まずは安心して履くために痛くないことが重要。
履いてみて、食い込む箇所や当たる箇所があった場合は少しずつ履き慣らしていくほうが無難かと思います。
ちなみにユッタニューマンを履くと足の裏が茶色〜褐色っぽい色になります。ソールから色移りするのですがそちらは15時間以降でもまだ色移りするので、その面でも注意しておいたほうが良さそうです。洗えば落ちるのですが、最初見た時はびっくりしました^^;
シンプルなので合わせやすい
今までであればローファーを選択していたであろうリネンシャツにショーツの組み合わせに。購入したALICEはブラックですが、真っ黒というよりも少しくすんでいるのでそう言った意味でも合わせやすいです。
ノークッションの丈のパンツにもよくあいます。センタークリースの入ったスラックスとキレイ目に合わせてもいいでしょうし、もちろんブルージーンズにも合うでしょう。
2年間履いてのエイジング
2シーズン履いたALICE、かなり柔らかくなってすごく履きやすくなりました。履き心地もさることながらエイジングがまたすごい。赤茶というか、レッドウイングのように茶芯が見えてきているような雰囲気に。
履いてきたからこそ見えてくるこのエイジングもレザーサンダルならではの楽しみだと思います。
まとめ
シンプルゆえに汎用性が高く、無骨な雰囲気でカッコ良い。さらにさっと履くことができるタイプのサンダルなのでこれは重宝するよね、というサンダルです。
履き心地に関しては、購入してから即天国のような履き心地、というわけではないです。が、30時間ほどはいた今現在は革も少しずつ馴染んできており、履くごとに履き心地がよくなっていくのを感じられます。
ユッタニューマンの本当の良さを感じられるのは来年以降なのだと思いますので、またレポートしたいと思います。
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