コードバン財布の水シミ・水膨れを丸洗いしてリセットする

  • URLをコピーしました!

妻にプレゼントしてもらってから気に入っているGANZOのコードバン財布。グリーンの水染コードバンの透明感は素晴らしく、またエイジングも随分と進んできています。


その大事な財布が水浸しになりシミになってしまい…


良い機会と捉えて丸洗いしてみることにしました。革靴の丸洗いも最近はやらなくなっているので、久しぶりの丸洗い。シミも水膨れもなくなりリフレッシュすることができました。

あわせて読みたい
GANZOの水染めコードバン財布のメンテナンスとエイジングの記録 ちょっとした物を購入する時はキャッシュレス決済ばかりで、かつこんな状況ですので電車に乗る機会もかなり減っているため財布自体を持ち歩かなくても問題ない日が増え...


Contents

水筒をぶちまけてガッツリシミが

ショルダーバッグに財布、水筒、その他諸々を入れ娘を自転車に乗せて公園に遊びに行った時のこと。なんだか途中で足に水滴が当たるなあと少し違和感を感じていたのですが、あまり天気のよくない日だったこともあって気にせずにいたんです。


しかし公園についたあともそれは変わらず、ショルダーバッグを見てみたらぽたぽた水が垂れているじゃありませんか…


気がついた時にはもう後の祭り、水筒のゴムパッキンをつけ忘れていたことがわかり炭酸水がほぼ全て水筒から出てショルダーバッグは炭酸の海に…

その時は応急処置でタオルで可能な限り水分を取りましたが、ガッツリシミができ乾かしても元に戻らず上記の状態に。参った。


不幸中の幸いだったのはジュースなど色付きのものではなく炭酸水だったことですが、それでもシミに加え水膨れもありこのまま使うのはちょっと…でしたので、思い切って丸洗することにしました。

コードバン財布の丸洗い

革靴と同じく、シミを無くすなら全体を濡らしたら良いであろうということで、丸洗いすることにしました。コードバンの靴も丸洗いしたことがあり、その時も特に問題は起きませんでしたので同じやり方、以下の手順です。

  • 30分水に浸ける
  • LEXOLで洗う
  • すすぎとタオルで拭き取り
  • 陰干しで乾燥
  • 油分補給と仕上げ

30分水に浸ける

洗面所に水をはり、そこに財布を入れます。前回ケアしてから随分経っていたので、事前の汚れ落としはせずにそのままドボン。

革には全体がムラなく水に浸かるまでそのまま入れておきます。この財布は内側がヌメ革なのでどこまで浸かっているかわかりやすいのですが黒など差が分かり難い場合でも30分たてば浸かると思います。

LEXOLで洗う

次に洗剤で洗っていきます。私はLEXOLが好きなのでLEXOLで。洗い上がりもしっとりするので失敗が少ない気がします。


とはいえサドルソープ等でも良いと思います。洗い上げた後にケアしてあげることが重要です。

柔らかめの歯ブラシにLEXOLを少量つけて洗っていきます。表面だけでなく札入れや小銭いれ、カード入れまで隅々と。


これも歯ブラシじゃなくてもスポンジでもいいと思いますし、以前革靴を洗った時にはモウブレイのブラシを使っていました。このブラシは毛先も柔らかく泡だてもしやすいのでおすすめです。

すすぎとタオルで拭き取り

LEXOLは洗い流さずそのまま拭き取るのがセオリー。とはいえ財布は隅々まで拭くのが難しい部分もあるので、さっとすすいでその後タオルで水分をとっていきます。

札入れやカード入れは乾きにくいことが容易に想像できます。ヘタをするとカビにやられたりするので、可能な限り水分をとっていきます。あまり無理やりやると形崩れするので、ほどほどに。

コードバン側。全体を濡らしたこともあり、シミはすっかりわからなくなりましたし水膨れも目立つものは無くなりました。一方でコードバンらしい艶は全くみられなくなっていますので、ここからしっかりケアしないといけません。

陰干しで乾燥

タオルの上に財布を置いて、陰干しで乾燥させます。間違っても日向にだけは置かないように…


時々裏表を変えながら、ゆっくり乾かします。

表面はやはり乾くのも早いのですが、カード入れや札入れの部分はどうしても革が折り重なって乾きも遅いので、途中からティッシュを挟んで水分をとるようにしておきました。

油分補給と仕上げ

革は乾燥とともに油分が抜けていくので、完全に乾き切る前に油分補給をするとカチカチにならずに済みます。なので7割くらい乾いたかな?という感覚の時に油分補給。


今回はレーダーオイルでまずは補給しました。



上記がレーダーオイル塗布後。まだ完全に乾いていないので色はまだ濃いめ。表のコードバン側だけでなく、内側のヌメ革部分にもしっかりと塗布します。

もう少し乾いたら続いてサフィールのレノベイタークリームを。デリケートクリームでもいいかなと思いつつ、ミンクオイルも配合されていて硬くなるのを防げるであろうということで。

9割近く乾いた状態で、丸洗いしたこともあってか少し色も抜けているように思いますが、シミはほぼわからなくなりました。そしてレノベイタークリームは艶出し効果もあるので少し艶も出ています。

そして最後はコードバンクリーム。レノベイタークリームで終えてもいいのですが、ブートブラックのコードバンクリームは艶がしっかり出るので、仕上げの工程として艶出しに使います。

コードバンクリームを塗布して念入りにからぶきをしたのがこちら。艶も出てとてもキレイに仕上がったのではないかと思います。満足。


表面が凸凹、ガサついているようであればレザースティックやカッサぼうでぐりぐりすれば良いと思いますが、今回は特に不要かなと感じたのでその工程はしませんでした。

Before/After

横並べしてみると、ガッツリシミのできていた状態からシミはほぼわからなくなりました。洗って今回は補色をしていないので色抜けも結構進んだ感じですね。最初はしっかり濃いダークグリーンだったのにこうもエイジングするとは^^

特に折り曲げがよく発生する中央部分はすっかり色抜けしています。まるで宇宙のようです。


元々、GANZOの公式HPに掲載されていたエイジング写真が非常にカッコよくて選んだこの財布ですが、その期待を超えるようなエイジングをしてくれています。これ以上エイジングが進んだらもはやグリーンはほぼなくなるのではと思いますが、それはそれで愛着持って使った結果、ということで良いでしょう。

まとめ

久しぶりの革製品丸洗い、特に問題なく進めることができました。


とはいえ、丸洗いは失敗すると余計シミを増やしてしまう、ガサガサになってしまうなどのリスクもあり個人的にはあまりやらない方が良いと思いますので、あくまでも緊急事態の時にやる程度かなと思います。


ということで、水筒のゴムパッキンは忘れないようにしないといけませんね…笑。


皆様もお気をつけください。本記事の内容はリスクもあると思いますので、くれぐれも自己責任にてお願いいたします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

Contents