新境地:seica Country Line Karakoram

私の足を最も快適に支えてくれるseica霜崎さんの靴。


COLさん経由でドレスシューズを今までお願いしていましたが、seicaオリジナルで出されている登山靴をモチーフにしたKarakoramをオーダー。先日納品いただいたのでご紹介いたします。


私、登山は全くしないので、登山靴モチーフだから購入したわけではないのですが、カジュアルな服にもスニーカー感覚で霜崎さんの靴を履きたいからオーダーしました。


ドレスシューズと変わらず大変心地よい一足です。いつも通りご紹介させてください。

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seica Karakoramについて

https://www.seica-atelier.com/general-6

seicaのHPより。Country Lineということで、ドレスシューズとはコンセプトが異なりより日常に溶け込む、歩くことへのサポートをより強く意識された靴たち。


ユーザーニーズから生まれた、のではなく霜崎さんが今までの経験をもとに作りたいものが形にされたもの。

https://www.seica-atelier.com/general-6


今現在は今回ご紹介するKarakoramとDanieliの2種類。それぞれ登山靴とサッカーシューズをモチーフに。


いつも作っていただいているCOLオリジナルシューズもその歩きやすさは抜群で、だからこそお願いし続けているわけですが、それが登山やサッカーといったドレスシューズよりもより柔軟かつ激しく動くことが求められる場面をイメージして作られているわけですから、履きやすさの面で進化しているであろうことは想像に難くありません。


逆ツイステッドラスト、歩行の際に踵から接地して、外側を回るように小指にググッと力が回って、そこから親指に力が伝わるように内側から外側に向かって傾斜がついているラストは、歩行時の力の流れをスムーズにサポートするラストをベースにされています。


ともにパターンオーダーですが、元のラスト:それ自体が良いことに加えて、かなり柔軟に対応いただけるので、多くの人に満足できるものだと思います。

東京のトランクショーにてオーダー

seicaとして、年に何度か大阪や沖縄、東京、京都、群馬等でトランクショーを実施されておられますが、その中の東京の会にお邪魔しました。場所は自由が丘のgallary yururi.

当日はKutsubigakuの木嶋さんと合同のトランクショー。カントリーラインだけでなくドレスラインももちろんオーダーできる会。何気に木嶋さんとお会いするのは初めてだったのでその面でも良いトランクショーになりました。

お二人と雑談の上で、目当てのカラコルムを早速試着。私の場合はすでに霜崎さんに足のサイズを把握していただいているので、それをもとに6.5のゲージを試着。


合わないわけがない、と、初めて試すラストなのに安心感があり、実際履いてみてもその通りの印象でした。ドレスのものよりもボリューム感があるので、つま先付近も余裕が感じられる。それでいて踏まずや甲、踵に至るホールド感は流石のもの。


調整のみでも大丈夫そうでしたが、くるぶしから踵にかけて、アーチラインの周りのホールド感が少し強い点を伝えると、そのFBが他の方からもあったようで調整いただくことに。

革はスエードが基本で、ポロブラウン、ダークブラウン、ブラックの3色。コバの色味などもそれに合わせて選びます。ポロブラウンと迷いましたが、汎用性がより高そうなダークブラウンに。ソールばビブラムなので全天候でいけちゃう、スニーカーライクにも使える私にとっては新感覚の靴です。

オーダーを終えて、霜崎さん、木嶋さんと夕食をご一緒させてもらいました。自由が丘ということで小洒落たお店が多く果たして男三人で入れるお店はあるのだろうか、などと悩みましたが、そんな悩みを全無視する薬膳鍋の店に。これがまた美味しくて、プロサウナー木嶋さんの発汗量が異常で、お二人ともたくさんお話しして非常に良い時間になりました。

seica Karakoramの納品

おおよそ8ヶ月ほど経ったのち、再度トランクショーがありそちらで納品いただきました。オーダー時と同じく自由が丘のyururiで。仕事で広島出張あけにそのまま伺いました。

こちらが完成したKarakoram、今までのドレスラインとは異なる印象ですが、霜崎さんの手仕事が存分に感じられる点は今までと変わりません。

早速足入れ。いつものようにシュポっと気持ちの良く空気の抜ける音がして。

良い塩梅です。ゲージを履いた時も感じましたが、指先はしっかりゆとりがあり、地面を掴む感覚を得られるのと、それでいて踏まず、甲、踵と主要な部分はしっかりとホールドされる心地よさ。歩く時の体重移動も難なくでき、革が馴染んでくればスニーカーよりも履きやすい一足になるはずです。


ダークブラウンのスエードの表情がまた良く、雨などにも打たれたりして良い塩梅にくたびれてきたあたりが、この靴の真骨頂な気がします。リゾルトのブラックデニムとも良くあっており、この組み合わせは頻繁にすることになりそうです。

その他、オーダー時にはまだリリースされていなかったさーかーシューズモチーフのDanieliも展示。

ドレスのサンプルも見応えしっかり。霜崎さんご出身のSPIGOLAといえばのダブルモンクも圧巻です。このダブルモンクは特別ですが、基本的に霜崎さんの靴はやさしいフォルムに歩行を支える履き心地、それらを実現する丁寧な仕事。私はCOLさん経由でドレスシューズはお願いをしていますが、これからもお願いし続けるつもりです。

seica Karakoramの詳細

登山靴モチーフということもあり、しっかりとしたボリューム感を感じる靴です。独特のパターンが織りなす綺麗な曲線で成り立っており、どこか柔らかさも感じる不思議なバランス。そしてしっかりシームレスヒールであったり、ドレスの要素も入っていて不思議な靴だなあと。

ソールはビブラムなので、防水スプレーをかけてしまえば全天候型でいけますね。私の生活においては旅行や子供たちと遊ぶときにも重宝する靴かなと思っています。綺麗な靴なので本物の登山靴のように泥がついたりするのは避けたい笑。ソールは接着、それまではフルハンドの仕様です。

ステッチや端部の処理、ウエルトのウィールあと、seicaの焼印、どこをとっても丁寧かつ綺麗でこれぞ職人技と言えるもの。グリーンの箱やシューバッグも色が楽しい。シューバッグはサテンの裏地で靴に繊維がつかず何気にありがたい。細部まで行き届いた気遣いがさすがですね。

自然に映える

スエードスプレーとライニングにKutsubigakuのモイストを塗り塗りして直ぐにはきおろし。1歩目から全く問題のない歩行は流石のものです。都会的な雰囲気も持っているのでコンクリートでももちろん違和感はないのですが…

登山靴をイメージされているかつアースカラーのブラウン基調、自然によく調和する靴。私は登山するわけではないのですが、自然の中をたくさん歩きたくなる靴です。先にも書きましたが自然が多いところへ旅行行くときには必ず履いていこうと思います。いつもとは違う1足ですがとても気に入りました。

まとめ

懇意にさせていただいている霜崎さんオリジナル、Karakoramのご紹介でした。まだまだ真価はこれからですが、履き初めでも十分に履きやすく、大変おすすめの一足です。


滝の茶屋のアトリエでも、各所のトランクショーでもオーダーできると思いますので、気になる方はぜひ霜崎さんまで!霜崎さん、今回もありがとうございました^^


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