RAYMARのラストとサイズ感の比較【0401・5722ラスト・レイマー】

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前々回のエドワードグリーン、前回のクロケットジョーンズと歴史ある英国靴ブランドのラストとサイズ感の比較を実施してきましたが、今回は新星・RAYMAR(レイマー)の比較を実施します。

RAYMARと言えば、静岡県焼津市の有限会社サンレイが展開するブランドでハンドソーンもしくはグッドイヤー製法、一流タンナーのアッパーを使いながらも非常に低価格、コストパフォーマンスの高い靴を提供してくれるブランド。

REVOというユーザーからデザインを集めてそれを具現化するという企画もありユーザーとの接点をとても大事にされているなと感じます。

そんなRAYMARの靴ですが今回、比較に使用した靴は以下の通りです。

ラストモデルサイズ表記(US)
5722KENT(スキンステッチUチップ)7.5
57221156R(Rain Series、外羽根ストレートチップ)7.5
0401Lessat(タッセルローファー)7


所有するRAYMARは3足。そのうち5722ラストで同サイズの靴が並んでいますが、1156Rの方はフルソック仕様でサイズ感も異なるため比較対象としています。

最近は違うラストも出てきているようですが、5722と0401ラストがRAYMARでは代表的なラスト。

このポストではラストの特徴と、私の足の場合となりますがそのサイズ感をお伝えいたします。ご参考になれば幸いです。

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私の足のサイズ

https://shifukuno-life.com/2020/02/zozomat.html

ラストや靴の形、メーカーによっても当然異なりますが、UK7E、US7.5D、25.5cmを履くことが多いです。

ZOZOMATでの計測結果は上図の通りで、甲はやや低めの幅は標準的からちょい細いくらい、かかとはやや小さめとなります。
※詳細は「ZOZOMAT」もしくは「履いたことのある革靴のサイズ感まとめ」の記事をご参照ください。

ラストとサイズ感の比較

左から、5722/5722(フルソック)/0401ラスト

それではエドワードグリーン、クロケットジョーンズの時と同様に本題のラストとサイズ感の比較を進めていきます。クロケットとうってかわってRAYMARは全て黒靴…

もしここに記載のない内容で追記した方がわかり良い観点があればご指摘いただければ幸いです。

5722ラスト サイズ7.5 (モデル名KENT)

まずは非常に人気があり、あっという間に売り切れとなったドーバータイプのスキンステッチUチップ、KENTに使用されている5722ラストです。

ご覧の通り、かかとの中心線からトゥまでがほぼ真っ直ぐに繋がっていますが、靴の外側のラインはボールジョイントからやや急カーブにトゥまで繋がる形になっています。

5722ラストはウィズはEE程度、甲はやや高めと少しゆとりがありつつも、かかとは小さく日本人にあうラストになっています。

実際履いてみても、ボールジョイントはタイトに感じることはないのですが、かかとをしっかりとホールドしてくれます。またハンドソーンの返りの良さも相まって、かかとの抜けもありません。初めから馴染んでいたような、どこも全く痛くならない。

アーチの支えはもっと欲しいかなと思うのですが、かかとと甲でホールドされる設計なのかな。

トゥは綺麗なラウンドトゥ。この写真からはややノーズが長いように見えますが、全体で見るとバランスがとれています。コバの張り出しも抑えられておりカントリーシューズの出立ながらエレガント。

甲は比較的低い私の足でもやや閉じ気味ですが羽根が閉じ切ることはありません。数十回履いていますがハンドソーンということで沈み込みも少ないです。

上から見るとあまり内ぶりに見えないラストでしたが、ソールを見るとかなり内にふられていることが見て取れます。ウエストも絞られており作り込まれていますね。

ソールの全長と幅はサイズ感の参考にはあまりなりませんが、全長は28.5cm、幅は10cmになります。

5722ラストのまとめとして、かかとが小さく作られておりウィズにはゆとりがありかかとと甲で抑えるラストかなと思います。外羽根ということもあると思いますが幅広、甲高の人でもうまくラストが吸収してくれるだと感じました。

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5722ラスト(フルソック) サイズ7(モデル名Rain Series 1156R)

続いては同じ5572ラストですが雨でも履けるレインシリーズのものになります。

レインシリーズはラバーソール、ハンドソーンではなくグッドイヤー、そして中敷がフルソック仕様というのがハンドソーンのシリーズとの大きな違い。あ、あとは価格も2万円アンダーというところも素敵ですね。

ラストは同じなので、上から見たときのフォルムはKENTと変わりありません。そのためかかとのホールド感の良さなどは同じに感じますが、足の前側サイズ感はこちらの方がタイトに感じます。

トゥのラインもKENTと同じラウンドトゥ。細身ですっきりとしていて外羽根のボリュームをあまり感じさせない靴です。

先ほど記載した、サイズがタイトな理由としては、中敷がフルソック仕様なので足の前側は上下方向の空間が狭いため。履きはじめは足がむくんでくると強めの圧迫感を感じました。

今はだいぶ落ち着いていますが、もう少し沈み込みが欲しいところ。最初から快適なモノが欲しい場合はハーフサイズ上げても良いかもしれません。

もしくはフルソックの下にスポンジのようなモノが入っているのでそれを取ってしまうのもあり。

ソール側からみても、KENTと変わりはありません。全長は28.8cm、幅は10.5cmになります。KENTと比較するとややコバの張り出しはあるのでその分の差かな。

5722ラスト(フルソック仕様)のまとめとして、KENTと比較するとかかと側のフィット感は変わらないもののフルソック仕様なだけあり足の前側はタイトになります。馴染めばあまり気になりませんが、ハーフサイズ上げても良いかもしれません。

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0401ラスト サイズ7(モデル名Lessat)

最後はもう一つのRAYMARの代表的ラスト、0401です。

上から見ると、かかとから外側のふくらみも緩やかですが、トゥにかけてのカーブはややきつめになっています。

タッセルローファーということもあると思いますが、0401は5572ラストと比較すると幅はやや細め、全体的にもシャープなラインです。

トゥはラウンドトゥ、こちらもコバの張り出しは少なく非常にエレガントに見えます。改めて2万円台の靴には見えません。

ローファーということでこちらのサイズは7.5ではなく7を選んでいることもありますが履きはじめは指先が特にタイトに感じました。ですが10回程度履いたことで馴染み、今では快適に履けています。

その一方で、ウエストガースの部分はやや高めに作られているのか余裕があります。またかかとも少し大きめに感じました。

こちらは内振りがよく効いているラストです。ウエストの絞りもしっかりしており、5722よりもウエストのくびれがしっかりとしており、その分アーチの支えも感じます。全長は29cm、幅は10cmとサイズ7でも最も長い。

0401ラストは5722と比較するとやや細身でノーズが長いシャープに見えるラストです。甲の高さは同じくらいかなと思います。

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ラストのシルエット

グリーン、クロケットお絵かきレベルですがラストのシルエットを抜き出してみました。こうしてみると0401の方がロングノーズで細身であることが見て取れます。

まとめ

RAYMAR(レイマー)2つの所有するラストとそのサイズ感について記載いたしました。ハンドソーンやアッパーのタンナーに目を奪われがちですが、かかとのホールド感もよく、しっかりとした内振りでラストもよく作られている印象です。主観になりますが。まとめたものは以下になります。

ラストモデルサイズ表記ラストの特徴サイズ感
5722KENT7.5かかとは小さくホールド感が良い。ボールジョイントはやや広め、甲もやや高めの設計羽根は閉じ気味だが、かかとの抜けもなくちょうどよく履ける。ハンドソーンも相まってどこに痛くなったことがない
5722
(フルソック)
1156R7.5同上フルソックの分、KENTよりもタイト。ハーフサイズ上げても良いかも。
0401-Lessat7かかとは少し大きめ、ウィズは5722に比べるとやや細い。甲はやや高めの設計だがアーチの支えは5722よりしっかりしている。ローファーということもあり5722ハーフサイズダウンでぴったり。


足は立体のため、あくまでも私のケースであり万人に合うような共通の方程式を出すのは難しいかと思いますが、RAYMARの購入時のご参考になれば幸いです。

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