Kitonの手仕事感あふれるシャツ

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はじめに

ネクタイは手にしたことがありましたが、シャツは初めて。


Kitonのシャツ。


Kitonについて

読み方はキトン?キートン?イタリア・ナポリの北、アルツァーノに拠点を構えるKiton、1968年にスタート。以下、geminiにてさっと調べた情報を。便利な時代になりました。調査する中で持続可能性についてはポイントだなと思ったので深掘りしています。


1968年、チロ・パオーネの情熱から始まった歴史

Kitonの歴史は、1968年に創業者チロ・パオーネ(Ciro Paone)によって幕を開けました。

もともと5代続く家系で生地商を営んでいた彼は、当時、大量生産の波に押されつつあった「ナポリ伝統の仕立て技術」を絶滅させてはならないという強い危機感を抱いていました。

  • ブランド名の由来: 古代ギリシャの貴族が身に纏った儀式用のチュニック「chiton(キトン)」に由来します。これは「優雅さ」と「クラシシズム」の象徴です。
  • 設立の志: 最高の素材を使い、熟練の職人の「手」だけで仕上げる既製服を作る。当時としてはあまりに贅沢で無謀とも思える挑戦が、現在の不動の地位を築く一歩となりました。

「職人養成学校」という名の文化継承

Kitonが他のラグジュアリーブランドと一線を画す最大の理由は、2001年に設立された**「Scuola di Alta Sartoria(高等仕立て学校)」**の存在です。

ナポリの伝統技術は、かつては親から子へと受け継がれるものでしたが、現代ではその継承が困難になっていました。そこでKitonは、自社で若手を育成する道を選んだのです。

  • 次世代へのバトン: 18歳から21歳の若者を対象に、3年間にわたる厳しいトレーニングを提供。授業料は無料で、さらに手当も支給されるという徹底した支援体制を敷いています。
  • 数字で見るプライド: アルツァーノの工場では現在、数百人の職人が働いていますが、その多くがこの学校の卒業生です。最年長の熟練職人と、20代の若き職人が並んで針を進める光景こそ、Kitonの強さの源泉です。

社会的責任と「文化の持続可能性」

今、ファッション業界ではサステナビリティ(持続可能性)が叫ばれていますが、Kitonが推進しているのは**「文化の持続可能性」**です。

  • 雇用の創出と地域貢献: ナポリという土地に根ざし、若者に高度な技術と職としての誇りを与える。これは、地域社会の活性化と伝統文化の保護という、極めて本質的な社会貢献です。
  • 「一生もの」という究極のエコ: 職人の手で一針ずつ縫い上げられた服は、体型に合わせて調整(お直し)しながら、10年、20年と着続けることができます。使い捨てではない「真に価値のあるもの」を作り続ける姿勢そのものが、現代の持続可能な社会への回答となっています。

Kitonを纏うということ

Kitonの服を手に取ることは、単に高価なウェアを買うことではありません。それは、ナポリの歴史を支援し、若き職人たちの未来を支え、そして失われゆく「手仕事の美学」という文化を継承することと同義なのです。

創業から半世紀以上。**「最高のなかの最高(Il meglio del meglio più uno)」**を追求し続ける彼らの真髄は、その一着一着に宿る職人たちの矜持にこそあるのです。


ここまでgeminiに拾ってきてもらった情報。ちょっとわざとらしい部分もありつつ、一般的に言われるKiton、というのはこういう姿のようです。今回はシャツで残布があるわけでもないので、一生ものには流石にならないと思いますが、最高の素材と最高の仕事を感じることはできるでしょうか。

手仕事感あふれるKitonのシャツ

※撮影時間が分かれたので色味が異なりますが、ご容赦ください。

やや開き気味の襟、7つボタンのサックスブルーのシャツ。ボタンはしっかり茶蝶貝。


そしてこの後の画像で詳細を見ていきますが、ハンドの工程が非常に多い。HPを見る限り22工程と言われています。確認できる限りの場所を記載してみると、

  • ヨーク
  • 袖付け
  • 剣ボロのカンヌキ
  • 袖のステッチ
  • 襟の据付け
  • ボタンホール
  • ボタン付け
  • カフス
  • ガゼット
  • サイドシーム

22箇所…ではないですね笑。数え方にもよるでしょうしモデルの違いもあるかなと思いますしそれを追求するのは野暮でしょう。生地のカットをハンドでやってるから、というブランドもあるくらいですから笑。


ただ、サイドシーム:前見頃と後見頃の縫い合わせ、裾のヘム、これらの距離が長いところを手縫いにしていることでも時間がかけられていることはよくわかる作りです。

美しいギャザー
雨振袖
袖付の裏側
袖のシームも手縫い
ボタンホール2
ボタンホール
カフス
ガゼット
襟裏のタグ、襟付けも手縫い
鳥足
カラーキーパーにもブランドネーム
襟はマシン。運針は当然のように細かいけれど、細かすぎない
非常に柔らかい上質な生地

色味が違って見えてわかりづらく申し訳ないのですが、手縫いの箇所が非常に多い、手のかかったシャツです。ですがこれみよがしな感じは一見無く、近づいて見てみると、という感じがまた良い。


生地は平織りでほせー糸使ってんだろうなという肌触り。カルロリーバっぽい。

この襟裏の作りもまた凝っている。襟の保形、芯地の役割もあるのかな。見れば見るほど手の込んだシャツであることは間違いありません。


なお、プロパーでは2桁万円するこのシャツ、プロパーで買う勇気はありません。ストラスブルゴのセールにて、それでも高かったけれども体験できてよかった。

まとめ

多分、今後は手にすることはそうそうないだろうブランドのKiton、ネクタイに続いてシャツも体験できたのが嬉しい。


ハンドモリモリのシャツで意匠的にも、春夏のネクタイ締めてられない気候の際に活躍してくれるシャツだと思います。洗濯はちょっと慎重にやらないと、ですがあまり気負わず着られたらと思います。


4月なのにもう夏日が出るような気候で嫌になりますが、こういった様になるシャツで乗り越えていきたいものです。

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