またまた素晴らしいシャツに出会うことができました。
FUMIYA HIRANOのMTMシャツです。
FUMIYA HIRANOはオボイストさんのブログで初めて知ったのですが、調べてみると日本で買える“サヴィル・ロウ”としてRAKEにも特集されていて、英国ヘンリープールで修行された平野さんが作るスーツやジャケットは私の手持ちで多いクラシコイタリアとはまた違ったかっこよさ。
憧れがありつつもビスポークは気軽には頼めないのですが、昨年の11月末、オボイストさんからFUMIYA HIRANOのMTMシャツがスタートすると教えていただきました。
インスタ覗いてみるとスーツと同じく洗練されたシャツが。早速コンタクトをとりオーダー、そして年初に出来上がりました。
オーダーから納品、着用までをお届けいたします。
西麻布のアトリエでオーダー
昨年からロンドンから日本へ拠点を移されたFUMIYA HIRANOのアトリエは西麻布にあります。
乃木坂駅か表参道、六本木から歩いて13分くらいの完成な住宅街の一角に。
メールで平野さんにコンタクトをとって、予約をして。この予約をしてからその日が来るまでのワクワク感はいつもたまりません^^
アトリエに入ると、平野さんが出迎えてくれて軽く雑談を。
最初はやはり緊張してしまうものですが、とても気さくに話してくださり、またアトリエもとても素敵な場所でとても心地よい^^
リラックスできたところでシャツのMTMへ。
サンプルのシャツを見せて頂きながら、どんなシーンで着るシャツを作るか、会話をしていきます。
襟形はもう決めており、一つはタブカラー、もう一つはベーシックなワイドカラーで。
続いてこちらもオーダーで楽しみな生地選び。豊富なパンチから平野さんと相談して。
タブカラーの方は白でどんな素材のジャケットと合わせても違和感の出ないロイヤルオックスフォード、国産のロイヤルカリビアンコットンの120双に。
ワイドカラーの方はALUMOの極細オルタネートストライプのブロード。この写真ではわかりにくいですが、ネイビーとライトブルーのストライプが入っています。
番手はわかりませんでしたが、さすがALUMOと言わんばかりの滑らかさ、120〜140番手くらいかな?
生地を決めたら、採寸、前立ての有無やボタン、カフの種類などを詰めていきます。初回ということもあって、基本的には平野さんのおすすめを選択。袖はたっぷりと、身幅もタイトすぎないようなサイズ感で作っていただくことに。
オーダーの楽しい時間はあっという間。さらにビスポークのジャケットやスーツ、おすすめの生地なども紹介していただいて、ビスポーク熱も高まりアトリエを後にしました。
1ヶ月後、シャツが完成
年末年始を挟んだので1ヶ月と少しかかりましたが、シャツが出来上がったと連絡を頂き年初に再びアトリエに。
年初からオーダーしたものが受け取れるなんて本当に贅沢ですよね。早速袖を通してみます。
ご覧いただいてお分かりかもしれませんが、平野さんのおすすめ通り袖がたっぷり目にとられおり、ウエストもシェイプされながらもゆとりもあるサイジングです。
私は肩周りがよく突っ張るのですが、きっちりと私の身体に合わせて頂きストレスを感じるところがありませんし、既製でよくある袖丈短い問題も全くなし。
袖のゆとりも所有するシャツにはないし、これはいいシャツだとすぐに感じました。
ダブルカフのシャツはあまり着用しないのですが、タブカラーのシャツにはダブルカフがおすすめと平野さん。その言葉通り全体のバランスがよく見え◎
ここから洗いをかければ多少の縮みはありながらももっと馴染んでいくそう。本当に楽しみなシャツを作って頂きました。
試着後もいろいろな会話、FOXの生地を見せてもらったりとオーダー時同様にとても良い時間に。
シャツのディテール
ここからは簡単にシャツのディテールを。
ステッチは端から5mm、運針も十分に細かく乱れもない、とても丁寧に作られています。
平置きでみてみると、ウエストが緩めに絞られていることがわかると思います。やりすぎず程よい、私の体型にもよくあっています。
ちなみに袖は前振袖です。
背面のサイドにとられたタックは結構深め、1.5cmほどの幅でとられています。
フィッティングはもちろんですが、このタックがあることで肩の突っ張りもなく非常に動きやすい。
袖はガントレットボタンなし。ビスポークらしさを出しているのだとか。
インナーや素肌が見えるかなあと思っていたものの、ほとんど気になりませんね。
FUMIYA HIRANOのネームは襟下に、生地のネームは裾につきます。この仕様、好きかも。
そのほか、裾の巻き伏せ縫いもとても綺麗で幅も細いですし、ガッチリと作られているエレガントなシャツ、というような印象。お値段以上だと思います。
コーディネート
シャツ単体ももちろん良いのですが、やはりネクタイにジャケットと合わせるのが良いですね。
襟がきちっとしているので、見える面積は少なくとも存在感があり、袖も程よい長さ。
しかしこうやって着てみると、英国らしいジャケットやスーツも欲しくなってきます…^^;
まとめ
シャツの素晴らしさはもちろんですが、平野さんとの会話も非常に楽しかった今回のオーダー。洋を通じて気分が高揚するというのは、今の自分にとってとても重要なことなのだと思います。
「擦り切れるまで着てください」と受け取り時に頂いた言葉そのままに、快適でカッコよく、着るのが楽しみなシャツなので出番が多くなること間違いなしです。
一連の体験をさせてくださった平野さん、そして紹介してくださったオボイストさん、ありがとうございました◎
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