はじめに
今年は涼しいとか思っていたけど、例年よりも暑い。気がする。
とてもジャケットは着ていられなくて、それもあるからか今年は開襟シャツがすごく気になる。
開襟シャツはなんとなく出番が少ない気がしてて、もあまり出してこなかったのだけど。
なんでだろ?あんまりはだけるのが好きじゃないから?一歩間違えると事故るから?
そんなふうに思っていたけど、去年買ったDrake’sのシャツが思った以上に良かったのと、シャツが主役になるケースが多くなってきていて、年齢的にもおじさんになってきたのもあるかもしれない。

今回はErrico Formicolaの開襟シャツを購入したのと合わせて、いつも通り紹介させてください。
そもそも開襟シャツとは何なのか

開襟シャツ、またはオープンカラーシャツ。名のとおり襟を開いて着用する前提のシャツ。少し調べてみると意外にも二つの系統があるらしい。AIに調査してもらうと以下のようで。
海外編「南国リゾートと労働から生まれた開放感」
海外における開襟シャツのルーツは、主に南国の気候やワークウェア(作業着)にある。
ハワイの「アロハシャツ」と日系移民の歴史
開襟シャツの代表格といえば「アロハシャツ」ですが、そのルーツの一つに日系移民が大きく関わっています。 19世紀末〜20世紀初頭、ハワイのサトウキビ畑で働く労働者たちが着ていた「パラカ」という青いチェック柄の開襟作業着がありました。ここに日本から持参した着物の生地などを仕立て直して作ったシャツが、後のアロハシャツへと進化していったと言われています。
中南米の正装「キューバシャツ」
もう一つのルーツが、中南米で愛される「キューバシャツ(現地名:グアヤベラ)」です。 高温多湿なカリブ海周辺の地域で、風通しよく快適に過ごすために作られました。現地ではただのカジュアルウェアではなく、結婚式や外交の場でもスーツ代わりに着用される「伝統的な正装」として扱われています。
💡 海外での想定シーン: 元々は「暑い南国での労働」を快適にするためのものでしたが、1930年〜50年代にかけてアメリカやヨーロッパで**「リラクシングなリゾートウェア」**として大流行し、世界中へ広がっていきました。
日本編「お医者さんが大真面目に作った健康服」
一方、日本における開襟シャツの歴史は、海外とは全く違う「医学・衛生学」の観点からスタート。
昭和初期に爆誕した「戸田式開襟シャツ」
大正末期から昭和初期にかけて、京都帝国大学(現・京都大学)の医学博士である戸田正三(とだ しょうぞう)氏が、ある画期的なシャツを考案しました。それが「戸田式開襟シャツ」です。
当時の日本の夏は、ネクタイを締めたり、詰め襟の制服を着たりするのが当たり前でした。しかし戸田博士は、「日本のジメジメした夏にそんな服を着るのは、健康に悪いし能率も下がる!」と猛反発。 首元を大きく開き、裾をズボンの外に出して風を通すデザインのシャツを開発したのです。
「夏の街を白化せよ!」の大ブーム
戸田博士は「京都開襟クラブ」を結成し、「夏の街を白化せよ(涼しい白いシャツを着よう)」というスローガンを掲げて大々的な普及運動を行いました。 これが当時のサラリーマンや学生の間で「合理的で涼しい!」と大ヒット。日本の夏の新しいスタンダードになりました。
💡 日本での想定シーン: ファッションとしてではなく、**「日本の酷暑を健康かつ快適に乗り切るための実用服・仕事着」**として想定され、普及していきました。現代でいう「クールビズ」の先駆けだったんですね。
SHIPS別注Errico Formicolaの開襟シャツ






ドレス系を扱う大手セレクトショップには大体あるといっても過言ではないErrico Formicolaのシャツ。これはSHIPSの別注、開襟であることはもちろん、大きな胸のダブルポケット、素材はリネン、柄は少し枯れたチェック、そして長袖。これが半袖でダブルポケット、とかになるとちょっと子供っぽくなるので長袖なのがありがたい。
Errico Formicolaも大体ハンドが入っていたりするものだけど、これはオールマシンメイド。マシンの仕事も素晴らしく、コバステッチの美しさは◎
開襟シャツを着るならこんなふうに、というようなシャツだなと勝手に納得しております。この形のシャツはSHIPSが割と定番別注しているようですので気になる方はぜひ。
開襟シャツをどう着るか
戸田博士は、「日本のジメジメした夏にそんな服を着るのは、健康に悪いし能率も下がる!」というのは昔から言われてたのかと。そんな中でもジャケットにネクタイをしていたのもここ数年は限界に。でもだらしない格好はしたくない。そんな中で開襟シャツをどう着るか。

というので、私はスラックスにローファーを合わせて、ドレス感を残すスタイルが良いかと思っています。ショーツやセンタープリーツのないチノなどを履くのも良いのですが、リゾート感全開にならないように。リゾート感を出す場合はこの枯れたチェックじゃなくて良いなと。
このErrico Formicolaのシャツ、リネンの質感が大変良くて程よくくたくたと、でもダブルポケットの存在感もありバランスがとりやすい。開襟シャツの苦手意識も無くなって、買って正解の1枚。
うーん、リゾート側に振り切るシャツも欲しくなる。だって暑いですからね…
おわりに

クローゼットを開ければ「もうお前一生分あるだろ」というくらいシャツが並んでいるわけですが、それでも「いま、この瞬間の気分」に応えてくれる服に出会えると、ついつい手は伸びるもの。
カチッとしたスーツスタイルを愛する人間だからこそ、夏には夏の、その季節にしかできない贅沢なサボり方があるなと、このシャツを着るたびに実感しています。日本の夏はまだまだこれからが本番ですが、このお気に入りの開襟シャツと一緒に、無理せず、だらしなくならず、自然体で乗り切っていきたいと思います。
それではまた次回。今回もありがとうございました。
(最後の締めを今回から…笑)

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