昨年の6月に受注を開始したZOZOMATが本日届いたので早速計測してみました。
MATと銘打っていますが実際は紙にいくつかのパターンが印刷された簡素なもの。
中央の緑の部分に足を載せて、アプリに従い足を写すだけ。
測定時間は両足で5分もかからない程度だったと思います。
ZOZOSUITは計測誤差が結構ありましたが、果たして今回はどうでしょうか?
ZOZOMATというサービス体験について、少しの考察を加えたポストとなります。
測定結果
こちらが私の足の測定結果です。
前述の通り、ZOZOMATに足を載せて片足ずつ、アプリに従いスマホをかざすだけであっという間に結果がでてきます。
私の足は左足の方が小さいので、それ以外はパッとみた時はなんとなく近い値がでていそうだな、という印象。
次に、メジャーでの実測値との差分を見てみます。
※単位はアプリの測定結果に合わせてcmで記載しています。
左足
| ZOZOMAT | 実測 | 差分(Z – 実) |
足長 | 25.3 | 25.2 | 0.1 |
足囲 | 25.2 | 24.4 | 0.8 |
足幅 | 10.6 | 10.2 | 0.4 |
甲高さ | 6.3 | 6.1 | 0.2 |
踵幅 | 6.4 | 6.2 | 0.2 |
右足
| ZOZOMAT | 実測 | 差分(Z – 実) |
足長 | 25.1 | 25.5 | -0.4 |
足囲 | 25.1 | 25.0 | 0.1 |
足幅 | 10.7 | 10.3 | 0.4 |
甲高さ | 6.2 | 6.2 | 0 |
踵幅 | 5.9 | 6.2 | -0.3 |
左足の足囲以外は4mm以下の誤差です。もちろん、メジャーでの実測にも誤差があるはずですが、概ね良好な結果ではないでしょうか。
ZOZOMAT自体のキャリブレーションパターンが伸縮性のあるZOZOSUITと違い動かないことも測定精度に影響してそう。あとはカメラの画素とかにも依存するのかな。
測定結果以外にも足の特徴なども表示されます。
私の足、見る限りギリシャ型、幅もEだと思っているのですがこの辺りは何を基準にしているのかにもよるでしょう。
少し疑問に残ることもありつつも、測定結果はある程度信頼できそうです。高額なハードウェアを使わずに、紙のMATとスマホのアプリさえあれば測定できるのにはびっくりしました。
測定した後はレコメンド
もちろん、ただ測定させて終わりというわけにはならないわけで。
測定結果を元に相性の良い靴をレコメンドしてくれます。
革靴とスニーカーの2分類。ここでいう相性度はフィットする確率の高さ、ということのようです。
何を元に分析しているのかは分かりませんが、測定結果の数値を元になんらかの数式で差分の少ない靴を割り出しているのかな。
履いたことのある靴はないかと思っていたところ、スリワヤの靴が見つかりました。
相性度79%とそこそこ高いですが、26.5cmではブカブカです^^;
もちろんサイズ感の好みの問題もあると思いますが、サービス開始まもないということで精度の問題もありそうですね。
ZOZOMATサービス
今回の測定を通じて新しい靴の買い方の可能性を感じることができました。ZOZOSUITと思想は同じなのでしょう。
私はネットで物を買うことに比較的抵抗がない方だと思いますが、それでも店舗で試着したもの、サイズ感がわかっているもの以外はやはり不安があります。
その不安を定量的な測定値をベースにしてぴったり合う物を判定してくれるようになれば、最悪の場合着用できないなどのサイズの不安はなくなることになります。
とはいえ、やはりまだ実物を見て店舗で購入することには及ばないな、と思うところもあります。
これは私が革靴を好んで履くから、余計に思うことだと思いますが、今回の測定では当然ながら足裏の形状までは測れません。
そのため、アーチの支えなどがどれだけあるのか、など立体的なラストに対してどれだけ相性が良いのかまでは判断ができない。SUIT同様に立体的な物に対する難しさ。
とはいえ、この部分もある程度解消できる可能性はあるのかなと感じます。
今回の測定では全く自分の好みや今までに履いたことのある靴、どこか痛くなるなどの情報入力をしていません。
実測値+自分の好みがかけ合わさればもう少し精度の高いレコメンドになるでしょう。
後は3Dモデル化するなども写真からでもある程度できるはずなので立体を捉えるすべもあります。
また、レコメンドされた物を購入する、ということまで経験できていないので推測になりますが、レコメンドされた物を購入した人に対して、結果どうだったか、ということをデータとして取得し今後のサービスの精度を高めていくこと、その後はMTO、ということも当然ながら考えられていると思います。
加えて、メーカー側とどれだけ協調できるか、流石にラストのデータを渡すことはないでしょう…
ですが、ZOZOが取得する足のデータは貴重な物になるはずです。それを活用したZOZOブランドの立ち上げももちろんありえる。
どこまでロードマップが描かれているのか、すごく知りたいです^^
まとめ
実店舗での購入体験に比べれば、まだまだではありますがテクノロジーの進化もあり未来を感じるサービスです。
サイズ感を合わせることは、今後精度が上がってくるでしょう。その先には、サイズを合わせることだけではなく、本人に似合う、そして本人が考え付かないような思い切ったコーディネートの提案、なんてことも実現しそうです。
まだまだサービス黎明期ですが、今後の展開がとても楽しみになりました^^
コメント
コメント一覧 (2件)
ZOZOMAT面白そうですね。
私にも「発送の準備が整った」旨のメールが先日ありましたので、楽しみです。
自分の足の測定値が自分の思っているものと一致するのか、測定結果に対してどんな靴が推奨されるのか、手持ちの靴との相性など、面白そうですねえ。
なおけんたさん、コメントありがとうございます!
楽しみですね!Twitterなどで見てみても計測精度は結構高そうです^^
私の場合、たまたまスリワヤの靴があったので比較しやすかったですが、お持ちの靴で出てくるといいですね。
…おすすめはフローシャイムやウェインバーグです、なんて出たら仰天ですが笑