BloggerからWordPressブログ移行後初めての投稿になります。このブログの体裁やデザインなどまだまだ修正すべき点、やりたい点はあるのでしばらくは記事も書きつつそこで改善点を抽出していければと。こちらのブログでもよろしくお願いいたします。
初ポストは正体不明のビンテージシューズを。全く履かれていないものの状態がとても悪かったため既に手放してしまっていますが所有したモノとしてアーカイブしておきます。
メーカー
Lloyd and Thomas。最初にebayで見つけた時はLloydの文字からLloyd & Haigかと思いましたが、良く見るとThomas。
ソールにも刻印があり、画像では潰れてしまっていますが1892年?創業と古いメーカーです。意匠的には50s前後くらいまでのものでしょうか。S8Sさんにも聞いてみたのですが、初めて見るメーカーとのこと。数を求めるのではなく、廃業も早かったのかもしれません。
外観
現代でも通じるスワンネックありの非常にベーシックなPunched Cap Toeです。しかし赤茶色カラーと生成りのステッチになることでビン靴の雰囲気を纏う不思議。この靴を最初にみた時はFoot-So-Portと非常に良く似ているなあと。
アッパーのステッチはそこまで細かくはないものの、しっかりとダブルステッチです。スワンネックも綺麗な弧を描いています。革は硬化していたため保湿をしました。そこまで良質ではないものの弾力は取り戻してくれました。
キャップの部分は1:2ステッチ。少し曲がってますがこの辺りはご愛嬌。この丸みは英国にも通じるものがありそうです。
お約束の生成りステッチ。ファジングもしっかりしており、ピッチも1mm程度。なぜこの意匠に惹かれるのか、単にピッチが細かいだ毛ではなく、生成りというカラーに惹かれているからだと思います。なかなか仕事で使うには難しいカラーですが^^;ソールも結構厚みがありますがシングルソールです。
ソールはこんな感じ、トップリフトはおそらく変えられていないと思いますがGoodrichです。
HAND CRAFTEDが光ります。
ここまででもビンテージシューズ感満載なのですが、インナーにもその要素が。
インナー詳細
ライニングは前半分ファブリック。そしてUNION MADE STAMPもバッチリです。Factoryは347。ハンドソーンのすくい縫いの跡も見られるのとその外にも白いステッチ。HAND CRAFTEDの名の通りですね。
サイズは7.5D/Bとドンピシャのサイズ。足入れしてみても特段小さくもないサイズ感。インナーの刻印はかなり薄れてしまっており、他の情報は見つけられず。その他、タン裏にはフェルトもあり、まさにビン靴要素満載。
HEALTH CUSHION INSOLEの名の通り、踏まずの部分にはアーチサポートが入ってます。革でつくられたかなり控えめなものですが^^;
ビンテージシューズ4傑に加えたいくらいの靴でしたが、残念ながらところどころにクラックや閂部分の裂けなどがあり、手放すことに。ですが、マイナーメーカーでもメジャーなメーカーに全く引けを取らないクオリティを見ることができました。
ビンテージシューズを買うことは少なくなりましたが、現代にはない意匠・手間のかかっている細部を見ることはやはり好きなようです。ちょこちょことebayは覗いていこうと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
まるすけさん
お疲れ様です。
おお、Lloyd & Thomasですか? 今話題のハウス型ユニオンスタンプですね(笑)。
(僕がヨーロピアンブレンドさんに質問してるだけですが……)
でも、この丸みを帯びた成形、丁寧に吊りこまれてますよね。
見ているだけで、お腹いっぱいです。いい靴だなー。
昔の靴はすごかったですね。
まるすけさんのブログさらにパワーアップしてますね。
さすが、エンジニア! シャープでわかりやすい説明。
データベースとしても、良いと思います。
(私は、壁紙の付け方もわかりませんので、ホントすごいと
思います)
ではでは、引き続きお願いいたします。
しんのすけさん、こんばんは!コメントありがとうございます!
S8Sさんでも知らないとなると当然私にも皆目見当がつかず…情報が全く見つからずお手上げなんですが、作りはもちろんのことUNION MADE STAMPなど要所はしっかりしてるんですよね笑
ブログについて、ありがとうございます!
ソフトエンジニアではなかった(実は今エンジニアではなく…)ので、先人の知恵をフル活用させてもらいました笑
まだまだ改善する箇所がありますが、日々勉強です^^引き続きよろしくお願いいたします。