Sharon別注:G.inglese(ジ・イングレーゼ)のリネンカプリシャツ

欲しかったカプリシャツを手に入れました。


タイトル通り、私自身初めて購入したブランドであるG.inglese(ジ・イングレーゼ)のものです。


今まで購入したシャツの中では最もハンド工程の多いシャツとなっています。ご覧ください。

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G.ingleseについて

南イタリア・プーリアにある、約半世紀に渡るス・ミズーラのシャツ専門店。手縫いの出来る職人を集めた、恐らくイタリア最後の最高級ハンドメイドシャツを作るアトリエです。 CARLO RIVA(カルロリーバ)の最高級生地180/2、220/2をはじめ、最高級の生地をシルク糸で丁寧に仕上げるシャツは、政財界のVIPからも高く評価され、毎日途切れる事無く注文が入ります。

http://sharon-shop.jp/fs/sharon/lastone/1902-1-5-034

ハンドメイドのシャツ=ナポリという無思考的に思い込んでいましたが、ナポリの東にあるプーリア州(イタリアはブーツの形をしていますが、その踵部分)にあるそうです。


しかしイタリアに本当にたくさんシャツブランドがありますね…

購入先

タイトルに記載していますが購入先は今年青山から北参道・千駄ヶ谷に移転されたSharonさんです。ちょうど近くで仕事がありその帰りに立ち寄り購入。


広々とした店内、その中にはビスポークサンプルも多数あり、それを見るだけでも楽しい。


Sharonさんは知ってはいたものの伺うのは初めて。広々とした店内で、試着時初め退店するまで非常に丁寧に接客いただきとても良い購入体験となりました。
(目が飛び出るような価格の一級品も多々あるお店なので最初は勝手に尻込みしていました…^^;)

購入したカプリシャツ

嬉しい箱付きだった今回のシャツ。この色は最後の一点だったので試着ののちに丁寧に畳んで包装いただきました。


SharonさんのHPからこのシャツの紹介文は以下のようになっており、別注で日本人に合うようにされているようで。後述しますが、ハンド工程は20工程(!?)と私が購入したことのあるシャツとしては圧倒的な多さです。

元フィアット会長のジャンニ・アニエッリ氏が着用していたシャツを復刻し日本人の体型に合わせてパターンを調整した、Sharon完全別注モデルです。こちらはリネン100%のカプリシャツ。一見シンプルですが、リネン特有の色合いが楽しめリゾートから何気ない休日まで、シーンを選ばずご着用頂けます。ハンド20工程。

http://sharon-shop.jp/fs/sharon/lastone/1902-1-5-034

まずは正面の全体像。リネン100%のプルオーバータイプです。表記上ブラウンですが、グレーや白もあり表情のある生地です。


カプリシャツですがウエストは緩やかに絞ってあり、かつボタンもループで止めるものではないので、ゆるく着る休日のシャツでありつつも、タックインしてスラックスに合わせるのも十分に対応できそうです。


私の場合であれば、社内作業であれば十分に仕事でも着られるかな。

続いて背面の全体像。たたみジワがついており少しわかりにくいのですが、ダーツなし、そしてヨークもないという背面が1枚だけで作られているのがパターン上の特徴です。このパターン初めて見ました。


立体を数少ないパーツで作るのは難しいと素人ながら想像していますが、この辺りに技術が凝縮されているのかしら。

襟型はホリゾンタルカラー、立体的に作られているのが写真からも見てとれます。もちろん着用した時もとても綺麗です。


襟元にロッカーループがついているのも特徴的な衣装ですね。結構太いので気になるかなと思ったのですが全く気にならず。


なおマシン縫いのところの運針はおおよそ9-10針/10mmです。

襟は緩やかに、首に沿うように曲線を描いて作られています。襟も直線に見えて緩やかーな曲線。


こちらからだと見えませんが台襟の部分はハンドステッチが入れられています。

袖付けははっきりとわかる雨降り袖、前振りの度合いも3cmくらい前に振られてますね。


ボリエッロのシャツもかなりはっきりわかるものでしたがこちらはもっとわかりやすい。マシンステッチの後にさらにハンドステッチが入れられているため、パッと見えるステッチは袖、肩線、脇全て1本に見えます。

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カフスはかなり急角度な円錐型。


日本人向けにパターン修正されていても袖丈は長く作られているので普通だと余るくらいなのですが、この円錐カフスのおかげで良い位置で止まってくれます。


カプリシャツは腕まくりすることも多いでしょうから、とりあえずは丈直しせずでもいいかなと思っています。

20のハンド工程ということですが、タグにハンドの箇所が明記してあるのがとってもわかりやすい。


ちなみに、シャツ自体の縫いの部分だけでなく生地を手作業でカットしている、というのも一応その中のうちに入っているそう。(ま、まあ確かに自動裁断機があるのでわからなくも…)


襟、袖、見頃意外にわかりやすいハンドの箇所をご紹介します。

まずはボタンホール。

続いて前たてとその下部にある関留め。当然ながらボタンつけも、根巻きもしっかりしてあります。

関はガゼットがわりにも、剣ポロにもしっかりついてます。

わかりにくい方向からの写真になってしまいましたが、袖付けの裏側…


と、随所に見られるハンドメイドの箇所。マシン縫製のところも、ビシッと精緻に縫われているというよりも甘く柔らかい印象があります。この辺りの調整もきっとしているんじゃないかなと想像していますが、ハンドとマシンがケンカしないように全体のバランスを加味して作られているのだろうなと感じました。

着用感・サイズ感

1日の最後に撮った写真なので皺々で失礼します…先日ご紹介したCARUSOの白パンとクレバリーのスエードローファーと合わせました。


私は普段39を着用しますが、今回は40を選んでいます。39も着用してみましたが、ピッタリ着用するよりも少しゆとりを持たせた方がこのシャツの雰囲気に合いそうでしたし、39だと着脱がかなり大変になりそうだった(カプリシャツならではですが)のも理由の一つです。


1度洗いをかけていますが、まだ生地は硬くハリがあります。Sharonさんでの会話の際も、リネンは新品の時が1番カッコ悪いという言葉もあり、シワの雰囲気ももっと柔らかくなってから良くなるんだろうな。

襟は本当に綺麗に、柔らかな雰囲気です。私自身あまり第二ボタンまで開けることはないのですが、このシャツは第一ボタンと第二ボタンまでの距離が短いので、開けてもはだけるほどにはならなそうです。


生地にまだハリがありますが、着心地は柔らかくシルエットもとても綺麗なシャツです。馴染むのが楽しみだ^^

カプリシャツのサイズ選びの注意点

これは余談でもありますが、試着時に気がついたので備忘的に…


リネン100%の生地なので当然伸縮性がなく、そしてプルオーバーなので身幅がタイトだと着脱、特に脱ぐ方がめちゃくちゃ大変です…


特にハンドの箇所が多いものだと脱ぐ時に力がかかって糸が切れちゃう場合もあるので、試着は必須だなと感じたのでした。

まとめ

初めての購入となったG.ingleseのリネンカプリシャツのご紹介でした。Sharonさんでまだ販売中で現在はラストワンセールの対象、50%オフで購入できそうです。


ハンド工程の多さもさることながら、その型紙にも特徴があり、とても立体的にかつ柔らかい雰囲気を持ったシャツ。ショーツとラフに、スラックスと綺麗目に、どちらで合わせてもリラックスできるのではと思っています。


しかし、シャツも色々なブランドのものを購入してきましたが、終わりはありませんね…^^;


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