Brooks Brothersは偏愛するほどではないものの、Brooks Brothers展に行ったり、200周年記念のヴィジュアルブックを買うくらい好きなブランドです。
そんなBrooks Brothersに関して先日気になるニュースを見かけました。
「米ブルックス・ブラザーズが身売り先模索、在宅勤務広がる中」
なんてことだ…
J.CREWの経営破綻、それだけでも結構な衝撃をうけていたものの、まさかブルックスまでこんな状況に…全くもって知らなかったのですが昨年から結構な負債を抱えていたようで、今回の騒動を受けてか元々の計画が早まったのかはわかりませんが、アメリカ国内の工場も3つ閉鎖の予定で状況は芳しくないようです。
このニュースを見て「もしかしたらアメリカ製のブルックスは買えなくなってくるかもしれないな」と思い、アメリカ製の定番ボタンダウンシャツを追加購入しました。
このポストではシャツの詳細、サイズ感などをお伝えいたします。
ブルックスブラザーズといえばボタンダウンシャツ
有名な話なのでご存知の方が多いかとは思いますが、Brooks Brothers展で同社の定番となったボタンダウンシャツのついての解説がありました。
創業者の孫、ジョン・E・ブルックスが英国でポロ(馬に乗って行う団体競技)を観戦していたときに、選手のシャツの襟がめくれ上がるのを防止するためにボタンで止めていたのを見て、それをヒントに作ったシャツ。
ボタンダウン、という呼び名が一般的ですが元々はポロカラーと呼ばれ、今回購入したもののタグにも「POLO BUTTON DOWN」という記載があります。
ここからブルックスブラザーズの定番となり、素材やシルエットはいろいろなものがありつつも今でも定番品としてずっとリリースされているシャツです。今手持ちのブルックスのシャツは全てボタンダウンでした笑。
定番ボタンダウンシャツの詳細
最近はイタリアのシャツに傾倒していましたが、それとは毛色が全く異なるシャツです。生地は滑らかなスーピマコットンを使った丈夫なオックスフォード、マシンメイドでガッチリ作られたシャツ。
モデルはMilano Fit.
身幅、アームともにスリムで、さらに胸ポケットも割愛したモデル。サイズ感は後述しますが、細いです。ブルックスっぽくない。
昔、Regent Fitのボタンダウンを購入しましたが、当時はタイト厨だったこともあり太いと感じて手放してしまいました。(最近また買い足しました笑)
ブルックスのボタンダウンで1番の特徴といえばふんわりとした襟のロール。
芯地入ってないのかと思うレベル、と思っていたら芯を除いているそうです。柔らかさはにゃふにゃ。タイドアップも素敵だけれども、ノータイの方がこのシャツの良さは生きるのではと思っています。
袖の巻きふせ縫いもおおらかにとられていて、Milano Fitというイタリアの地名を使いながらも、基本的な造りはそのまま継承しているように感じます。
ボタンは白蝶貝かな。
襟の縫製のピッチは1cmあたり8針。勝手にもっと粗いと思っていましたが、結構細かい。これ以上細かくてもシャツの雰囲気に合わないでしょうし、ちょうど良いのかなと。
ガゼット、裾の処理も乱れなくきれいです。オックスフォードなので裾もうねりが出てくるでしょうし、これくらいの幅がちょうど良いのでしょうね。
…ちょうど良い、という曖昧な表現をしすぎですが、ちょうど良い、のです笑。
ブルックスお決まりのガントレットボタンがない剣ポロと幅の狭いカフス。ガントレットボタンがないのは止める回数は少なくて良いものの、そでまくりのときには少し不便。
なんでブルックスのシャツにはガントレットボタンがついてないものが多いのだろうか…?元々そういう仕様をそのまま受け継いでいるようだけど、そもそも必要なかったのかしら。
ひとつなぎのヨーク、センタータックもブルックスお決まり。背面はふんわりふくらみのあるシルエットになります。
一度洗濯をしたものですが少しパッカリングが出てきてます。着込んでいったらもっともっとうねりが大きくなっていく。
同じシャツといってもイタリアのシャツとは随所に違いが見られてとても面白い。生地は間違いなく丈夫なので、洗濯機に入れて突っ込んで、ラフに洗ってラフに着るのが良さそうです。
Milano Fitのサイズ感
購入したサイズは15-33です。
私はいつも首回り39、裄丈は85cm前後のものを着用しますが、首回り、肩幅、裄丈はぴったりなものの、このMilano Fitは身幅、アームともに結構タイト目です。BARBAなんかと同じくらい細い。
Regent Fitの時は同サイズで随分ゆとりがありましたが、油断すると着られなくなるかもしれません笑。RegentとMilanoの間くらいのモデルがあると良いなあ。
洗濯での縮みはあるか
洗うと縮むと言われるブルックスのオックスフォードシャツ。白無地の方で試しに洗濯前後で比較してみました。
洗濯前 | 洗濯後 | |
首回り | 38.5 | 38.5 |
肩幅 | 44 | 44 |
身幅 | 50 | 50 |
袖丈 | 62.6 | 62.5 |
着丈 | 80.4 | 80 |
ご覧の通り、ほぼ変わりませんでした。普通に洗濯機に突っ込んで脱水、陰干しをした結果ですが洗濯の繰り返しで縮むかもしれませんが、着用での伸びもあるでしょうから縮みを考慮してサイズを変更しなくても良いかなと個人的には思います。
合わせ方
紺ブレにレップタイと合わせれば間違いなし。
ですが先日購入したCamoshita UNITED ARROWSのコットンリネンセットアップによく合うのではと思っており、自粛あけにジャケットの袖とパンツの裾を仕上げたら合わせてみるつもりです。
あとはブルックスのシアサッカーと合わせても◎だと思っています。こなれたらデニムにも…シンプルなシャツなのでカバー範囲は広いでしょうからいろいろと合わせていくのが楽しみです。
ノータイで合わせてももちろん◎襟のロールが本当に綺麗でこれぞ定番!というシャツです。
タイドアップしてもノータイでも、オンでもオフでも使える本当に万能なシャツです。
まとめ
アメリカ製のものが買えなくなるかも…という推測の域を出ない不安から購入した今回のボタンダウンシャツ2枚ですが、汎用性は高く、生地も丈夫で長く着用できることは間違いありません。
今後の動向が気になるところですので、継続してウォッチしていこうと思います。
Brooks Brothers破産法申請…
2020/7/8追記です。
恐れていたことが起きてしまいました…復活を願うばかりです。
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