昨年末にアローズのハウスカードセールで購入したTangentのグルカトラウザーをご紹介します。
私は学生の時には古着をよく購入していたこともあり、どこの古着屋にも何かしら置いてあった軍モノもよく購入していました。
今ではフィッシュテールパーカーなどのアウターはフランス軍のフライトジャケットしか手元にありませんが、パンツはM47やM51、ロイヤルネイビーのカーゴパンツ等は今でも残っており、頻度は減ったものの無性に履きたくなることがあって今だに履いています。
※今ではM47なんかとんでもない価格になってしまいましたね…当時はデッドでも諭吉さんでお釣りがくるくらいで買えたのに…
このブログをご覧の方であればご存知の方も多いと思いますが、そんな軍パン好きにはおっと思うブランドのTangent、初めて購入してみましたのでご紹介いたします。
Tangentについて
2021年の春夏に立ち上がった各国の軍パンをモチーフにパンツを作っている日本のブランド。Tangentは所謂あのsin,cos,tan、数学で習ったやつ。なんでTangentなのかと思ってHPを見てみると以下の記載がありました。
直角三角形の高さ÷底辺で求められ、それぞれが相関関係にあり、辺の比や内角を導き出す三角関数の一つ。Tangentの値が決まると、直角を挟む辺の比率がおのずと決まってきます。パンツやシャツ、ジャケットや靴など、トラディショナルな着こなしの方程式は、現在多様に変化を遂げており、どのようなコーディネートが良いのか正解がないとも言えます。
「Tangent」はtan45°=1:1と一つの答えが導き出されるようにコーディネートに加えることで、自由だからこそ難しい現代の着こなしの方程式への「解」となることを願って作られたブランドです。
https://tangentclothing.com/pages/bio
なるほどなと思うとともに、一つの解をTangentで表現するというのが目から鱗で。どういう過程でこうなったのかとても気になります笑。
Tangent TAN12° ARTHUR
今回購入したのは1950パターンと呼ばれるイギリス軍のグルカトラウザーをベースにしたARTHURというモデルです。
仕様・各部寸法
- モデル:ARTHUR
前述の通り1950パターン イギリス軍グルカトラウザーをベースにしたモデルです。今回は軍パンらしいオリーブドラブを選んでいますが、他にブラックも通常展開しています。 - サイズ
50です。いつも48を選ぶことの多い私ですがインプリーツの開き、これを主役に履くということを考えて50にしました。 - 生地
コットン100のツイル地です。ガシガシっとしたしっかりとした生地で非常にタフだろうなと感じます。TangentのHPを見ると、加工をした糸を使ってサラッとした軍パンらしい素材感を出しているようです。
また、主要な各部寸法は以下の通りになります。洗濯で若干の縮みが出ています。
採寸箇所 | 実寸 |
ウエスト | 43.5cm |
股上 | 34cm |
股下 | 69cm→68cm(裾上後洗濯で縮み) |
裾幅 | 23cm |
全体像
結構特徴的なパンツと思うこの1950パターンモチーフのARTHUR、シングルグルカ、左側にのみつけられたサイドポケット、2インプリーツにかなり太いウエスマン…パンツだけでもかなりの存在感があります。
太さもしっかりあるパンツですのでこれ一本で主役になれるパンツ、というか主役にすべきパンツだなと思います。
各部詳細
まずは腰回り。シングルグルカならではの長い持ち出しのベルト、6cmと抜群の存在感を放つ太いウエスマン、2インプリーツにスラントポケット。盛りだくさんの仕様でこのパンツを履くときにはトップスはタックイン前提ですね。
サイドの尾錠。これがくすんだゴールドなのが良い。オリーブドラブにはくすんだ色味がよくあいますし、悪目立ちしないのも良いですね。
軍パンらしい尿素ボタン。ある意味軍パンらしくない綺麗なフラップ。
さて軍パンらしいディテール満載のこのパンツですが、縫製は非常に綺麗で全く軍パンらしくありません。裏を見ても所謂良いスラックスの仕立てになっています。
オリジナルとの差別化という側面もあると思いますが、日本製らしいパンツだなあという印象です。
購入価格
定価は¥35,200でしたが、ハウスカード優待で40%引きで¥21,120で購入しました。購入先は渋谷スクランブルスクエアのアローズで、実店舗では最後の一本だったので、試着して購入できたのは幸運です。
定価だったとしても、オリジナルの1950パターンのグルカより安いですね。もちろんオリジナルはオリジナルの良さ、それにしか出せない雰囲気などもあるので比較すべきではないと思いますが^^;
着用感・サイズ感
シルエット
履いてみて。軍パンを履いている、というよりも綺麗なパンツを履いているという印象の方が強いです。
インプリーツも開かずに、横から見ても綺麗なラインが出ます。サイズ50でゆとりがあるためお尻周りは少しダブついていますが、それ以外は50にして正解だったかなと。
履いて洗濯していけば雰囲気も変わるでしょう。
コーディネート
軍パンはやはりブルゾンに合わせたくなり、先日ご紹介したCraftsman Clothingのスエードブルゾンとレスレストンのデニムシャツ、トリッカーズのSTOWと合わせて。
また、綺麗に作られたパンツなのでラギッドになりすぎないのも良いところかなと。春になったらシャツとカーディガンで合わせても良いでしょうし、オリーブドラブは非常に合わせやすい色味なので何を合わせていくかが楽しみです。
古着のモールスキンジャケットと合わせてもいいでしょうね。
まとめ
一本は欲しいと思っていながら購入できていなかったTangentのパンツ、ベースが軍パンでありつつも綺麗に作られているため、粗野になりすぎず色々なものに合わせられるパンツです。
洗濯を繰り返していってどうなるか、特に生地感の変化がとても楽しみなパンツです。良い感じに着られたな、と思ったらまたインスタでご紹介できればと思います。
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