暗くなるのも早くなり、そして朝晩は随分冷え込むようになってきました。
ファッションが楽しい季節に突入し、年初のセールで購入していたものも少しずつ出したりしながら楽しんでいます。
そんな中、彩を加えてくれそうな靴が完成しました。
7/5にオーダーしたアメリカビンテージシューズのデザイン・エッセンスを元に再構築するブランド、Arch Kerryのフラッグシップモデル:S-811です。
ちょうど本日もオーダーした安藤坂コインで受注会だったので、受注会の前にお時間をいただきまして(清水川さん、ありがとうございます)、受け取りに。
前回のポストで再現度が非常に高い魅力的なモデルたち、オーダー内容等をお伝えしました。
今回はその完成品についてご紹介いたします。
オーダー仕様
今回はフラッグシップモデルであるS-811をオーダーしています。
そこからパターンオーダーなので革などを選んでいきます。今回のオーダー仕様は以下の通りです。
項目 | 仕様 |
モデル | S-811 |
革 | 大東ロマン レージングカーフ / タン |
トップリフト | ラバー(Arch Kerryオリジナル・アミアミトップリフト) |
ソール | レザーソール / オープンチャネル / クオーターカラス |
ライニング | レザー |
出し縫い | 生成り |
目付け | ハンド |
赤字となっているクオーターカラスは、オーダー後に追加注文したもの。
Arch Kerryさんのインスタでクオーターカラスのサンプルがアップされており、問い合わせたら追加で対応いただけることとなりました^^
また、コバの張り出しがサンプルのものよりも張り出す仕様に変更になったそうで、雰囲気も変わりそうだなあと思いながら、待っていました。
完成したS-811
ということで、完成したS-811を受け取りに再び安藤坂コインへ。
清水川さんに歓迎いただき、いよいよお披露目です。
この箱もアメリカビンテージシューズの雰囲気を感じる仕上がりになっており、まるで箱付きデッドストックを手にしたかのようです。
箱から取り出してもらうと、待望のタンカラーキャップトゥが!
うん、かっこいい!!!
何も言われずに見たらFlorsheimやWeyenbergですか?と聞いてしまいそう。
キャップの大きさ、7アイレットのバランス、アッパーの色味、シューレースの色味も絶妙です。
コバの張り出しが少し大きくなったことで、さらに存在感がでる形になっています。
羽根周りはトリプルステッチ、キャップはシングルステッチ。
コバの張り出しがしっかりとあって、目付け、生成りの出し縫いも存在感があります。
ビンテージシューズは出し縫いがより外側にあるものが多いのですが、今後の修理を考えて今の位置にしているそう。
再現性よりも実用性を重視している形ですが、修理が難しくなってしまっては意味がないので私には嬉しい仕様です。
追加してもらったクオーターカラスにアミアミトップリフト。
カラス部分はしっかりと色が入るように何度か塗り重ねて仕上げているそう。
履くのがもったいないですね^^;
※クオーターカラス仕様で唯一所持していたのはBob Smartの靴です↓
光の反射でもお分かりいただけると思いますが、ウエスト部分は絞られてアーチを突き上げるようになっています。
緩やかに立ち上がるトップライン。
これはイケメンですわ。
タンカラーは主張が強い色味なので、パンチドキャップトゥという控えめな仕様が相性◎
ロゴと手書きのサイズ表記。
反対に小窓もあるのですが、写真を撮り忘れてしまったので今後差し替えます^^;
上から見ると、細すぎずバランスの良さが際立ちます。
うーん、ここまで見てみて素晴らしい再現度。履いてみたらどう見えるのか、期待が高まります。
足入れとコーディネート
靴単体を堪能したところで足入れへ。
清水川さんにフィッティングをみてもらいながら足入れしました。
うん、綺麗です!
レージングカーフが柔らかいこともあり、足入れしてもどこも痛くない。
かかとも抜けないし、履き口が笑うこともないし、アーチも程よく支えてくれます。
当日、オールデンのバリーラストを履いていたこともあってか、バリーラストの感覚に似ている気もしました。
薄手の靴下なので羽根は閉じてしまっていますが、カジュアルに合わせることが多いでしょうから、靴下の調節で大丈夫そうかな^^
Shirt : Brooks Brothers
Pants : GBS Trousers
Tie : Paul Stuart
Shoes : Arch Kerry S-811
前回のポストで書いたようにオリーブドラブとネイビーのブレザーで合わせたいと思っていたので、その通りの服で。
アメリカビンテージシューズのリバイバル、Arch Kerryに合わせることを意識してアメリカっぽく。
※シャツとネクタイ以外はアメリカのブランドではないですが^^;
タンカラーはデニムにも合うでしょうし、今後何に合わせていくか、試行錯誤しながら楽しもうと思います。
新作やアーカイブも
最初の展示会では以外にもウイングチップがなかったのですが、最近内羽根ウイングチップの新作も出来たようです。
また、ホールカットも微妙にアデレードのラインが変わったりとアップデートされていました。
このブルースエードのホールカット、本当にたまらなくかっこいいんですよね〜。
次回オーダーするならこれ、と決めているのですが、内羽根ウイング以外にも色々と新作の構想があるそうで…
今後が楽しみでなりません。
ここからはArch Kerryのモデルの一部になっている、アメリカビンテージシューズが展示されていたものを。
こちらはジョンストンマーフィーのハンドメイドラインのもの。
70sくらいのものだそうですが、ソールの意匠、アッパーの作り込み、箱…たまりません…
こちらはDr.Schollのアルゴンキン。なんなのこのソール、出し縫い…
当時のものもやっぱりいいですね。
最近、ビンテージシューズは購入していませんが、この二つが出ていたら買ってしまいそうです^^;
展示に対しても、清水川さんが丁寧に解説してくださり、非常に贅沢な受け取りの時間となりました。
エイジングが楽しみな一足
リメイクやリバイバル、というのはなかなか難しいことが多いように思いますが、このArch Kerryはビンテージシューズ好きも唸るほどの再現性の高さ。
先に記載したように、現代で修理も出来て履き続けていくことも考えつつ、当時の雰囲気も残していくのはバランスが本当に難しいのだと思いますがこだわりを随所に感じることができ、その靴を手にすることができるのはありがたいことだなあと思います。
このレージングカーフがどのようにエイジングしていくのかが楽しみですし、履き込んだらそれこそまさにビンテージシューズの再現となるのかもしれません。
エイジングは逐次ご報告できればと思いますので、ご期待いただければと思います!
受け取りのあとは…
ビンテージシューズの殿堂、SUPER8SHOESさんにトライアンフをお願いしに^^
Arch Kerryは絶対ここで、と思っていたので。
プレメンテと履き下ろし
履き下ろしも実施しました。以下の記事よりご覧いただければ幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
大阪の展示会、予約しましたよ〜。
第1候補はやはりこのS-811で、少し変化をつけたいと考えています。
でも展示会で実物を見ると色々悩んでしまいそうですが(笑)
しかしここまでの再現度に今後の事も考えた仕様までも盛り込んだ恐るべき靴ですね。
ビン靴好きには堪りません!
Ironさん、コメントありがとうございます!
12月の頭ですよね!楽しみですね〜、そしてIronさんがどんなアレンジされるのかがとても楽しみです。
結構なんでも受け付けてくれるので、ちょっと無理かな、と思うものでも相談してみてみてください^^
おっしゃる通り、細かな点での違いはありますが、かなりの方が満足するような仕上がりではないかと思います◎