ブラスのトゥスチールの減り – Edward Green Old Chelsea エイジング-

Cap Toe

今年のはじめに履きおろしをしたデッドストックのEdward Green Old Chelsea.

真夏は履かずにいたのでおおよそ半年程度、10数回着用。

そこまで革自体のエイジングは進んでいないのですが、備忘的に残しておきたい項目が1つ。ブラスのトゥスチール(なんだか矛盾した言い方ですが笑)の減りについて、簡単に記録をしておこうと思います。

ブラス(真鍮)のトゥスチール

上図のように、このチェルシーは靴の雰囲気に合わせて通常の銀色スチール(鉄製)ではなく金色のスチール、真鍮製のものをつけています。ブラウンとうまく調和して綺麗。

通常の銀色スチールであればトリプルソールなど返りがつきにくいものでなければ10回程度ではさほど削れないものですが、

ブラス製のスチールは…

ソールギリギリのところまで減ってしまっています。なんてこった。
以前装着した時は差があまりないように感じていましたが、ソールの返りや使用環境によっても変化があるのかもしれません。

素材から考えてみる

減りが速い、ということは摩耗に弱いということ。すなわち硬度が低い、ということになります。

銀色のスチールを鉄(S45C)、金色のスチールを真鍮(黄銅)だと仮定するとそれぞれの硬度は以下のようになります。
※数値が高ければ硬い、つまり摩耗に強い。

・銀色スチール:HBW 201~269
・金色スチール:HBW 80~150

この数値だけみても倍程度の差があり、金色スチールの削れやすさがわかります。
硬いと耐衝撃には弱くなりますが、革靴のトゥにかかる衝撃で鉄を破壊するほどのものはないでしょうから、硬度があるもの、つまり通常のスチールを選んだ方が減りは遅く耐久性が高い。

今回はあまり耐久性のことを気にせずに見た目で選んでしまいましたが、トゥの減り防止であれば通常のスチールを選ぶべきでした^^;
※とはいえ、靴への負担はブラスの方が少ないのかもしれません。

もう少し履いてみて、浅草コブラーさんのトゥナイロンでも試してみようかな。

エイジングは

その他、エイジングはまだまだですが返りはだいぶつき、中底も少しずつ沈んで左足の親指の痛みもだいぶ軽減されてきました。

ケア自体はこれで3回目。ツーフェイスローション→ナッパデリケートクリーム→クレム→ビーズワックスの手順も最初から変えていません。

ある程度履いたことによって、革が馴染んできています。革質も良くキメが細かいため、ワックスのノリも非常に良く、かなり薄いワックスでも綺麗なラインが簡単に作れるようになりました。

個人的にこの靴で最も好きなビューはこのヒールのライン。くるぶしの部分をグッと下げトップラインも比較的低めの設計になっていますが、ホールド感は良く返りも付いてきたためしっかりかかとも付いてきてくれるように。

ダークオークアンティークの色味がこれからどう変化していくのか、非常に楽しみです。

また折を見て、エイジングのご報告をできればと思います。

コメント

  1. トゥスチールは皆、硬くて減りにくいと思ってましたが、素材で大きな差があるんですね。よく考えてみればそうですよね。金属でも柔らかいものがあるんですから。まあ、金をトゥに装着する人はいないでしょうけど、ブラスがそんなに柔らかいとは知りませんでした。
    ブラスの質感は好きなんですよね。もしリペア店に鉄とブラスがあったら、私もブラスを選んでいたと思います。魅力的ですよね。
    でも本来の役割を考えればスチールですかねえ。この記事のおかげです。

    • なおけんたさん、コメントありがとうございます!

      そうなんですよね、質感で選ぶとブラスががっこいいんです。特に茶系には銀より金の方が色彩的に綺麗ですし。(見えないんですけどね笑)

      なかなかブラスを置いてあるところは少ないと思いますが、なぜつけるのか、の目的にたちもどると通常のスチールが一番、ですね。

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