IRON DRESSはただただ最高だった【アイアンドレス】

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昨年の11/2にYokohama Boots Festivalでその驚愕の履き心地に魅了されてオーダーしたIRON DRESSが先日到着しました!

IRON DRESSは名もなきビジネスシューズをはじめとして素晴らしい腕を持った職人さんと日本を繋ぐという使命で運営されているLEATHER PORTさん(千葉の印西に実店舗あり)が企画・販売されておられます。

到着したIRON DRESSは、IRON DRESSとしてのオーダー第1号ということもあり、当時も興奮冷めやらぬ状態でブログを更新しましたが、今回届いた実物を見て、そして履いて。その感覚は間違いではなく、本当に素晴らしい靴に出会えたなあと。

このポストでは、IRON DRESSの詳細とプレメンテ、履きおろしまでをお届けいたします。
※当時の記事は↓よりご覧ください。

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オーダー仕様

私がオーダーした仕様は以下の通りです。項目に「☆」があるものは選択式となります。

項目仕様
☆モデル内羽根ストレートチップ
☆トゥ形状ラウンドトゥ
☆アッパーワインハイマーボックスカーフ・黒
☆トゥチップあり
アウトソールレザー(カラス)
サイズ7D
製法ハンドソーンウェルテッド(10分仕立て)
付属品純正シューツリー(対面注文のみ付属)
価格¥59,400(デビュー当時の特別価格)


この仕様でこの価格。そして嬉しいことに、LEATHER PORT代表の井熊さんからの直筆のお手紙も頂きました。また、ソールもフランス原皮を使用したイタリアタンナー製の5mm厚のものを使っていたりとアッパー以外の他の素材にもぬかりはありません。

現在は¥64,900となっていますが、フルハンド・ワインハイマー・さらにシューツリーも付属と十分お値打ちな価格でしょう。

IRON DRESS 内羽根ストレートチップ詳細

改めて全景です。Edward Greenの202ラストにも雰囲気の似ていますが、上からの写真でもラストがねじれて立体的に作られているのがわかります。

靴の内側が弓状に狭まりつつボールジョイントまで広がっていく形。ボールジョイントの部分は意外と広いのもこのIRON DRESSの特徴。

サイドビュー。指のあたりはかなり薄めに作られており、そこから綺麗に甲が立ち上がっています。先のボールジョイントは広く取られつつも厚みが抑えられていてメリハリがきいた形。

少々見づらいですがテーパードヒールも。よりドレスな意匠に。

ワインハイマーのボックスカーフは当然のようにキメが細かいのですが、それにも負けないように非常に細かな出し縫いのピッチにアッパーの縫製もとても綺麗。

これだけ細かな出し縫いをかけられるということは、ウェルトの素材も良いのでしょう。

ドッグテイル、そして丸みを帯びてキュッと引き締まったヒール。めちゃくちゃ綺麗。

くるぶしに革が当たらないように外側のトップラインが低くなるようになっています。

ねじれてますね〜。この視点でも指付近の厚みが薄いことは見て取れるかと思います。とても既成靴とは思えない。

ウエストもしっかりと絞られています。また、トゥから甲まで続く光が連続で曲線美の証明でしょうか。

ソールはカラス、化粧釘もなく潔い。

内振りでウエストも絞られていますが、コバの張り出しはかなり抑えられているにもかかわらず、踏まずの部分のアッパーがほとんど見えない。ということはアッパーもかなり内側に絞られているということになります。

オリジナルのトライアンフも格好いいですね〜!

踏まずの部分がグッと絞られているのが靴の内部からも見て取れます。

そして中底にはしっかりとハンドソーンの跡。うーん、たまりません。

付属の純正ツリーも靴にぴったりであるということは当然として、くり抜きまで…!

どこをとっても文句のつけようがない靴。オーダー時の「驚愕」を上回るインパクトです。

プレメンテ

プレメンテは先日GRENSON MACCLESFIELDと同じく3日間かけて実施しました。
※写真は3日目の仕上げ

パンっとハリのあるワインハイマーのボックスカーフはやはり磨いていて楽しくなる革。馴染んでいったらどんな表情を見せてくれるのか非常に楽しみです。

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履きおろし

本当は緊急事態宣言が解除された後、最初の出社日に履いて行こうかと思っていたのですが、履きたい気持ちが抑えきれず…^^;

IRON DRESSが際立つようにあえてのくるぶし丈のソックスと細身のデニムで合わせてみました。

オーダー時の、ぴったりフィットしているのにどこも痛くない、あの不思議な感覚が蘇ってきました。かかとの抜けも最初から一切なし。

指のあたりは薄く作られているので、上下方向には多少圧迫感はありますが、ボールジョイントのタイトさはないのに足は靴の中で動かない。

靴の内側が足にそうように設計されたラストは踏まずの部分からかかとをしっかりと心地よくホールドしてくれます。

1時間ほど散歩をしましたが履きおろしとは思えないほど歩いていて本当に気持ちの良いラストです。これは馴染んでいったらとんでもないことになりそうです!

最大の魅力は履き心地

アッパーを始めとした素材の良さ、靴の作りなど、どれも素晴らしいのですが、それを無にしてしまうほど履き心地が素晴らしいです。

繰り返しになりますが、ぴったりフィットしてタイトさも感じるのにどこも痛くない。特にボールジョイントのゆとりがあるというのが履いていて楽です。

私の履いたことのあるRTWの靴の中でNo.1になりそうな予感がします。今後が楽しみでなりません。

まとめ

IRON DRESSの詳細から履きおろしまでをお伝えいたしました。あまりにも素晴らしくまたオーダーしたい靴であることは間違いありません。

現在は受注を停止中とのことですが、再開されたら千葉の印西まで伺って名もなきビジネスシューズも含めてまたオーダーを検討しようと思います。

IRON DRESS、間違いなくおすすめです!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 素晴らしいです。そして羨ましい。
    靴の後ろと前がしっかりと捻れたラストですね。
    丁寧な作りと素晴らしいラストが履き心地と見た目をよくしているんでしょうね。
    革も素晴らしい。
    これでこの価格なんて、驚きです。今年の冬には受注再開してくれますかね?
    その時は東京に行って千葉にも行ってみましょうかね。
    印西って東京から遠いんでしょうか?

    • なおけんたさん、コメントありがとうございます!

      はい、おっしゃる通りラストの作り込みが素晴らしく、見た目もはき心地もよくなっています。
      再開はどうでしょうめ、ちょっとまだわからない状況ですが、再開後にもう一足いきたいと思っています。
      印西は東京から1時間ちょっと、駅から送迎もしていただけるみたいですのでぜひ^^

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