久しぶりの過去のマルジェラ紹介シリーズ。
今回は2011AWにリリースされた、ミックスネップのスタンドカラーニットです。
いつもと同様に当時懇意にしていたマルジェラオモテサンドウで購入したものです。
このニットはパリのマルジェラで購入したマフラーと同素材が使われているニットで、存在を元々知っていたのではなく。オモテサンドウでパリでの話をしていたら、同じ素材のものがあると紹介していただき、何か運命的なものを感じたので購入。
※なんだか文章がお洒落ぶってる感じになっていますが、パリは社会人なりたての貧乏旅行でしたし、そんな後にプロパー買ったもんだからカッツカツになったんですよね笑
いわゆるニットアウターの部類に入るもので、活躍する時期が短いのが玉に瑕、というか最大の弱点な訳ですが、なんとなく野暮ったくマルジェラらしくもあり、でもデザインチームが作ったというところも感じられる雰囲気のあるニットです。
活躍する時期が短いため断捨離候補に幾度となくあがってきましたが、実物を見るたびに思いとどまるもの。
タイトルの通りですがブルーを基調にして濃淡のあるネップが特徴。このブルー以外に確かブラウンもあったかな?
ミドルゲージのざっくりとしたニットでスタンドカラー。このスタンドカラーがかなりしっかりとした厚みでボディは柔らかいのにパリッとたつ、というか寝ないんです。
ボタンは当然のように水牛で柔らかすぎずに引き締めてくれています。
バックも至ってシンプル。4つ糸も元気な状態です。
このニットも手洗いしており、裾や前たてに当たる部分がうねうねし出していますが、そのほうが雰囲気が出て良いかなと思っています。
ラインは⑩のイタリア製。
サイズはSで、当時よくみられたシルエットで丈は長め、身幅や袖は細め、細長いシルエットです。なのでちょっと使いにくいといえば使いにくい。最近の流行りとは真逆のシルエットですしね。
そんな事情もあり繰り返しになりますが断捨離候補に上がりつつもいつも手放すまでいかない不思議なニットです。ありそうでないネップの感じと色味、まだ着たいなあと思えるニット。
最近はこんな感じでコーデュロイパンツに合わせて履くことが多いです。前を閉めると縦長シルエットが強調されてしまうので、前あけで。
そんなこともあって着られる季節が短く今年はもう厳しいかな…
と、毎年数回程度しか着られず終わってしまうニットですが、少しずつほつれも出てきてこなれた雰囲気になってきています。
気長に着てくたびれた頃がいちばん手が伸びるニットなのかもしれません。マルジェラらしい洋服だと思います。
このマルジェラ紹介シリーズ、まだ続きますので引き続きお付き合いいただければ幸いです。
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