昨年の話ですが、妻の調理器具を買うのに合羽橋へ行った際、こちらにもお邪魔してきました。大正3年創業の老舗、かなや刷子さんです。
かなや刷子の製品は以前から馬毛歯ブラシを愛用していますが、毛先の広がりも少なくとても安定した品質なのでとてもおすすめです。
訪問時に購入したものは2つ。
カシミヤ用の洋服ブラシ。豚毛で1本1本のコシはあるのですが、2段植毛仕様、長い毛先によってとても柔らかく繊細なカシミヤでも問題なく使えます。ある程度コシのある毛でないと、埃のかき出しができないとのことで、豚毛の2段植毛なのだそう。
事実、カシミヤに対してかなり強めにブラッシングしても問題なく、気兼ねなく使うことができます。
他にも、驚くほど柔らかく山羊毛と間違えるくらいの化繊ブラシもありました。油分などは天然毛のほうがつきやすそうですが、どうなんでしょうね。
もう1つは茶靴用の山羊ブラシです。山羊毛がぎっしり詰まっています。手植えの山羊ブラシとしては比較的お手頃。
江戸屋のブラシと比較してみると、1回り大きめ。握りやすさはやはり小判形のほうですね。
また、江戸屋が弧を描いているのに対して、直線的なかなや刷子という違いがあります。わずかながら靴への当たり方が変わりますが、特に使用感で違いは感じません。
毛の密度としては同じくらいでしょうか。また弾力なども同等と感じます。
途中のブラッシング、最後の仕上げに使ってみましたが、使用感は江戸屋のものと遜色ありません。これから使い込んでいくと良い艶が出せそうです。
(ちょっとだけ抜け毛が出ました)
→出たのは最初だけで、今は全く出ていません。
もう少し使い込んでいって、どんな塩梅なのか改めてレビューできればと思います。
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