年始に購入したシリカのジャケットをご紹介します。
このジャケットは高円寺のSafariで未使用品に出会い、試着してみたらドンピシャでして価格も10万円を切っており、購入に至りました。
ブランドハンガーも友人に譲ってもらうことができ、そういった意味でも非常に気に入っている一着です。
いつも通り、詳細と着用感やサイズ感をお伝えできればと思います。
Alfonso Siricaについて
<ALFONSO SIRICA(アルフォンソ シリカ)>
https://store.united-arrows.co.jp/brand/ua/news/2022/08/alfonso-sirica-pattern-order.html
今は亡きサルトNICOLA FUSCHILLO(ニコラ・フスキーロ)氏を師と仰ぎ、さまざまなサルトとしての技術を習得。1982年ナポリ郊外の町でサルトとして自身の名を冠した<ALFONSO SIRICA>を開業しました。ブランドのコンセプトは「採寸・技術に基づいた丁寧な服」であり、その正確な縫製がエレガントであり軽やかで艶がある服を作り出しています。2009年より息子であるFABIO ALFONSO(ファビオ・アルフォンソ)のCAD・CAMなどのPCスキルと融合することで、より正確な型紙と縫製を使いこなし、現在では凄腕のサルトとしてさらに活躍の幅を広げています。
アルフォンソ・シリカ氏は幼少の頃から母の影響でミシンなどに触れ、さまざまなサルトリアで修行したそう。現在60歳を超え、上記の通り親子でブランドを。
プレタは日本だけの展開ということで、BEAMSや伊勢丹にシリカのジャケットが並んでものを観れるのはとてもありがたいですね。プロパーで30万以上とおいそれと手が出る価格ではないのですが^^;
購入したジャケットの詳細
それでは購入したジャケットの詳細をご紹介します。インスタで同じジャケットを着用されている方を見かけたのですが、おそらく伊勢丹で販売されていたものだと思われます。
全体像
ブラウンベースにグリーンのペーンが入ったこちらのジャケット。まずこのなんともいえない色味がとっても気に入りました。春はもちろん秋口にも活躍する色味。
雨振袖をはじめとして、雰囲気はナポリらしく柔らかさを感じますが、チェックの柄合わせが非常に精緻。ラペルの幅も主張しすぎず良い塩梅です。
また、段返り3つボタン、パッチポケットのサイドベンツ、ハンドの工程が随所に入っています。
生地
濃淡のついたブラウンに白の糸、さらにそこにグリーンのペーンでアクセントが効いた絶妙な配色です。どこの生地か、かつ混率も不明であるのですが、ウール・リネンの2者かもしかするとシルクも少し入っているかなーという感じ。
ざっくりとした編み地で滑らかとろとろ、とは異なります。空気感もあり、比較的軽めの生地です。
各部詳細
ゴージラインは高すぎず低すぎず、緩やかにカーブし非常に美しい。ちょっとわかりにくいですが、ラペルの折り目に躾糸がついています。私の少ない知見の限りですが、ここについているのはシリカしか見たことがありません。なんの意味があるのだろう。
ボタンホールはもちろんハンド。柔らかさが滲み出てくるようなボタンホールです。
雨振袖。いかにも、な、まるで貴族の服のようにもりっとしているものは好みではありませんが、こちらは程よいですね。
樽型というべきか不明ですが、湾曲したパッチポケット。柔らかさを感じながらも柄合わせはバッチリ。
襟は一枚襟、平面に全くもって置けず癖付けがよくされていることがわかります。
袖ボタンは4つの重ねで、初めてボタンホールをハンドで仕上げてもらう本切羽仕上げでお願いしました。
ハンド仕上げだと受けてくれるところがSartoか心斎橋リフォームしか見つからず、今回は心斎橋リフォームに依頼。心斎橋リフォームは裾上げ以外は初めての依頼になりましたが、他のボタンホールと似た雰囲気で仕上げてくれて、とても安心できるものでした。
裏地。可動域を考えられたパターン、袖をはじめハンドで縫製されている箇所が多くとられています。写真を忘れてしまいましたが、前身頃の裏地がウエストの位置くらいまでの初めてみる作りです。
え、なにマルジェラ?それよりも適当と思えるサイズタグ。左の前見頃の裏にひっそりとつけられています。着ていたらいつの間にかほつれてなくなってそうな気もしますが、このままにして着用します。
おそらく、私ではお伝えできない魅力がもっともっとあるのだと思いますが、雑だなと感じる部分もなく、それでいてナポリらしい柔らかい雰囲気が存分に感じられるジャケットと思います。
着用感・サイズ感
暖かくなってきたので先日おろした時の写真がこちら。Atto Vannucciのソリッドタイ、FRAYのシャツ、SOVEREIGNのコットンパンツと合わせて。
サイズは先の写真の通りですが48を選んでおり、袖丈も直さずお直しが必要な箇所はありませんでした。身体によくフィットしており、着心地も大変軽いです。生地が馴染んできたらもっとすごいことになりそう。
背中。ツキジワが出るジャケットもそこそこある私の身体ですが、変なシワは一歳なく、ピタッと身体にフィットしています。これは自分でも写真を撮ったときにびっくりしました。
モデルはよくわかっていないのですが、他のジャケットも着てみたいと思える流石の着心地。1日着用していても全く疲れることがありませんでした。(他も欲しくなります…)
まとめ
まさか自分がAlfonso Siricaのジャケットを着用できる時が来るなんて思っても見ませんでしたが、噂に違わぬ素晴らしい着心地でした。前述の通り、春はもちろん秋口にも着用できる色味ですから、今年はたくさん着用して生地をどんどん馴染ませようと思います。
さて、インスタでは年初に購入したものをアップし始めておりますが、シリカ以外にも購入したものがありますのでおってご紹介できればと思います。
コメント