スエードでダイナイトソール、そしてレイジーマン。
そんな靴があったらいいなあ、でもオーダーでダイナイトソールはなんだかもったいないなあ…RTWでいいのがあるといいけどレイジーマンはサイズ大事だしなあ…難しいかなあ…と思っていたらドンピシャのものがありました。
DratewkaからリリースされているRENDOとのコラボレーションシリーズの3作目、SLOTHです。
きっかけは雑誌LASTにDratewkaが紹介、そこに合わせて掲載されていて。ちょうどIRON DRESSのトゥをラバーにしてもらいにいく予定があったのでその時に…
このシリーズは初めての足入れ・購入となりましたが今後も目が離せないシリーズになりました。いつも通りご紹介させてください。
RENDO × Dratewkaシリーズ
前述の通り今回ご紹介するSLOTHはRENDO×Dratewkaのコラボモデルとして3作目になりますが、1作目はFOR DISCUSSIONというモデル。2作目はパンチドキャップトゥ、ともにすごくかっこいい。欲しい。
詳細はDratewkaの公式Youtubeで詳しく紹介されています。
RENDO × Dratewka SLOTH
それではここからSLOTHのご紹介です。RENDOの靴自体も初めての購入で、箱はRENDOのものにDratewkaのスタンプが押されています。上蓋が深いのに少しびっくりしました笑。
主な仕様
SLOTHの仕様は以下の通りです。通販等はなく神田万世橋のDratewkaのみで購入可能です。
モデル名 | SLOTH(セミブローグ、レイジーマン) |
ラスト | 021 |
アッパー | Charles・F・Stead Janus Calf(ヤヌスカーフ)のダークブラウン |
ソール | ダイナイト |
製法 | グッドイヤーウェルテッド |
価格 | ¥93,500 |
全体像
まずは全体像をご紹介。SLOTHは仕様の通りセミブローグのレイジーマンです。セミスクエアトゥにエッジが効いたラインですが、ふっかふかのヤヌスカーフが柔らかい印象も与えてくれます。
スエードのレイジーマンというだけで楽にはけそうなイメージがあります。履き心地等は後述しますが、実際にタイトではなく楽に履くイメージで購入される方が多いそう。
綺麗に釣り込まれた凛とした横顔。スエードではなくスムースレザーだったらもっとシャープに見えそうですが、ヤヌスカーフがいい塩梅に柔らかさを出しています。コバやヒールの形もとても綺麗、穴飾りも均一で工場製らしさを感じます。
ヒールカップは小さめ。ドッグテイル仕様。後述しますがとても収まり良く履き心地も非常に良いです。
詳細
細かなところをいくつかピックアップして。
まずはこのシリーズの一つの特徴かなと思っているトゥ。セミスクエアで少しチゼルっぽい。スエードなのでそこまで目立たないように見えますが、1作目のFOR DISCUSIONを見るとしっかりエッジがたった形をしています。
レイジーマンの特徴でもあるダミーのシューレース、こちらもきっちり折り込みで作られています。普通のスエードではこの折り込みはできず、銀付きであるヤヌスカーフだからこその仕様のようです。
また、表からはわかりませんがスエードの伸びを抑制するために伸びどめを貼り、かつRENDOのグッドイヤーの靴は沈み込みも比較的少ない、ということでレイジーマンでも長く快適に履けるような工夫がされているそうです。
アッパーのステッチはもちろんのこと、出し縫いも精緻で均一。この出し縫いの色がまたいいですよね。
ソールはダイナイトソール。ヒールは小さくウエストの絞り込みもとても綺麗でふまずをしっかりサポートしてくれます。
ライニングの型押しはRENDOの名前のみですがとても素敵。ライニングも柔らかく滑らかなヌメ革で馴染みはすごく早そうです。
ヤヌスカーフ、チャールズFステッドのスーパーバックと比較すると毛足はやや長めで柔らかくふわふわです。私自身、ヤヌスカーフの靴を所有するのは初めてかもしれません。
the finest calfと言われる最高級スエード、履いていくと色も濃くなっていくみたいでその点でも履くのが楽しみな靴です。
プレメンテ
アッパーは特にプレメンテ不要と教えていただいたのでさっと防水スプレーのみで済ませましたが、ライニングは軽くクリームを入れることにしました。
そう、こちらも最近発売されたDratewkaオリジナルのメンテナンスクリーム、通称ドラクリも購入したので早速使ってみることに。
別途ドラクリについてはご紹介したいと思いますが、ライニングにさっと塗り込むとよりもっちり感がました印象。その後軽く揉み込んだ程度でプレメンテはサクッと完了させました。以前ほど靴のケアに時間をかけなくなったので、今後のメンテナンスも楽そうでありがたい限りです。
履き下ろし
プレメンテ後にすぐに履き下ろし。トゥの形状からとてもシャープに見え、履き口の笑いもなく変に当たっている箇所もありません。ヤヌスカーフのダークブラウン、グレーのスラックスとの相性が抜群ですね…
肝心の履き心地ですが、とにかく足あたりが柔らかく最初から痛くない。最初は念の為1H程度にとどめましたが、履き下ろしから終日はいてもいけそうなくらいでした。2,3回目と終日履いてみて全く問題なし。
そして私が革靴を購入する際にかなり気にしているのは踵の抜けがないかどうかなのですが、踵もしっかりとついてきます。ヤヌスカーフの柔らかさもあるとは思いますがラストの設計が良いのか…グッドイヤーなので返りがついてより馴染んでいくはずでしょうから、履き始めで踵がついてくるのであれば怖いものはありません。
なお、購入の際にはたなぱんさんにめちゃくちゃ丁寧にフィッティングを見ていただい他のでとても安心して購入できました。このシリーズはフィッティング調整をいつでもしてくださるそうなので、しばらく履いてみてまたみてもらおうと思います。
まとめ
初めての購入となったRENDO×Dratewkaシリーズ、今後も目が離せないシリーズになりました。まだSLOTHは数回しか履けていませんが、ヤヌスカーフの変化も楽しみですし、馴染んでいったらどんな履き心地になるのか、今現在でもかなり良い履き心地だと思っているので非常に楽しみです。
たなぱんさん、丁寧なフィッティングにSLOTHの丁寧なご説明ありがとうございました。このポスト投稿時点(23/11/19)で発売まもないので、きっとまだ在庫はあるかと思います。ので気になる方はぜひDratewkaへ!
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