We Margielaを観て思うこと。

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先週の日曜日、渋谷Bunkamuraでマルジェラのドキュメンタリー、「We Margiela」を観てきました。

初めてマルジェラの服を見た時の印象は、なんかよくわからないけど、なんでこんな高いの?ぱっと見普通の服に見えるんだけどなぁ、こんな感じだったと思います。

その後、友人が着ていたりして、表参道や恵比寿に足を運ぶうちにいつの間にか沼にハマり、自分にとってはもっとも多く投資(といっていいのかわかりませんが)したブランドです。

以下、多少のネタバレを含みますので、ご注意ください。

かつてマルジェラ本人と一緒に仕事をした方達へのインタビューで映画は構成されています。メゾンマルタンマルジェラへの熱量がひしひしと伝わる一方、すでにブランドを離れている立場的なものもあって、それを懐かしむように語られていたのがとても印象的。

映画のタイトルにある「We」の意味するところ。度々「We」が出てきます。

メゾンマルタンマルジェラはマルタンマルジェラ個人で成立させているものではない。

チームでやっている、そのため、個人に責任はない。

でも市場からは、デザインチームの作品だとしても、マルジェラ本人がマスコミに賞賛される矛盾。

そんなものはどうでも良い、と言われつつもどこかではあったのかなとも。

そんな矛盾を抱えつつ、マルジェラが世間に認められてくると当然の流れとして商業的なことを求められる。徐々にマルジェラは方向性が変わってくる。

そんな流れもあったのか、マルジェラは仕事を楽しめていなかった。

推察するに、表現したいものを作り続けること、商業的に成功することのバランスが崩れていったから?有名になりたいという野心、それが商業的に成功することと等しいならば、大きな矛盾を抱えながらマルジェラは仕事をしていた、そんな風に感じながらBunkamuraを後に。

色々と考えながら場所がBunkamuraということもあり、久しぶりにマルジェラ表参道へも立ち寄ると、お世話になった馴染みの店員さんがいて色々と話しました。
※写真はお土産に、と新作の香水のサンプルをいただきました。感謝です。

私がマルジェラを買い出したのは、2009年ごろ。

ちょうどマルジェラがブランドを去った年なので、それ以前からのファンの方からすると2009年〜ブランド名が変わる頃のものも随分と違うブランドになっていたのかもしれませんが、ラックにかかる今期のコレクション。正直、私が知るマルジェラとは全く違うブランドになっていて。

以前の定番と言われたシンプルなエルボーパッチ、アナトミックやマックイーンパンツは姿がなく、鮮やかなビビットカラー、ブランド名を前面に買いたTシャツやバッグ、積極的なメルマガ配信…

店員さんと会話をすると、随分客層も幅広くなり、デザイン含めブランドの方向性はどんどん変わってきているのだと。商業的には圧倒的に成功しているんだと思いますが、昔を知る店員さんは、今をどう思っているのだろうか。

以前、よく拝見していたmargielamarniさんのブログ:ドMのこの記事にあるような気持ちなのかなあ、私もこれをみていた頃はわからずでしたが今はなんとなくわかるような気がします。

昔はよかった、そんな風に思ってしまうことが多くなってきました、歳を取ってきた証なのかもしれません。

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