レザーソムリエの資格を取得しました。過去問題や勉強法、難易度について

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2019/11/10にレザーソムリエのBasic試験を受験し、無事合格することができました。


取得しようと思ったきっかけは、革靴をはじめとして革製品が好きな身として体系的に知識を身に付けたい、また革のことをよく知り理論的に革と付き合っていきたいと思ったためです。


結論としては、レザーソムリエ公式テキストを読み込めば問題なく合格できるレベルで難易度もそこまで高くないと思います。


合格すると、レザーソムリエ限定のイベントや皮革講座に参加することができ、より深く広い知識を得ることができるようになります。


今後、受験を検討されている方の参考になれば幸いです。

Contents

レザーソムリエとは

2017年にスタートしたばかりの、民間の資格になります。事業主体は一般社団法人日本皮革産業連合会。レザーソムリエの概要は以下の通りです。

もっと革製品の素材について知っていたら、ものづくりの特徴は、お手入れの方法はなど、革製品について多くの知識があったら、お気に入りのバッグや靴を長く使えて楽しめるのに、そんな気持ちを持っている方は多いと思います。

そんな想いに応えるため、皮革業界では、皮革や革製品について一定の知識を有する方を「レザーソムリエ」として育成し、革の持つ魅力を深く理解し、愛着を持って革製品を使用し、また、多くの人々に天然皮革の良さを知っていただけるようこの取組を始めました。

https://www.leather-sommelier.jp/whats.html


体系的に知識を身に付けたいという元々の目的に合致しそうだったので、受験することに決めました。

試験概要と勉強方法や時間

試験概要

レザーソムリエBasicの試験概要は以下の通りです。徐々に受験者数も増えてきているようなので今後開催回数や場所が増えてくるかもしれません。
※以下は2019年現在の情報です。

  • 開催時期:年1回、11月
  • 開催場所:東京、大阪
  • 出題範囲:公式テキストから満遍なく50問
  • 受験料 :¥5,500
  • その他 :マークシート形式



公式テキストと受験料で合わせて¥8,000弱で取得することができます。更新料などもありません。
合格発表は試験日から1ヵ月後です。

勉強方法と時間

基本的には公式テキストに記載の内容が出題されます。その中で応用が必要な問題はほとんどなく、テキストを読み込めばほとんどの問題に回答できる内容です。


今までに革と何かしら付き合いのある方(革靴のケアをしっかりやっている方であれば、革のケア方法は基本的に不要な内容)であればテキストを一度読み、重点的に学習する箇所を決めるのが良いと思います。


私の場合は試験1ヵ月前から数回テキストを読み、知識が薄い部分は書くなりして内容を覚えました。勉強のべ時間は7〜8時間程度です。

公式テキストについて

前述の通り、レザーソムリエの公式テキストから出題される問題がほとんど。


逆を言えば公式テキストは入手必須だと言えます。


内容については、革の組織、革のなめし方から、革靴、鞄、手袋、ベルトなどの製法、種類について、皮革製品のケアの仕方まで浅く広く情報が掲載されています。


私が一番気になっている、革のケア用品がなぜ革に良いのか、最適なものの選び方などを科学的に記載されてはいないものの、知らない知識も当然ながらあり革製品が好きであれば興味を持って読めるのではと思います。


※2020/11/10追記
レザーソムリエの中級者むけテキストが発売されていました。結構専門的な内容が書かれているようなので購入してみようと思います。

2019年レザーソムリエBasicに出題された問題のキーワード

全50問のうち、記憶を頼りに問題のキーワードを抜粋しました。残念ながら3問ほど思い出せません…

  1. ハイドとは何か
  2. 牛革の年齢の若い順に並べる(カーフ、キップ・・・)
  3. 牛革の種類のうち、最も流通しているのは
  4. スキンに入らない皮はどれか
  5. カーフの生産量が多い地域
  6. ラムスキンとは
  7. ダチョウの革の特徴的なマークは
  8. スティングレーは何の革
  9. ベリーの特徴は
  10. 真皮とはどの部分か 乳頭層と網状層
  11. クロム鞣に使われるのは?
  12. エコレザーとは何か
  13. クロム鞣しの特徴に該当しないのは 
  14. 国産の皮革の通称
  15. 革の裁断時に注意することで当てはまらないもの
  16. 日本国内で自給できる革は
  17. 天然皮革の欠点は
  18. シュリンク革とは
  19. パテントレザーとは
  20. カバリング仕上げの特徴
  21. ベロアとは
  22. アニリン仕上げとは
  23. ヒールベースとはどこか
  24. オックスフォードとはどれか
  25. 女性靴のヴァンプとはどこか
  26. オープントーとはどれか
  27. ウェッジソールとはどれか
  28. 靴はいつ選ぶか
  29. ハンマートーとは
  30. アタッシュケースの特徴
  31. ワンショルダーの別名は
  32. フォーマルバッグとは
  33. 長財布の特徴は
  34. ベルトの種類でピン式とバックル式、あと1つは
  35. ウエスト85〜86cmのベルトは何インチ?
  36. セーター合わせとは
  37. 乳化製クリームとは
  38. フッ素系樹脂を使った防水スプレーの特徴
  39. 防水スプレーの使い方で間違っているもの
  40. ヌメ革の扱い
  41. 爬虫類革の手入れ方法で間違っているもの
  42. スエードの手入れ方法
  43. カビ対策
  44. 菊よせ
  45. 鞣しで使うドラムとは
  46. 一般的なケアの順番(ブラッシング、汚れ落とし・・・)
  47. クリームの中で存在しないのは(パウダー状)


改めて見てみても、公式テキストを満遍なく読んでおけば回答できる内容がほとんどです。合格者は上位8割程度と難易度も優しめ。


最終的には、革の物性などの特性を知り、理論的にケア用品やケア方法を選べるようになりたいのでちょっと物足りない内容でもありましたが、鞣しや革の種類、靴や鞄などの革製品について広く浅く知ることができる試験だと思います。
※一部、靴のケアでは疑問に思うところもありましたが^^;

合格後は中級者講座などに参加できる

レザーソムリエBasicに合格すると、中級者講座に参加することができます。


中級者講座は効き革や靴クリームの成分、革のPHなど私がまさに受講したい内容が盛り込まれているようです。


無料の皮革講座とは異なり、有料(諭吉さん3枚程度?)なので、私のような趣味人としてはお財布と相談しながらの受講になりそうです笑

まとめ

資格試験はとても久しぶりでしたが、新たな知識を得ることができ受けてみて良かったです。

来年から合格者専用の中級講座が開催されるようなので、より革についての知識や繋がりを広げていければと思います。

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コメント

コメント一覧 (8件)

  • まるすけさん、ドラえもんの記事になど何回も読んでいるのにコメントを残せず申し訳ありません^^;

    レザーソムリエ、面白いですね! 名古屋で受験出来るようになったら私も受けてみたいです。革のことは詳しいつもりでも、専門書で学んだわけではないのでここで実力を試してみたいという気持ちもあります。大阪受験でついでに文二郎を買うのもアリかも・・・?笑

    • オボイストさん、こんばんは!年末のお忙しい折にコメントありがとうございます!

      革がお好きなオボイストさんにはグッとくる資格の名前ですよね^^Basicの内容は広く浅く、といった感じですがBasicに合格すると工場見学や中級の講座など深いところを知る場に招待してもらえます。
      大阪受験する際にはレスレストンでのオーダーも、ですかね〜笑。レザーソムリエ、何かあれば遠慮なく聞いてくださいね!

  • まるすけさん

    お疲れ様です。おお、さすが。僕もとりたいなと思ってました❗ そういいながら、2年スルーしたので、根性なさって感じです。

    何となく、まるすけさんに教わりたいですね(笑)。
    また、来年、靴磨き選手権2020もありますし、機会が会えばご一緒しましょう‼️
    ではでは、失礼します。

    • しんのすけさん、コメントありがとうございます!

      やはり興味を持っておられる方は多いですね^^
      私も直前まで迷ったのですが、せっかくだからと受けてみました。維持費も必要ないですしね。
      今年、せっかくお誘いいただいたのに都合がつけられずすみませんでした、ぜひ2020年お会いできればと思います!

  • まるすけさん

    突然のコメント失礼します。

    記事拝見させていただきました。
    実際に出た問題についても記載していただきとても助かります。

    今実際にテキストを見ながら絶賛勉強中で来月受験予定なのですが、14問目の答えがテキストやネットを見てもわからなかったのですが、ここは何が答えになるかわもしわかったら教えていただきたいです。

    • yama様
      コメント及びブログをご覧くださりありがとうございます。

      ご質問についてですが、大変申し訳ないのですが記憶が曖昧で、かつテキストも手元にないため確認ができません。
      ただ一つ言えることは、テキストにないものは私の受験時にはベルトのインチ数を回答するものだけでした。
      私が受けた時から時間も経過しており、現状どのような試験になっているのかがわかりませんが、私の時にはテキストをしっかり読み込めば間違いなく合格できるものです。

      ご質問の回答にならず申し訳ありません、合格をお祈り申し上げております。

      • わざわざ返信ありがとうございます。

        そうでしたか。でもこうやってブログである程度問題を記載していただいて感謝しております。

        まずは自分のできることをしっかりやるべきだと思いますので、まるすけさんの仰る通りテキストで頑張って勉強していきます。

        • yama様

          お役に立てず申し訳ありません。
          もうすぐ試験でしょうか、頑張ってくださいね!

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