このブログの前身である「Tanaoroshi」で最もアクセス数が多かったのがこのジャケットです。
フランス空軍のフライトジャケット。パイロットジャケットとも呼ばれています。
もう10年近く前になりますが、昔よく通っていた町田のJAMさんでデッドストックで購入したもの。
写真では外していますが襟のボアや胴内のベストなども揃った完品を運よく手に入れました。
最近なかなか出番がなかったのですが、外出自粛中で時間を持て余せる今ケアしてやらねばいつするのだ、と思いケアがてら改めてご紹介します。
フライトジャケットの詳細
このジャケットはM47などと同様にミリタリーものとは思えないデザイン性、マルジェラのREPLICAの元ネタにもなったものになります。
個人的にはフランスといえばインクブルーとあとはこの独特のブルーとグレーがうまく調和したようなくすんだネイビーが思い浮かびます。年代は70sかな、デッドストックでしたが革はそこまで乾燥しておらず良い状態を保っていました。
サイズも92Cと大きめのサイズが多いこのジャケットの中ではかなり小ぶりなサイズ。
身幅はややあり着丈が短く、ミリタリーのフライトジャケットで袖丈も少々短いので着こなしは難しい部類です。ワイドパンツに合わせて着用するのが自分の定番となっています。
色々なビンテージショップで詳細は紹介されていますが、特徴的なのはこの胸ポケットと左袖のポケット。
ともに私が着用する際には使用することなく装飾になりますが、胸ポケットは階級のバッジをつけるもの、左袖ポケットはシガレットポケットです。実用性がデザインに転化した好例。
その他にも内ポケットにはオレンジの緊急用ベストなども付属しています。
メンテナンス
前回の革手袋のメンテとほぼ同様の道具、手順です。
①馬毛ブラシでブラッシング
②レザーバームローションを手で塗布
③ペダッグのグローブで念入りに乾拭き
④馬毛ブラシでブラッシング
ジャケットは面積が広いので塗布するのが少々大変ですが、ケア自体も1年に1回程度なので念入りに。
メンテ後は艶々と、くすんだ色味が少し鮮やかに。
革はケアするとすぐに目に見える結果で答えてくれるのが本当にたまりません。
Style
ケアして久しぶりに着用したくなり着用。立ち襟のようで着ると襟は寝てくれます。
丈の短いジャケットなので、やや太めのデニムとボリュームのあるブーツを合わせました。
4月までしか着られないかと思いますが、Tシャツにペインターパンツ、シャツとワイドスラックスなんかと合わせてみようと思います。
レザージャケットはこの2着で
このフライトジャケットのマルジェラのハの字で10年近く過ごしてきましたが、二つともとても気に入っておりこの2着があればレザージャケットは十分。
この2着を着ても様になるように歳を重ねていきたいものです。
コメント
コメント一覧 (2件)
渋いデザインながら洒落ておりますね。流石は仏蘭西。
フライトジャケットといえばA-2ですが、あの良くも悪くも野暮ったい感じ無しというのは魅力にございます。
立ち襟というのも本来なかなか着にくいものですが、これも仏蘭西パワーでなんとかなってしまいそう。
スニゲーターさん、コメントありがとうございます!
A-2もかっこいいですよね〜!これ、立ち襟でも着用できるのですが、実際に着るとシャツのように襟が寝ます。
なので思ったよりも合わせやすいですよ◎少々シルエットは曲者ですが^^;