BARBA（バルバ）ROUND ロイヤルオックスフォードシャツ 【I-BODYのサイズ感などレビュー】

以前購入したストックから1枚、新しくシャツをおろしました。

イタリアナポリのバルバのシャツです。

1964年にアントニオ・バルバさんが創業、Kitonからの影響を受けて世界一のハンドメイドのシャツを目指して作るようになったのだとか。

イタリアといえばハンドメイド。
私自身はハンドメイドであることにより産まれる着心地の恩恵を感じとれるほど敏感ではないのですが、人の手が入っていてその部分を見ることで手間を感じ、その恩恵を得ているのだと最近は思っています。
※本当は同じ型、生地でハンドとマシンで作ったシャツを比べてみたい…

新品の状態から水通しをしたあとの写真。やたら青い。

今回おろした1枚は黒タグで細身のライン、I-BODYという型。DANDY LIFEというカジュアルなラインもよく見かけますが、こちらはれっきとしたドレスシャツです。

肩幅はしっかりとありながら、背面のダーツがかなり長めに取られているところからもわかるように、かなりシェイプがきいたものになっています。

こんな長いダーツは初めてみたかもしれません。

生地はロイヤルオックスフォード。

個人的に最も好きな生地です。ブロードのツルツル感は苦手、でもオックスフォードだとカジュアル感が出過ぎる。その間をうまく保管してくれる織り方だと思います。

1度水通ししただけの状態ですが、十分に柔らかく身体にフィットしてくれる予感。

袖付けは前振りのハンドステッチ。

なだらかな曲線を描く肩まわりと割と広めのアームホール。ここが合わないと脇の部分が窮屈になるので、広めに取られているのは嬉しいです。

その一方で袖自体はそれなりに細いためすっきりして見えます。

ボタンはかなり厚手。でも鳥足付けのため掛け外しはとても簡単。

ハンドのボタンホールはこちらが柔らかく見えるのでトップボタンのところを。
このハンドステッチ、気が遠くなりそうです^^;

カラー付近のステッチはやや直線的ながらもかなりしっかりとしていて襟元がカチッと支えられます。

大きめのラウンドカフ、関もしっかりと。

マシンのところのステッチはかなり丈夫に見えるし、ハンドの部分もすごく丁寧に作られていることが感じられます。

マシンとハンドは、もはや着て感じるから見て感嘆するに変化しつつありますが、仕様を見ていくのは楽しいです。解体してパターンの比較なんて出来たら最高。

着用してみると、襟元が綺麗に開きラウンドカラーもキーパーなしでしっかりとしています。

ネクタイ着用前提で考えていましたが、ノータイでも良いかもしれません。

ワシャワシャっとならない生地感も含めて柔らかい着心地。とても軽快です。

普段39を着用していますが、こちらも39、細身のラインでもサイズ感はパツパツピッチピチにはなりません。

脇下もシームは気にならず、着用感はとても良い。これは良いシャツを購入できました。

イタリア製のシャツはここ数年で、Finamore、Orian、Guy Rover、Salvatore Piccolo、そして鎌倉シャツのナポリシャツと試してきましたが、このBARBAが最もフィットしているように感じます。最終的には数十回着て判断かと思いますが、この型は私の体系にあっていそう。

クラシコ・イタリア、所謂KitonやFRAY、ボレリのシャツはまだ未経験ですがいつかは袖を通してみたいなあと思っています。

レスレストンやヤマナカシャツ、鎌倉シャツなど日本のブランドももちろん素晴らしいのですが、イタリアのシャツも良い。まだまだ試したいブランドはあるので、少しずつ買い足していこう。