今年の一足目はSANDERS(サンダース)のオフィサーシューズです。
オフィサーシューズ、いわゆるサービスシューズとも言いますがこのSANDERSを購入するまでは60’sのサービスシューズを良く履いていました。
60’sのサービスシューズは丸っこいシルエット、ベーシックな外羽根プレーントゥは本当に重宝していたのですが、クラックが許容できないレベルにまで進行してしまったため手放してしまいました。
デニムや軍パンに合わせる時に特に重宝していたのですが、現在ではVASSのBudapestを良く履いています。
それに加えてもう一足あるといいなあと思っていたところ、アローズのアウトレットにSandersが。
アウトレットにSandersがあるのは珍しく、さらに私のサイズもあったので年初に購入していました。
このブログでは定番の流れで、靴の詳細やサイズ感などをお届けいたします。特にSandersはサイズが大きめと言われることも多く、ネットでの購入は迷うこともあると思うので、私の足の場合ではありますがどなたかのお役に立てればと思います。
SANDERSについて
Sandersは1873年創業の超老舗メーカー。今回購入したオフィサーシューズも広義ではその仲間だと思いますが、Uniformコレクションが数としては多いのかな。
いわゆるサービスシューズもSandersのものは多いですし、日本の代理店ができたのは2006年のようですが、私は良く古着屋に通っていたため、良く置いてあるサービスシューズで馴染みがありました。
マッドガードなど以外はグッドイヤーで作られているものがほとんどで、華やかさはなくとも実用性は抜群、堅牢な靴を作っている印象です。
SANDERS OFFICER SHOE 1834の詳細
購入したオフィサーシューズはこちら。外羽根のプレーントゥで基本中の基本の形。
サンダースの中でもキャップトゥのモデルと並んで定番展開されており、中敷を無地にすればそのままサービスシューズという出で立ちで履くものを選ばない万能選手と言えるでしょう。
元々所有していた60sのサービスシューズに比べるとややほっそりとしてスマートに見えます。
ややほっそりな形とは裏腹に、無骨な3連ステッチの安心感。
革はポリッシュカーフ、いわゆる樹脂コーティングされたガラスレザーです。
ポリッシュカーフといえばチャーチが有名どころですが、聞くところによるとサンダースのものはガラスレザー感のないシワが入るのだとか。
ガラスレザーの懸念としてミミズ腫れのような大味なシワが入ることがあります。細かいシワの方が好みなのでもしそうであればとても嬉しい。
とはいえ、美しいシワを期待して履くようなものではないと思うので、そうなったらそうなったで履くべきなのでしょう。
それぞれの方向から。
やはり3連ステッチは存在感ありますね。捻れなども緩やかで、癖のない形をしているなあと思います。
この辺りも万能に合わせられる要因でしょう。
また、さりげなくヒール部分にはサンダースのロゴが入っています。この辺りはサービスシューズにはない意匠、個人的にはなくてもよかったかな。デニムや軍パンに合わせるなら全く問題ないですが。
ソールはダイナイトパターン、ITSHIDEという会社のものを使っています。
このソール、異常に減りが遅く非常にタフのようです。何足でローテーションするかにもよるでしょうが、数年変えなくても良いレベルだとか。
実際に何年もつのかはこれから見ていかねばならないですが、この辺りもミリタリーものを作っている、その頑丈さの証明ですね。
ガラスレザーのプレメンテ
通常のカーフと比較するとケアが簡単だとされるガラスレザー。
プレメンテどころか通常のメンテも水拭き、乾拭きだけで良いのではとも思いますが、チャーチのバインダーカーフはクリームが浸透すると言いますし、今回のサンダースもそうかもと思いチェンバレンで軽くケアをしてみました。
杏仁豆腐のような良い匂いのチェンバレンを塗り込んでいくと、すぐに浸透とまではいかないまでも少しずつ浸透している様子が見て取れました。
良くみてみると、分厚いコーティングがされているガラスレザーと違って、少し表面に凹凸があるんですよね。なのでコーティング自体は薄いのかなと。
手で塗り込んだ後にブラッシング、その後に乾拭き。チェンバレンでなくともモウブレイのクリームエッセンシャルやサフィールのレザーバームローションとも相性が良さそうです。
ついでに少し光らせたくなって、こちらもガラスレザーとは基本的に相性の悪い缶ワックスを軽く載せてみると…
1〜2層ほどとうっすらとワックスを乗せただけですが、ほんのりと光沢が出ます。
ポリッシュレザーといえどきちんとケアができそうで、より一層楽しみに。ガラスレザーの場合、スレてしまったときの修復をできるだけ早くやるのが肝だと思いますので、その辺りも今後注意しよう。
履き下ろしとサイズ感
M47に合わせて履き下ろし。やはり軍パンとの相性は良いです!
冒頭でも記載しましたが、少し大きいとされるサンダース。今回はサイズGB6.5を選んでいますが、かかとの抜けもなければ寸詰まりになることもないジャストサイズです。
ウィズは記載がありませんが、標準のEくらいの幅、そして甲の高さは標準からやや高めといったところでしょうか。
普段UK7EやUS7.5Dを履くことが多い私の足だとハーフサイズ落としてちょうどです。
※具体的に履いたことのある靴は以下にまとめています。
もう一つ気になっていたシワの入り方ですが、こちらも噂通り綺麗なシワが入っています。
ガラスレザーっぽいシワは入らずに、なんならコードバンにも似たシワです。
※もちろん近くに寄ればコードバンでないことは明らかですが
履き下ろしののちに数回履いていますが、このシワの雰囲気はそのまま。期待以上でした。
コーディネート
Cutsew : AURALEE
Pants : M47
Shoes : Sanders
まずは軍パンと。やはり相性抜群。
Cutsew : Auralee
Pants : Maison Martin Margiela
Shoes : Sanders
そしてマルジェラのマックイーンパンツと。カジュアルスタイルに難なく溶け込んでくれます。
太めのパンツにも細めのパンツにも、程よいボリュームがある靴であり合わせやすいです。
デニムと合わせた写真がありませんが、間違いなく相性良いでしょう。
まとめ
SANDERSの定番であるオフィサーシューズのご紹介でした。
カジュアル合わせ目的で購入したこのオフィサーシューズですが、ジャケパンにもきっと合わせやすいでしょうから、レイマーのレインシリーズとともに梅雨時期は大活躍間違いなしです。
ソールのヘリやシワの雰囲気など、今後もアップしていきます。
コメント