今年最初のポストは昨年最後のポストに引き続きCOLでオーダーしたもの、今回はアルスターカラーコートのご紹介です。
COLのコートは一昨年にドラッカーの玉虫色の生地でお願いしたシングルトレンチに続いて2着目です。1着目のドラッカーの生地同様にスペシャルな生地でオーダーをしました。
今シーズンは暖冬すぎて出番がそこまで多くなさそうではあるのがちょっと懸念点ではありますが…素晴らしい1着を仕立てていただきましたので、いつも通りご紹介させてください。
夏のオーダー会にて
今回ご紹介するコートは8月の東京トランクショー@銀座サワモトにてオーダーをしました。
ネイビーの生地でコートを作りたい旨を伝えていたのですが、インスタにこんな投稿が…一番下、一番下です、気になるのは。
その生地を見せてもらいました。ちょっと色がうまく出ていませんがやや明るめのネイビー、イタリア・アニオナのアルパカウール。めちゃくちゃ肉厚なのにソフトで軽いダブルフェイス。なんとなんと、縮絨されたのが私が生まれた歳なようで…こんな生地、そうそう出会えません。
右肩にかかっているテーラー&ロッヂの濃紺カシミヤとも迷ったのですが、より希少性が高くこれを逃したらもう次はないであろう、生まれ年の生地には敵いませんでした。
この生地でダブルのアルスターカラーコートをお願いしました。なお今回はビスポークではなくスミズーラになります。相変わらずCOLの生地ストック、恐るべし…です。
AGNONA(アニオナ)について
アニオナは私自身初めて知るメーカーでして、ググってみたとろ1953年創業で今現在はゼニアの傘下だそうです。ウィメンズ、メンズともにプレタのコレクションもありラグジュアリーブランドの部類らしい…
何よりペルー政府からビキューナの正規取引尚として認定されているらしい。ビキューナ触ったことすらないですが…
まだまだ知らないブランドがたくさんありますね。だから楽しいんですけど。
受け取りはCOLのアトリエで
ビスポークジャケットの中縫いでCOLのアトリエに伺った際に、コートも完成と伺っていたので一緒に受け取り。
※中縫いは以下でご紹介しています。
分厚く重厚感のある見た目のコートですが、手に持って、羽織って、あらびっくりの軽さ。かなり軽い着心地でサイズ感も当然ながら良く、気軽に羽織れる一着に仕上げていただきました。
COLでコートをお願いしたのは2着目でしたが、真冬にも着られるコートはこれが初めて。重量級コートもやっぱり任せて安心です。
COLのアルスターカラーコート
ここからはコートの詳細をご紹介します。
全体像
アルスターカラーコートなので当然ながら主張のしっかりしたカラーが特徴的。カフスも背中側も至ってシンプルに。初めはポロコート、とも思っていたのですが生地を見て、生地を楽しむためにシンプルな仕立てにしたいと思いました。
詳細
ちょっと色味が安定しておらず申し訳ないのですが、真ん中の写真が一番近いでしょうか。ナス紺にも近いネイビーは何にでも合わせやすい万能選手。オフの時にでも十分に着られるでしょう。
大きなカラーはとても男らしくステッチもしっかり入っていて存在感抜群。胸ポケットはバルカポケットになっています。その点でもいわゆるPコートっぽさはないように仕上がってますね。この形なので袖も割付けできっちりと。
ボタンはダークトーンの水牛をチョイス。根巻きも超絶綺麗になされていて分厚い生地でもボタン開閉が楽々です。また、袖は本切羽になっています。私にとってはコートで本切羽は初ですね。
肉厚の生地。たまらん、以外の言葉が出ません。たまらん。それでいて軽いのでありがたい限りです。
裏地は全面キュプラでダークネイビーに。袖まわりの縫製を初め裏地もしっかり作られています。この辺りは今まで通り安心です。
サイズ感・着用感・コーディネート
今年は暖冬すぎてまだほとんど出番がないのですが、比較的寒かった日の1枚。もう8年着用しているマルジェラのエルボーパッチタートルネックニットをインナーに、Rotaのガンクラブチェックパンツ、Dratewka×RENDOのSLOTHと合わせてみました。
とにかく軽いしフィッティングも抜群。2H程度連続で着用しても全く疲れませんでしたし、しっかり暖かい。襟は生地の関係からか2枚襟ですが、十分に吸い付くようなフィット感が得られています。
また、ボタンを閉めても開けても、どちらでも成立するようなバランスの良さ。背中周りもとても綺麗で変なシワは一切なく、その点でも安心して着用できます。素晴らしい一着を作っていただきました。
まとめ
今年は暖冬でこのポストを書いている1/6なんかは春かと思う陽気…このコートの出番がどれだけあるのか不安ではありますが、可能な限り着用して馴染ませていきたいと思います。
昨年アップしきれていないものもありスローペースになるかとは思いますが、本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
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