イタリアのシャツブランド、サルヴァトーレピッコロのポプリンシャツ。青山のL’ECHOPPEで少し前に購入したものです。サルヴァトーレピッコロは初めての購入ですが、何と言ってもハンドの工程がとても多く既成のシャツでも7箇所ハンドの工程があるんだとか。
今年はヤマナカシャツを始め、随分とシャツに入れ込んでいる気がします。そんな中で、袖を通すのが初めてのブランドのシャツを着用するのはとても楽しみです。
Salvatore Piccoloについて
サルヴァトーレピッコロは2007年にスタート。ピッコロさんご本人は16歳で独立し、レディースから成功してメンズへと広がっていったブランド。
比較的新しいブランドですがアローズなど大手のセレクトショップで扱われていることもあり、注目されているのでしょう。今後も日本で買える場所は増えてくるかもしれません。
ルイジボレッリ、バルバ、フィナモレ…イタリアでシャツといえばナポリ、このサルヴァトーレピッコロも例に漏れずナポリ。シャツをオーダーしにナポリに行きたいんだけど、なんて気軽に言えると良いのですが^^;
ハンドの工程が多い、と記載しましたが、既に上の写真でも台襟がハンドでつけられていることがわかります。
手仕事と特徴
ややシャリ感のあるポプリン生地。洗うとしわくちゃになりますがアイロンでまたパリッと仕上げるのが楽しいシャツです。番手はおそらく100番手くらいかな。ドレスでなくカジュアルであれば、もう少し馴染んできたら洗いざらしで着ても面白そうな生地です。
気になるピッコロさんのシャツのハンドの工程7箇所は、このシャツで見る限り以下の7箇所。
・台襟
・袖付
・ガゼット
・前立て
・ヨーク
・ボタン付け
・ボタンホール
袖付、ガゼット、ボタン付、ボタンホールは経験したことがありますが、前立て、ヨーク、台襟のハンドはおそらく初めて。イタリアのシャツはアームホールが細く、その代わりに袖付をハンドで行って可動域を確保する思想のものが多いよう。
マシンとハンドで圧倒的な差があるかと言われると、個人的にはないと思います。結局は型紙がその人に合っているかが支配的。とはいえマシンよりも手のかかるハンドの工程が入っているものはやはり手に取りたくなります。こういうのはある意味ハンド信仰なのかしら。
ハンドが注目されがちですが、マシンの部分の縫製も細かく、非常に綺麗です。
マシンの部分でも、細かなギャザーが入っており美しいドレープが出ます。
忘れてはいけない特徴は、両肘に入るダーツ。曲げやすいように、ということももちろんですが、人間の腕は自然にしていると少し前に振り出すように曲がっているので、その自然体により合うように入れられているのではと。
既成のシャツでありながら人間に寄り添うシャツと言えるでしょう。
着用感・サイズ感
LES LESTONと同じく襟の立ち上がりが非常に綺麗です。生地のドレープ感も良い感じ。
普段、39を着用しておりこちらも39ですが、やや首まわりはゆとりがありBARBAなどと比較すると身幅もややゆとりがあるように感じます。細すぎずリラックスして着用できるサイズ感です。
最近はほとんどセミワイドかホリゾンタルカラーばかりだったので、久しぶりのレギュラーカラーですが、新鮮で良いですね。襟ハネだけは気をつけないと^^;
これから馴染ませるのが楽しみ
まだ、本当の良さは理解できていないですが、これから着込んで馴染ませていった時に生地の馴染みはどうか、ハンド工程が多いゆえの耐久性に問題はないか、などチェックしていければと思います。
シャツも気になるブランドがいっぱい。靴と同じくシャツもどこかで着用感をまとめたいな。
コメント