「今年はこの4足でスエードを楽しむ予定です」
大ウソでした。
衣替えでスエードの靴を引っ張り出した際にそんな風に書いていましたが、BEAMS銀座でパンツの裾上げをお願いした際、ふと目に留まったのがBEAMS別注のクロケットジョーンズのバタフライローファー。
し、試着するだけなんだからねっ
無理でした。
「ダークブラウンのローファーがあれば申し分ない」
そんな風にも書いていたのでまあよしとしよう…
ということで、今回はバタフライローファーのご紹介です。
バタフライローファーについて
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「バタフライ」はサドル部分が蝶の羽のように折り重なっていることが由来。いわゆるローファーの通常のサドルと大きく異なり、最大の特徴になっている部分です。
知る限り、このデザインはクロケットとエドワードグリーンが出しています。New&Lingwoodもバタフライローファーを出していますが、製造元はクロケット。
調べてみるとクロケットはジョージクレバリーにOEMでバタフライローファーを出していて、クレバリーで働いていたポールセンスコーンがNew&Lingwoodに買収された時にデザインも持っていったそうです。
BRIMSTONEの詳細
スムースレザーのモデルもありましたが、ダークブラウンのスエード一択。毛足も短く毛並みも綺麗です。
前述通りサドル部分のバタフライが特徴ですが、ヴァンプのブローギングが入ることによってバランスを取っているように思います。
サイドから見てもバタフライは際立ちます。トゥからヒールにかけて綺麗に伸びる直線的なライン。
ヒールは非常にシンプル。トップラインに何も補強がないのでちょっと強度的に不安ではありますが、シューホーンを使えば大丈夫でしょう。
ハンドグレードラインではないのですが、こちらはヒドゥンチャネル仕上げ。通常のラインはオープンチャネルなので、BEAMS別注の特別感があります。
302ラスト、そのサイズ感
BRIMSTONEのラストは当時クレバリーに出していた302ラストを再現して作られているそうです。
サイズ感は普段UK7Eが多い私で6.5Eでジャスト。
かかとの抜けもなく捨て寸少なめ、ローファーらしくウエストガースがしっかりホールドされる形でした。
履きおろし
ポロベアのソックスとともに履きおろし。バタフライの部分のボリューム感、スッキリしているヒール部分。
履いてみてわかりましたが、もともとドレスよりの靴ということもありセンタークリースの入ったパンツの方が合いそうなのと、バタフライの主張が強い分パンツのレングスはハーフクッションくらいがバランス取れそうです。
はき心地としては、試着時と同様にかかとの抜けもなく、新品の靴ならではの硬さはあるもの半日履いて特に痛くなるような箇所はありませんでした。私の場合、クロケットの靴は少しアーチの部分のフィット感が物足りないことが多く、この302ラストも例に漏れず^^;
とはいえローファーとしてかかとがすっぽ抜けることがなければまずはOK。これから履き込んで中底が沈んで本当に合うかどうか、といったところです。
ダークブラウンのスエードローファー、汎用性高く使えそう。スコットランド軍のセレモニーパンツ なんかにも合いそうなので、色々合わせてみて自分なりのスタイルに昇華できればと思います。
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