昨年誂えた、人生初めてのビスポークシューズ。
1足目は子供が産まれた記念に作りました。
1足あれば十分かなと思っていたのですが、自分のラストを使って間違いなくフィットするものができるとなるとなかなかそうはいかないようで…いわゆる沼ですね。
今は慣らしの意味も込めて週1で履いていますが、
・ある程度履いたのちは主に大事な場面で履く靴になり日常靴ではなくなるでしょうし
・そうなると仕事でどんどん履けるビスポークシューズが欲しくなるでしょうし
・子供の成長とともに自分の買い物は少しずつ減っていくでしょうし
・消費者還元事業なども後押しするし…
などと理由をつけて、近々2足目を浅草コブラーへお願いしにいく予定です。
1足目は内羽根のロングヴァンププレーントゥ。
2足目はどうしようかと構想を練っています。
1足目から維持したいもの
まずは1足目から継承したいもの。
仮履き含めてこの仕様はあったほうが良いなと思うものがいくつかあります。
ヴェヴェルドウエスト
一番に思い浮かんだのがこの部分。
意匠としての美しさはもちろんですが、ヴェヴェルドウエストと一緒に「中底踏まず部分まくり加工」「ヒールカウンターロング」が付いてきます。
写真だとわかりにくいですが、まくり加工によって踏まずの部分が立体的に隆起。踏まずをしっかりと支えてくれて歩くたびに気持ちが良いです。
ヒールカウンターが踏まず付近まで伸びる、ヒールカウンターロング。通常ない赤い丸の部分まで芯を入れる加工です。それによって内側に振れる足の動きもガッチリと支えてくれ、足への負担が少なくて済みます。
意匠と道具としての靴、両方を格上げしてくれるこの仕様は外せません。
純正シューツリー
結構な価格なので迷ってはいたのですが、靴にぴったりとあったシューツリーを入れるとシワが消えるのを見ていると、ビスポークならではの高揚感を味わう上ではやはりこちらも必須。
1足目はビーバーテールの3ピースでお願いしました。非常にかっこいいのですが収納がちょっと大変。
3ピースで普通の持ち手にするか、ヒンジタイプにするか、はたまたやっぱりビーバーテールにするかは継続検討しようかと。
シームレスヒール
やはりこれはオーダーならではということもあるので、こちらも外せない仕様です。
1足目はロングヴァンプでラインが入っていますが、ラインが入らないようなアッパーデザインにしたい。
迷っているもの
まだまだ履きこみが足りないので、なんとも言えないものがライニングと中底。
なかなかリペアが効かない部分なのでできるだけ良いものを、とは思いますが、オーバースペックにしても意味がないので、判断が難しいところです。
ライニング
仮履きは国産のカーフ、本番はデュプイのカーフを使いましたがそこまでの違いは見られず。
中底
仮履きは国産のショウナン、本番はクロスタショルダー。こちらもそこまでの違いは現段階では見られず。
フィドルバック
1足目に入れるかどうか非常に迷いましたが、結局抜いた仕様。
入れるとなると半カラスか全カラスにした方が良いかと思いますが、アッパーをブラウンで考えているので悩みどころです。
ライニングも中底もフィドルバックも仮履後に確定となるので、それまでに結論を出そうと思います。
変更するもの
どう変更しようか、考えるのがとても贅沢でシフクな時間です。
アッパーの革
前回はデュプイのマローカーフ ブラックでお願いしました。
今回、ブラウンのスムースレザーは確定。
どのタンナーのものにするか、まず浮かんだのは前回迷ったZonta Old England。
ですが残念ながらブラウンは入手が難しいそうで…
デギャルマンのオイルドカーフやなんかも面白そうですが、石郷岡さんに依頼してブラウンのいい革がないか探してもらっています。
カールフロイテンベルグとかあれば最高なんですが、なかなか難しいでしょうね^^;
デザイン
欲しいものリストに記載した通り、レイジーマンということは決めています。フィッティングが要求されるレイジーマンはビスポークにぴったりでしょう。
デザインで迷っているのは二つ。
まず1つ目はブラインドブローグのショートウイングチップ。
ブローグをなくすことで、チゼルトゥから始まる靴のラインが革のカッティングとともに際立つのではないかと思っています。
…しかしYoheiFukudaの靴は芸術品だなあ。
2つ目はキャップトゥで、キャップの部分に遊びのあるデザイン。
キャップトゥはIRON DRESSのオーダー中であることと、チゼルトゥで考えたときにはウイングチップのほうが合うよなーと思いつつも、キャップに飾りステッチや画像のようなブローギングがあったら面白い。
ブラインドブローグかキャップトゥか検討しつつ、羽根の部分も悩みどころ。
ヒロヤナギマチのこんな羽根のデザインも素敵だし、王道でダミーシューレースにするのも良いし。
羽根とのバランスも考えながら、どちらのデザインにするか石郷岡さんとも相談して決めていこうと思います。
ビスポークの楽しみ
まだまだビスポーク初級者で烏滸がましいのですが、どんなデザイン・仕様にするか悩むこの時間と、それを対話で絞り込んでいくことの楽しさ。
出来上がったものを楽しむことももちろんですが、対話せずにマウスのクリックだけでモノが買える時代の中でこの体験ができることがビスポークの本質なのかもしれません。
また、追ってご報告させていただければと思います^^
コメント
コメント一覧 (4件)
仮履きシューズは普段履きにはされていないんでしょうか?
まあ、そうであってももう1足という気持ちは分かります(笑)
まさに沼ですね~
近いうちにオーダーされた記事がアップされる事を楽しみにしてます(笑)
Ironさん、コメントありがとうございます!
確かに…普段履きしてますね笑。完全にこじつけになってしまいました笑
またアップしますのでよろしくお願いいたします!
シフクの悩みですね!
レイジーマン、確かにビスポーク ならではですね。
私も次の悩みの一つに入れときます笑
yukistagramさん、コメントありがとうございます!
前回お願いした内羽根のプレーンもなかなかないですが、レイジーマンも意外とみないですよね^^
yukistagramさんの次のオーダーもきっとこだわりが詰まったものになると思うので、私も楽しみにしています◎