数ヶ月前に落合正勝さんの著書「クラシコ・イタリア礼讃」を読んだのですが、その中で絶賛されていたブランドのうちのひとつがルイジボレッリ。
もちろんその存在は知っていたものの、ネクタイ以外は手にしたことがなかったのですが、ボレッリの起源であるシャツを手にしてみたくなり…
そんな折、ビンテージシューズを購入する際によく利用していたebayで「Make Offer」いわゆる値下げ交渉付きの未使用品でを見つけて。ダメもとでオファーしたらなんとOK!ラッキーな1枚となりました。
BARBAに続くイタリアのシャツ。クラシコイタリア、ルイジボレッリのシャツや如何に。
LUIGI BORRELLI シャツの特徴
クラシコ・イタリア礼讃の中でボレッリが称賛されていたのは以下の点です。
- 縫製
- 素材のよさ
- 接着芯不使用
上記が合わさって、ナチュラル感が出るのだとか。ナチュラル感とはなんとも表現が難しいですが、天然素材で人工物がなく、身体に柔らかくフィットしてくること、と解釈しています。
※最近のものでは接着芯を使用しているものもあるようです
上記を意識してみてみようと思います。
シャツの詳細
今回購入したものはNA35というホリゾンタルカラー、EVボディというスリムフィットのものです。今のボレッリで最もメジャーなホリゾンタルカラーはFELICEというモデルで、NA35はその前身、だけれどもHPには代表襟形としてまだ残っています。
上図は数回着用し軽くアイロンを当てた姿、ちょっとシワがよっておりスミマセン。高番手のポプリン地でかつゆらゆらと揺れるような生地感。
ボレッリはThomas MasonかDavid & John Andersonのものを使用しているそう。
まずは襟から。
やや硬めの芯地でピシッと綺麗な形をしていますが、裏面を摘んでも表面がついてこないので接着芯を使用していないのがわかります。
その襟を際立たせるように運針は非常に細かいです。
数えた限り1cmで10〜11針!とんでもない。
袖付けは前振りのハンド。
これもイタリアのシャツによくみられますが、肩の上部から脇にかけて、徐々に巻き縫い幅の感覚が狭くなっていっています。(12mm→8mm)
確かに脇の下の幅は狭い方が良いけど、幅が狭くなりすぎて硬くなるのも本末転倒、ちょうど良い幅ということなのかな。
襟付けもボタンホールもハンド。
ガゼットもハンド。
とにかく惜しみなく、これでもかというくらいハンド。でもこれみよがしになることはなく控えめです。
極厚の貝ボタン。4mm近い厚みがあります。過去最厚レベル。
真珠貝という噂ですが、鈍く光って悪目立ちすることがありません。
※ボタンの素材を見分ける方法、ないかなあ。
スリムフィットということで背中には長くダーツが取られておりウエストもシェイプされています。
先日ご紹介したBARBAもかなり長くダーツが取られていましたが、こちらも同様。
袖のいせ込み、背面のギャザーはあまり目立つものではなかったので割愛しますが、3つのポイントに挙げられていた中で、特に縫製の部分はとても繊細。
今までみたシャツの中でも1番かもなあと感じました。
サイズ感
イタリアのシャツに限らず、鎌倉シャツなども含め基本的に39を選びますが、今回も39を選んでいます。
私の場合よくあることなのですが前屈みになった時には少し窮屈さはありました。ですがスリムフィットでも細すぎず1日着用しても着用には問題ない程度かなと思います。
合わせ方
Shirts : LUIGI BORRELLI
Tie : Salvatore Piccolo
Chief : Breuer
襟がとても綺麗にまとまります。柔らかい着心地も◎
ベーシックなロンドンストライプ、襟も広くなりすぎないのでかなり合わせやすいです。今回は薄らとおり柄のはいるネイビーソリッドを選びましたが、ペイズリーや小紋、またジャケットも柄物で合わせても良さそうです。
まとめ
礼讃されていたのに違わず、縫製がとても綺麗、生地も滑らかと流石の逸品。今回のものはMain Collectionでしたが、さらに上のRoyal Collectionはどうなるのだろうかと興味津々です。
もっと気になるのはボレッリ同様、もしくはそれ以上に落合正勝さんが絶賛されていたFRAYはどんなものなのか…まだまだ探究は終わりそうにありません^^;
※もう、欲しいものリスト?何それ美味しいの状態。
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