marol(マロル)のラグジュアリーなシャツ

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縁がありイタリアボローニャのシャツブランド、marolのシャツを手に入れました。


名前は知っていたものの扱っているところが非常に少ないんですよね。唯一見たことがあるのが昨年の阪急メンズ東京のセールの時だったかな…


そんな珍しいmarolのシャツですが、あのFRAY(同じボローニャ)にも負けない品質とされているシャツブランドです。


いつも通り簡単にではありますが、シャツの詳細等をお届けいたします。

Contents

marolについて

ボローニャのシャツブランドといえば、真っ先に思い浮かぶのが「フライ」であろう。細かいステッキを施した、まばゆいばかりに美しい襟の形は、クラシックなスーツと絶妙なコーディネートをつくり上げる。いわば「フライ」は、世界の紳士たちを魅了し続ける正統派のシャツである。

 そんな「フライ」に対して、少々、後塵を拝してきた「マロル」。歴史を振り返ると、シャツ職人のロザーナと営業を担当するルチアーノ夫婦で、1939年からシャツをつくりはじめていたが、創業は’59年であった。ブランド名は、娘のマヌエラの名前も加え、マヌエラの「MA」、ロザーナの「RO」、ルチアーノの「L」で「MAROL/マロル」とした。

https://precious.jp/articles/-/9964

ボローニャのシャツブランドといえばFRAYが思い浮かびますが、このmarolもボローニャのシャツブランド。ナポリのシャツのようにハンドで柔らかさを演出するというよりは、こちらもFRAY同様にきっちりと精緻に作るシャツがメインのようです。


上記引用元のPreciousを見ると、2016年にボー・ヤン氏に買収されてからややラグジュアリー寄りに、ハンドの工程も意識されているそう。


なかなか日本国内では見かけることのないシャツなので、日本語だとググっても情報があまり出てこない^^;
この記事をアップした後も色々と調べてみようと思います。

marolのジャージーシャツ

ジャージー素材、というのがこのシャツの一つの特徴なわけですが、単なるジャージーシャツではありません。

全体像

一度洗いをかけたもの。

群青で艶やか、ラグジュアリーという表現が非常に似合うシャツ。


この時点で既に柔らかさがお分かりいただけると思います。ジャージー素材だから簡素な作りにふっているのかと思いきや、いっさいそんなことはなく高級シャツそのものの作りです。


また、FRAY同様にこのシャツはハンドではなく非常に精緻なただマシンメイドになります。他の記事を見ると袖付けなど、ハンドも入れているものもあるらしいです。実物見てみたいところですね。


なお、marolのシャツは前たての下部が真っ直ぐでなく膨らんでいる、シャツが下着として着用されていた頃のディテールを残していたりするのが特徴だったりしますが、このシャツの前たてはストレートです。

生地

特徴的なジャージー素材。ロロピアーなかしら。


光沢感・ぬめり感、ジャージーとしては今まで見た中で一番の素材感です。当然ながらストレッチは十分に効いており、着心地は非常に良い。さらに驚くことにこれでコットン100%、混じりっけなし。


唯一の欠点は少し埃がつきやすいことでしょうか。どうしても仕方ないんですけどね、静電気も。

各部詳細

それでは詳細、まず襟。NETTUNOという襟型になります。


私の今までのイメージではジャージー素材は動きやすいけれどもペタッとなりがち。ですがこのmarolのシャツは美しい曲線を描き立体的、とてもジャージー素材とは思えません。


基本的にノータイで着るイメージでいますが、ペタッとならずに綺麗な襟元を演出してくれること間違いなしでしょう。

襟のステッチ。このシャツを見せてもらった際にその生地に加えて運針の細かさにもびっくりしました。


marolのシャツは10mmに13針をベースにしているようで。その細かさもさることながら、この超絶縫いにくそうなジャージー生地でやっているのがまたすごい。

袖まわり。写真撮り忘れですが、当然のように前振袖。また縫い代は肩は10mm、脇下は5mmと徐々に細くなっていく形。生地だけで十分着心地は担保されそうですが生地に頼らずパターンもきっちり。

当然の如く剣ポロまわり、カフスも綺麗に作られてます。カフスは円錐ではなく円筒カフスですが、細め。


またボタンは少し光沢のあるネイビーブルー、貝ボタンと思いますがどの貝かしら…

ガゼットは5角形のいわゆるペンタゴンガゼット。

最後に裾。ここもびっくりの2mm幅。これよく縫えるなあ…アタッチメントとかで対応できる範疇なのだろうか、とか想像しつつ、めちゃくちゃ精緻に縫われており一番のびっくりポイントでした。縫っているところを一度見てみたいものです。

付属品

真っ白でシンプルな箱。


箱のつくりはかなりしっかりとしており、ここからも良いシャツなのだろうなということがわかります。

タグもプリントでなくブランドの刺繍がされたものがついており、シャツ本体だけでなく細かなところまで手を抜かないところが素敵です。

着用感・サイズ感

FOX BROTHERSのクラシックフランネルで作ってもらったCOLのジャケットと。シャツは表情と光沢のある生地なので、それが主役になるように他で落ち着きを持たせました。何にでも合わせやすいCOLのジャケットはやっぱり頼りになります。

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サイズはいつも通りの39を選んでいますが、細すぎずゆるすぎずちょうど良い塩梅です。さらに生地がストレッチの効いているジャージー素材なので着心地は抜群。1日着ても全くストレスになるようなことはなく非常に快適でした。


ジャケットと合わせてはみましたが、素材も相まってあんまりきちんと着るよりも、ああ疲れたと帰ってきてサッと羽織る、休日にサッと着る、そんな着方が似合いそうです。くたびれてきたら部屋着になるかななんて妄想もしております笑

まとめ

FRAYにも負けないとされるmarolのシャツのご紹介でした。


繰り返しになりますが、着る方は楽でも縫う方はめちゃくちゃ扱いづらいジャージー生地なのに、きちんとドレスシャツの表情で、かつ13針と細かな運針で作られているところから技術的にめちゃくちゃ高いのだろうなと1着しかみていないのに感じることができました。


扱っているところが非常に少なく、なかなか手に取ることができないのが残念ですが、普通のブロードなどの生地で今後見かけることがあればぜひ袖を通してみたいと思えるブランドです。


シャツも奥が深いなあと思える、そんな一着との出会いでした。

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