あっという間に4足目になったCOLオリジナルシューズをご紹介します。
今まで3足作っていただいて、レイジーマンにトライしても踵のぬけが気になるようなことにはならないだろうと確信してレイジーマンをお願いしました。
結果的に、もうこれ以上ないくらいのフィッティングとデザインのレイジーマンを仕上げていただきました。
このポストで少しでも魅力が伝えられたら幸いです。
過去に作っていただいた靴
1足目、2足目、3足目は以下にまとめています。いずれも結構長い記事ですがご参考までに…
1足目:アデレードセミブローグ
2足目:タッセルローファー
3足目:パンチドキャップトゥ
COL靴会でのオーダーと受け取り
昨年12月に開催された靴会にてオーダー、そして今年の6月の靴会で受け取りといういつもの流れです。
オーダーした仕様
タイトル通り、モデルはレイジーマン。メダリオンなどを入れるか、どんなメダリオンを入れるか結構迷いましたが、嶋田さんが履かれているレイジーマンが非常にかっこいいなと思っていたので基本的にはそれに倣ってお願いをすることに。
革は黒のスムースレザーというのだけ決めており、色々と見せてもらって。オーダーの一つの楽しみである革選びですが、デュプイのルビーカーフでお願いすることに。ルビーカーフももうディスコンで手に入らないということで…ディスコン多すぎないですかね…
サイズ感については文句なしなので、そのほかにスチールを標準でつけていただいたり、ダミーの紐部分を折り込んでもらったりしました。
6/17の靴会で受け取り
オーダーしておおよそ半年、6/17の靴会@ホテルオークラ東京で受け取り。
ホテルの一室に入り、当日は暑かったですから少し汗が引くまで雑談してて。そこからお願いしていた一足を見せていただきました。今までと変わらず待ちに待った瞬間ですが、足にぴったりあうレイジーマンというのは待望だったのですごくワクワクしていたのを思い出します。
足入れするときにシュポッと気持ちよく空気の抜ける音がして、足が入った瞬間に「ああこれはもう間違いないな」と確信しました。その後も30分はいて気になるところはなし。
1足目から抜群のフィット感だったものが高次元の調整をしてもらっているので安心感が違います。完全なる信頼。
その後、もう一足同時にお願いしていたものの相談や、その次にお願いしたい一足も相談。
さらに↑の写真はCOLさんオリジナルのリネン。ずっしり重い、濃紺のリネンにはすっかり魅了されてしまい来年にでもスーツでお願いしたい旨をお伝え、ちゃっかり生地はキープ。いくらたっても頼むものがないということになりそうにありません。
最終の時間だったこともありゆっくりと会話させてもらって本当に楽しい時間でした。
COLオリジナルシューズ 4足目の詳細
ここからは詳細のご紹介です…改めて見てみてもかっこいいな…
綺麗に釣り込まれたアッパーに一針一針丁寧に縫われたステッチワーク、癖のないラウンドトゥに一つ一つ丁寧に開けられたメダリオン、丁いかにも感のないレイジーマンの雰囲気。どれをとっても私にとって理想的なレイジーマンです。
内側ショット。グッと絞られたウエストはもちろん綺麗なのですが、前回からの改善点として伝えていただいたのは、親指側のボールジョイントのやや後ろのラストを修正し、しわが入らないようにしてくれたのだとか。
私が修正をお願いしたポイントではないのですが、より良くするために積極的に改善をしてくださる霜崎さんの姿勢には毎回脱帽です。
ヒールはお馴染みシームレスヒールに私のくるぶしに合わせて外側を低くした綺麗なライン。何度でも申し上げますが、踵が抜けずにしっかりとついてきてくれるのが本当に素晴らしいです。ハンドソーンということであったり、もchろんヒールだけではないと思いますが。
にゅっとねじれたラスト。履くと私の足にピッタリとフィットしてどこにも隙間がない。
ダミーのシューレースは革を折り込んでもらっていますが、とても立体的な仕上がり。
また、デュプイのルビーカーフは非常にきめが細かくパンっとはったようなハリコシ。少しグレーがかっているようにも見えて、どんな表情に変化していくのかとても楽しみな革です。
ソールもいつも通りのヴェヴェルドウエスト、トゥは霜崎さんに最初からスチールをお願いしました。リペアで預けている時間がもったいないと感じるようになって、今回からトゥスチールをお願いすることに。
トゥの化粧釘の雰囲気はとても好きだったので悩みましたが、私の歩き方だとすぐにトゥリペアになるのでこれでよかったかなと思います。
毎度お馴染みシンプルな箱に使った革を貼られています。
4足目だとしても毎度変わらず最高だなと感じられますし、そんな靴を作ってくださる霜崎さんには本当に感謝しかありません。
プレメンテ
やらなくてもいいくらいなのだと思いますが、内部にデリクリとアッパーはTHE CREAMでささっと、革のもみほぐしとともにプレメンテをしました。
繰り返しになりますがきめが細かいです。光の加減もありつつグレーっぽい色味もあり面白い変化をしてくれそうです。
履き下ろし
プレメンテ後に早速はきおろし。受け取りの際の感覚そのままに、一歩目からきっちり踵がついてきてもう期待以上です。もちろん硬さはあるのですが、どこも痛くありません。なんか完成したなというか、そんな感覚すらあります。
シワがわかりやすいように踏み込んだ状態で見てみると、3足目同様にほぼほぼ左右均等に入っていてよく足にあっていることもわかります。
私の足はだいたいここに皺が入っていることが多いのですが…今回改善点と伝えていただいたボールジョイント付近の皺は出ていません。至れり尽くせりです。
4足目になっても履き下ろしの瞬間、履いた時の高揚感は最高の一言です。
まとめ
ローファーやレイジーマン、一般的にサイズ合わせが難しいものが多く、実際私も踵が抜けてしまったりすることも多い形ですが、ともに全く踵抜けもなくピッタリフィットするものを作っていただきました。タイトル通り完全なる信頼、何をお願いしても大丈夫そうだと思っています。
次の5、6足目も本当に楽しみでなりません。COLの皆様、そして霜崎さん。今回も素晴らしい靴をありがとうございました!
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