Seica 霜﨑さんの作る最高のローファー【COLオリジナルシューズ】

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「最高の更新」


そう題して昨年ご紹介したCOLさんのオリジナルシューズですが、第二弾が完成しましたのでご紹介します。


今回もSeica 霜﨑さんにまたしても圧巻の一足を仕上げていただきました。


前回はデュプイ シャトーブリアンの型押しでアデレードのセミブローグを作っていただきましたが、今回はタッセルローファーです。


ローファーは紐がない構造上、ローファー難民という表現もあるくらいサイズ選びそして足に合うものを見つけるのが難しいのですが、今回もローファー史上最高のフィッティング


そして作り手の想いのこもった素晴らしい一足になっています。このポストで少しでも魅力が伝えられたら幸いです。

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COL靴会でのオーダーと受け取り

一足目の受け取りは昨年11月末、ローファーが1番活躍する季節に間に合うように、実はその際にオーダーをしていました。

オーダーした仕様

モデルとしてはタッセルローファーを、そして革はアノネイのロンシャンでオーダーしました。


この程よく丸みのある形、癖がなくて万能に合わせやすそうで。ローファーといえば、のハーフサドルのコインローファーとも迷ったのですが、タッセルが小ぶりでいかにも感がないことにも惹かれてタッセルにしました。


また、革は久しぶりのアノネイ、そして私は初めて見聞きしたロンシャンというシボ革にしました。前回に続いてまたシボ。シャトーブリアンの型押しよりもパリッとハリがあって程よい艶感もあるところがとても気に入りました。

こちらはフィッティングサンプルを履いた時の写真。タッセルのサンプルが私のサイズがなくコインローファーのものですが、これがまた本当にシンデレラフィットで。


前回の内羽根ラストもそうでしたが、こちらも私のために作ってくださったんですか?と聞いてしまうくらいピタピタのフィッティング。いい意味で履くのが本当に大変、履く時の空気が抜ける「シュポッ」という音も今までより大きい笑。


直さなくても全然問題ないと思ったのですが、霜﨑さんと会話した上で左足の親指付近と踵をほんの少しだけラストを盛ってもらうのと、くるぶしが少し当たりそうだったのでこちらも少しだけ履き口のラインを下げてもらいました。

6/18の靴会で受け取り

オーダーしておおよそ半年、6/18、19に銀座サワモトで開催されたCOLさんの靴会で受け取り。


1足目もそうだったのですが、霜崎さんのインスタで靴の製作過程などを拝見していて「ああ、間違いなくかっこいい」と思っていましたが、実物を見たら写真の数百倍は良くできていて…今回もニヤニヤが止まりませんでした。本当にかっこいい。

靴単体としてはもちろん素晴らしいのですが、真価はやはり履いてこそ。ピタピタなので履くのは最初大変でしたが、履いたらもうそこは天国です。


フィッティングサンプルと比較してごくわずかに修正いただいた部分が効いていることもあってどこも痛くなく、履き口も笑わず。ピッタリだけど指先は自由度があり、ふまずの持ち上がりも心地よい。


間違いなく、1番履くローファーになるなとこの時点で確信できるものでした。

こちらはSeica名義のサンプル。ステッチに惚れ惚れしました

その他、新しいサンプルなども見せていただきながら、さらに3足目の話もしてあっという間の靴会となりました。
※そうです、3足目も頼みましたがそちらはまた受け取り時に…

COLオリジナルシューズ 2足目の詳細

詳細を見ていきます。


まず改めて全景ですが、小ぶりなタッセル、丸みを帯びたフォルム、コバの張り出し具合やステッチ等バランスが素晴らしい。踵の丸みもかなり綺麗で、ホールド感の良さが伺えます。


シボの雰囲気も主張しすぎずで、ロンシャンを選んで正解でした。


フルハンドで仕上げられたこの靴、1足目と同様に霜崎さんが想いを込めて、時間をかけて丁寧に作ってくださったのだというのがひしひしと感じられます。

足の形に沿って捻れたラスト。


2の甲付近は抑えられておりローファーらしくあるのですが、1の甲付近は比較的余裕があり、メリハリの効いたラストです。


ヒールはシームレスヒール。こんなに綺麗に、キュッとすぼまっていく形はそうそうないでしょう。


1足目同様にウエルトからトップリフトまで、ごくごくわずかにかかったテーパーがまたいいバランスなんです。


そしてローファーということもあって、ヒールカウンターはスエード面になっています。ローファーですし脱げない工夫がされているのは嬉しいですよね。

1足目同様に、釣り込みでトゥのシボが伸び、ヴァンプの部分は逆にしっかりとしたシボ感を感じられます。


シボ革の靴はコントラストがあるとメリハリがあって映えるんですよね。スムースレザーにはない魅力だと思います。

ソールも変わらず、ぎゅーっと絞られたヴェヴェルドウエストは何度見ても圧巻です。


1足目と少し異なる点らしいのですが、ふまずの部分はウエストの部分を少し持ち上げて、ふまずをしっかりとサポートしてくれるような仕掛けになっているのだとか。

ハンドソーンをしっかりと感じられる中底。いいですよね。


この小ぶりなタッセルも、少しだけ内側に寄せているそうです。そうすることでタッセルが外側に寄ってバランスが崩れることも少なくなるようで。


さらにタッセルの紐に伸びどめ、履き口にも裂け止めをしていただいたりと長く履いていくための仕掛けも満載です。


見た目のかっこよさだけでなく、履く人のことを考えて作ってくださっているのだなと、随所で感じることができる本当に素晴らしい靴だと思います。

プレメンテ

1足目同様にプレメンテは軽く油分・水分補給をする程度にしました。


少々前に思うことがありクレムのニュートラル以外は処分してしまったので、油分補給には久しぶりにレーダーオイルを使ってみましたが、しっとりしていい塩梅に。アノネイのロンシャンと相性がいいのかもしれません。

  • タピール レーダーオイル
  • BriftH THE CREAM
  • ブートブラック レザーソールコンディショナー

この底光りする雰囲気がたまりません。ハリのある革ですが、意外にもかなりソフトは触り心地で、足馴染みもすごく良さそうです。


トゥは釣り込みでシボが薄くなっているので、様子をみてワックスでハイシャインしようかなと思いますが、しばらくはこのままナチュラルな感じで履こうと思います。

履き下ろし

プレメンテ後、本日6/26に履き下ろし。


ピタピタのフィッティングでまだ馴染んでいないので硬さを感じる箇所もありますが、前述の通り革が割とソフトで馴染みも意外と早そうです。


1足目と同様に返りは抜群によく、ローファーの鬼門ともいうべき踵の抜けなど微塵もありません。最高。


この表現は正しくないような気がしますが、新品の革靴を履いている、という感覚があまりなく最初から歩きやすいし痛いと感じるところもありません。

アノネイのロンシャンも革質は抜群。1足目同様にシボにありがちな大きなしわでもなく、細かく綺麗なシワ、そして左右対称です。


まだ履いた時間は短いですが、硬さを感じるところが徐々になくなってくれば今以上の履き心地が待っている。そう思うだけでも履くのが楽しみです。

まとめ

1足目同様に素晴らしい靴を作っていただきました。今年はもう梅雨明けか、と思うくらいの気候ですがローファーを履く機会はすごく増えそうなのはよかった(暑いのは良くないですけど…)


2足目を決める時もかなり悩んだのですが、あれもこれも、ではなく履く場面やコーディネート観点から的確なアドバイスをくださったCOL嶋田さん、そして作り手の視点からフィッティングから革選びまでアドバイスくださり、丁寧な仕事で作ってくださった霜﨑さん、改めてありがとうございました。3足目も本当に楽しみにしております!

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