シャツをはじめニットなどは極力クリーニングに出さず自宅で手洗いするようになってから、随分と経ちました。手間はかかるものの手洗いしてから特に不満もなく今後も続けていこうと思っています。とはいえ流石にスーツや冬の重衣料はクリーニングに頼っているのですが、クリーニングは出してから仕上がりまでの過程が見えないため、なんとなく不安になる時もあります。
今年もいつも通り春夏のジャケットなどをクリーニングに出していたのですが、貝ボタンが破損するなどさらに不安感が。ウールのスーツを洗うのは不安だけど、コットンリネンのテーラードジャケットであれば、多少のシワも気にならないし、素材的にも気軽に洗えるのではないかと思いアローズのコットンリネンジャケットを早速洗ってみました。
結論としては十分に洗えます。ただし、仕上げはクリーニングのようにはなかなかいきませんでした。自己流ですが簡単にまとめてみます。
下準備
まずはしっかりブラッシングをしてチリホコリをはらいます。ラペルの裏も念入りに。
一応洗濯表示を確認してみると、やはり家庭での洗濯は禁止、ドライクリーニングになってます。今回は家庭で水洗いすると言う真逆のことをやることになります。
ブラシをしたのちに、折りたたんで洗濯ネットに。これで下準備は完了です。
洗って、干す
使う洗剤は毎度おなじみTHE LAUNDRESSのSIGNATURE DETERGENT.
この洗剤はとても信頼性が高く、私の手洗いの強い味方になってくれています。洗剤としては少々高いですが、量も多く色々なものに使えるので十分ペイできると思います。
500円玉大くらいの量を入れてあわ立てて、ジャケットを投入。押し洗いをした後に30分ほどつけおき洗い。その後流してみると汚れた洗濯水に^^;
※見苦しいので画像は割愛します。
やはり表面上綺麗に見えても汗の染み込みや満員電車ですれたり、汚れは蓄積しているものだなあと認識しました。
泡が切れるまですすいで、洗濯機で脱水です。脱水は30秒ほどで引き上げ、シワがつきすぎないように。
シワを手伸ばしして厚みのあるプラスチックのハンガーに陰干し。
洗い上がり、乾いたものがこちら。当然ながらシワになってしまっており、仕上げにちょっと不安が残ります。ですが水洗いによって表面はサラサラとリフレッシュされています。クリーニングだとパリッのぺっとした表情になりがちですが、水洗いは柔らかみのある自然な表情です。あとはシワが取れれば水洗い成功と言えるでしょう。
仕上げ
ティファールのアクセススチームだとコットンリネンのシワは取りきれなかったため、当て布をしてアイロンがけ。シャツと同じ要領で霧吹きで湿らせてスチームアイロンです。
ラペルなど平面の部分は特に問題ないのですが、肩周りなど、シャツ以上に立体的な仕上げの部分が多いジャケットは、なかなかうまくアイロンを当てられない部分もあり苦戦。アクセススチームのみでシワが取れるウールの方が、もしかすると自宅での水洗いに向いているのかもしれません。
そんなこんなで仕上がりはこちら。シワが取りきれていない部分もありますがそれなりにふんわりとは仕上げられたと思います。とはいえクリーニングのようにバッチリプレスをした形にするのはやはり難しく、時間もかかります。
サイズ感の変化や、色落ちなどは見られず着用には全くもって問題なく、とても綺麗に洗えたのですが、自分のアイロンワークの技術向上が課題であることも明確になり、クリーニングから切り替えるかどうかは難しいところ。ウールのスーツを洗ってみたくもなりましたので、また別途試してみようかと思います。
クローゼットへ。また来年。
ちょっと微妙な結果になってしまいましたが、何はともあれ今年の汚れは落とせました。今年の暑い夏を一緒に乗り切ってくれた衣類たちに感謝しつつ、防虫カバーをかけてクローゼットへ。また半年後に活躍してもらいたいと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
意外と洗えるもんだな~ってなりますよね。僕も芯地がないアンコンはウールでも家で洗っちゃいます。
そして、ランドレス気になります。
そろそろさん、コメントありがとうございます!
なるほど、確かにアンコンだとよりやりやすそうです◎自宅で洗えるんだなと思いつつも、プロはプロのすごさがあると言うこともよくわかるので、良い勉強になります^^
ランドレスは香りもよくて容量もあるのでお洒落着洗うのにおすすめです、バブアーもランドレスで洗ってます。