ふくはうち:服や靴がもたらす「福」とは?

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Kaisei-yaさんからのバトンを受け、ふくはうちバトンリレーの第五走者として書かせていただきます。

Kaisei_yaさんのブログはイギリスやドイツでの生活をファッションやグルメの観点で現地で生活しているからこその内容を記載してくださっており、もし私がイギリスやドイツに3日後に行く、と仮になったら真っ先に頼ってしまうと思います。

ふくはうち企画で紹介いただいたコーディネートは憧れのアイテムが満載…!羨ましい…!ミスチルもお好きということで勝手に親近感を覚えています。




さて、自分は何について書こうかなと色々と思案してみました。

モノの紹介やメンテナンス記事がメインの私のブログで、それらしく特別なモノを紹介することも考えたのですが、ビン靴特戦隊マルジェラのライダースビスポークシューズなど大体書いてしまっているし…

あとは自粛中ですが少しの散歩でも好きな服や靴を身に着けるようにしているので、コーディネートの紹介などもいいかな…とも思いましたが、


「あれ、そもそもなんで散歩のためにわざわざ時間かけて服と靴選んでるんだろ」


とふと思い、改めて服や靴は自分の中でどのような位置付けなのか、つまりどのような「福」をもたらしてくれているのか書いてみたくなりました。

ふくはうち企画を台無しにしてしまわないか戦々恐々としつつも、せっかく頂いた機会なのでいつもと違った書き方をしてみようと思います。

Contents

「ふくはうち」について

おさらいになりますが、「ふくはうち」について簡単に。
※公式アカウント InstagramTwitter

「服好き・靴好きの方々のおうち時間を盛り上げる」をテーマに、第一走者のオボイストさんから、ことねさんミウラな日々さんKaisei-yaさんとつながってきたブログリレーです。

すでに4名のブログをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、まさにおうち時間を充実させてくれる素敵なブログですので、まだご覧になっていない方はぜひご覧になってください^^

13個のブログ連動ですので、まだまだ続きますよ~。好きな服や靴のおかげでできたつながりの輪、良い機会に恵まれ感謝です。

私にとって、服や靴がもたらす「福」とは

さて、ここからが私の福について。
前述の通り、私にとって服や靴はどのような「福」をもたらしてくれているのかをつらつらと書き連ねてみます。あわよくば、読んで頂く皆様に何らかのきっかけになったらと思っています。
※いつもの「です」「ます」調よりも「だ」「である」の方が書きやすかったため文体変えます。



服や靴の基本的な機能は身体の保護にある。

もしその機能だけを求めるのであれば服や靴が「福」をもたらすことはないように思う。



改めて、自分にとっての服や靴とはなんなのだろうか?

無論、好きなモノである。

制服や部活のユニフォームがなくなった大学時代から本格的に服や靴を選ぶようになり十数年、好きであるという対象から外れることはない。長い期間、自分の中で結構なウエイトを締めているモノである。

ただ、なぜ好きなのか?と問われるとその時々によって思うことは変わっていたように感じるし、難しい問いだと思う。



そもそも、なぜ服や靴に拘り買うようになったのか。

紛れもなく最初はカッコよくなりたい(そしてモテたい)である。
※補足するが、服や靴に拘りだしてからモテたかというと、全くもって変化なし、それどころか被服費を聞かれてドン引きされた経験多数である笑

そこから社会人となってビジネスマンとしてふさわしい服に傾倒するなど、年齢や生活スタイルに応じた変化はあるが、そういった場合でも「服」「靴」はあくまでも目的のための手段であって、なぜ好きか、なぜ「福」をもたらすか、ということの説明はつかない。

考えてみると難しい問いであることが改めてわかる。



そこで、考える観点として服や靴のライフサイクルに沿ってみようと思う。ざっくり描くと以下のようになるであろうか。


消費者である私が直接関連するのは「購買・着用・維持・廃棄」、その前に作り手である企業・ブランドの「企画・生産・流通」がある。それぞれについて考えてみる。



「企画・生産・流通」はそれぞれに濃淡はあるが企業・ブランドのコダワリが詰まっているところ。服や靴の価値を出す部分である。

私はその服や靴、そして企業・ブランドの文化的な側面やバックグラウンド、生産の過程や手段(例えば「全て国内生産」「ハンドメイド」など)、そういったものももちろん好きである。

ブランドの想いに共感してその服や靴を欲しくなることもあるし、知らないことを知ることは知識欲を満たしてくれる。



だが一方で、ファッションという括りで見たときの文化的側面や、縫製や構造などの手段の違いによる手間のかかり方など、実際に見たことがないところ、体験できないところについては、正直よくわからないところが多い。

このブログでも服の構造などを書いたりするものの、例えばシャツであれば「マシンとハンド、どちらの方が着心地が良いのか、結局はパターンにもよるのでは…」など、AだからBとただ一つの因果で成立するわけではないことがその理由かもしれない。
(だからこそ、面白いのであるが)

実店舗で購入すれば、その企業・ブランドの背景や服、靴の素材や構造などについても説明してもらえることもあるが、国内外問わずオンラインで購入することもそれなりにあり、オンライン上で知識を得ることも多い私にとっては、より一層わからないところが多いと感じる。



そう考えると、やはり直接的に選択できる購買、そして服や靴を身を以て体感することのできる着用・維持の部分が重要となってくる。

そのプロセスにおいて、私はどのように行動をし、どんな「福」を得ているのであろうか?



まず購買においてはもうシンプルに、当たり前であるが「良いと思えば買う」の1点。
「良いと思う」にはデザインや色、着心地、機能面、素材、価格、合わせやすさなどの色々な要素があり総合的に判断することもあれば、デザインや色味に惚れる、素材や着心地に惚れる、この価格ならチャレンジしてみようかな、というモノもある。リクルートスーツのように必要に迫られて仕方なく買うという服や靴は今ではほとんどない。

つまり自分が欲しいと思って、良いと判断して購入しているためとても満足感が得られる。(もちろん失敗だった、というケースは多々あるのだが。)

だが、この購買のプロセスは例えば家具や話題の食べ物などにも当てはまり、服や靴には限定されない。そうなるとやはり着用・維持(メンテナンス)のプロセスが重要だろう。


数十分の散歩でも好きな服や靴を身に着けて


良いと思って購入したモノを、あれこれ組み合わせを考えて身に着ける。そしてそれらをメンテナンスする。当たり前のように限られた時間を服や靴に割いて生活している。

自分の中で気に入ったコーディネートができれば、それだけで気持ちはあがるし、インスタにアップしてコメントをもらえたりするとより嬉しかったりする。服や靴をメンテナンスをしている間は集中でき気持ちが落ち着く。

不思議なもので、嫌なことがあったりしても服や靴を選んだりメンテナンスしたり、それらを着用する時は嫌なことが忘れられる。例えるならば安定剤、カンフル材のようなもの。

その気持ちをより濃密にしてくれるのは、その服や靴ができた過程のこと、わからないなりにもそれを感じること、買った時の気持ちや出会いを思い出すこと。

ああなんだ、結局一連のプロセスは繋がっていた。




コロナウイルスによる自粛で必然的に家にいる時間が長くなり、単純に身に着けるモノ、という観点で見れば服も靴も数は必要ない。

もしかすると、コロナウイルスを克服したとしても、今後もテレワークが主体になり外に出るという機会が減るのかもしれない。

そうであっても、今現在その気持ちが潰えていないように、服は欲しいし靴も欲しい。そして何より好きな服を着たいし靴も履きたい。




気持ちを維持向上させてくれるモノは、人によっては音楽だったり、食事だったり、いろいろな手段がある。私にとっては服や靴、そしてそれを身につけたりメンテナンスする時間が自分の気持ちを維持向上させてくれる重要で特別な手段なのである。


私にとって、服や靴がもたらす「福」とは、「精神的な豊かさ」であると現時点では結論づけようと思う。

次なるバトンは”DONZOKO”へ

https://blog.donzokochicken.com/

DONZOKO、つまりどん底。


このブログタイトルからどんなブログを想像するでしょうか?


一見「福」とは対極にあるようなブログタイトルですが、それは違います。

DONZOKOはその類稀なる表現力で、読み手の心を引き込み、夢中にさせ、退屈なおうち時間を不思議な感覚で包んでくれるブログです。

https://blog.donzokochicken.com/entry/paraboot-avignion

1番人気のParaboots AVIGNONの記事から。履き込まれたAVIGNONと絶妙なデニムの丈の写真。ところがこの記事の見所は写真ではなく文章です。

私もそうでしたがAVIGNONは小指が痛くなります。「小指が痛い」と私なら書いてしまいますが、


「行き場を失った小指の外側が靴にガンガン削られます」


これはまだまだ序の口で、時折心の声も漏れ出しつつ包み隠さずに表現する文章は必読です。私がここで紹介してしまうのはもったいないのでぜひリンク先でご覧になってください。もうDONZOKOに嫉妬。

https://blog.donzokochicken.com/entry/kaigandori.coat.shashin

イギリスを感じるこのウールが使われたコートの袖。AVIGNONとの相性も抜群に良さそうで。

コートの記事だと思うでしょう…?

とにかく、読んでください。いつの間にか引き込まれて、いや、DONZOKOに引きずり込まれて「あれっ?もうこんな時間?」のおうちタイムを過ごせると思います。



私の単調な文章ばかりの記事で、DONZOKOに落ちたふくはうちのバトンを拾い上げてくれる、第六走者のチキンさん、よろしくお願いいたします!

https://blog.donzokochicken.com/

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