今回は昨年知ったブランドKABELのインディゴリネンを使ったダブルブレストのワークジャケットをご紹介します。
インディゴリネン、ダブルブレストのワークジャケットといえば、フランスのヴィンテージ物がお好きな方であれば反応してしまうワードかと思いますが、私もその中の一人です。
フランスのヴィンテージ、私の中ではモールスキンのカバーオールが真っ先に頭に浮かびます。
その存在を知ったのはもう10年以上前になりますが、町田のJAMさんがきっかけ。何ともいえないインクブルーにザクッと羽織れて、それでいて経年変化も楽しめる。
今は高騰してしまっていますが、モールスキンであれば当時は比較的手頃に手にできたものの、価格も別格だったのがインディゴリネンを使ったダブルブレストのもの。
当時は購入できず、最近も高騰しすぎて…笑
というところに見つけたのが今回ご紹介するKABELのものです。(といっても購入は昨年ですが^^;)
それでは、いつも通りのご紹介です!
KABEL INDOGO LINEN WORK JACKET
こちらが購入したジャケットです。この色味が残っているヴィンテージだと相当な値段になると思われます^^;
私にとって最初のKABELとなったグルカショーツも、英国のオリジナルとかなり近い物でしたが、こちらのジャケットも襟やパッチポケット、袖の作りなどなど、私のみたことのあるものと比較するとかなりオリジナルに近しいです。
ダブルのボタン間隔は少し広めかな?と思いますが。
ちょっとのっぺりしていますが、バキバキのリネンではなくかなり柔らかな状態です。
高密度のツイル地だそうで、それを叩きほぐす!?ことで柔らかな状態にしているのだとか。
このインディゴのなんともいえない色味は唯一無二だと思います。洗いをかけたら色も抜けそうなので、今後が楽しみな生地です。
ちなみに、生地はフレンチリネンを日本で織上からやっているそうです。縫製ももちろん日本。
やはり特徴的なのはこの丸襟。
緩やかな曲線はとても美しく、無骨なカバーオールを優しい印象に変えてくれます。
ボタンはナットボタンかな?フランスヴィンテージだとメタルボタンが使われていたりもするのですが、よく生地に溶け込んでいます。
また、袖のカフス幅も狭くボタンも一つとシンプルです。
背面から。センターシームなところもオリジナルと同様に。
と、ここまではオリジナルに忠実な部分を見てきましたが、このジャケットでKABELらしさを出しているのは裏地。
オリジナルでは裏地がついているものは見たことがありませんが、キュプラのペイズリー柄を使っています。見えないところですが、そっとオリジナリティを入れるところはKABELらしい。
元々ワークジャケットなので縫製などは大雑把なことが多いのですが、KABELのものは縫製もとても綺麗です。
最後に品番、価格を。
デッドストックのインディゴリネンはそもそも出てこないですし、あったとしてもびっくり価格になると思います^^;
着用感、コーディネート
洗いをかけて先日着用してみました。
サイズは2(M)を購入しましたが、程よくゆとりがあり窮屈になりません。
ぷるんとしたリネン、シャツとジャケットの間くらいの厚みなので重さを感じず、また通気性も良いためガバッと羽織るのには最適だなという印象。
この手のジャケットは最近の気候では着られる期間が短いのが難点ですが、リネンであることで少しは期間が伸びるかな^^;
JAMと同じくよく通っていた高円寺のencoreでは、グレーのスラックスに合わせたりもしていてとてもかっこよかったのでいずれ真似してみよう。
まとめ
先の通り、洗ったらインディゴが落ちているのが確認できたので、今後の経年が楽しみではあります。
もう暑くなってきていますが、ジャケットというよりはシャツジャケットのような感覚で使ったほうが良いかなと。リネンですしシワも気にせず鞄に突っ込むくらいで使ってもいいかもしれません。
2021SSではこのダブルブレストの展開はなさそうで、フレンチリネンを使ったものとしてはシングルブレストのスタンドカラーがあったようですが、ダブルブレストのウールとかが出たらまた面白そう。
今後もKABELは注目していこうと思います。
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