春夏のスーツ・ジャケットの棚卸しと今後の購入戦略 2025SS



当ブログは元々Tanaoroshiというブログ名でして、自分の購入品を棚卸し、記録する意味で立ち上げたものでした。変遷としてはざっくりとマルジェラ、アメリカビンテージシューズ、ドレスクロージングと移ってきています。


アメリカビンテージシューズの時にTanaoroshiという所有している靴を全て列挙する記事を書いた際に、この形や色はこれがあるから出番が少ないな…みたいなことを一覧できて非常に有用、それを再びやろうと。


今回は春夏用のスーツ・ジャケットについて棚卸して分析し、今後の購入戦略を検討してみようという企画になります。


自分の整理という意味合いが強いですが、何かのご参考になれば幸いです。


※当時の棚卸しはこちら。移行がうまくいっておらず超絶読みにくい&内容が薄いですが…

Contents

2025/5現在所有する春夏のスーツとジャケット

所有している一覧は以下の通りです。仕立ての面で袖付がどうであるとかフロントダーツが貫通しているかとか、そもそもダーツがあるのか等々、キリがないのでそのあたりは画像にお任せしています。

スクロールできます
Noブランド種別ベースカラー素材ポケットベント裏地購入時期リンク
1Alfonso Siricaジャケットチェック小豆色ウールシルクリネン2パッチサイド半裏2023/1
2Alfonso Siricaジャケットメランジソリッドダークブラウンウールシルクリネン2パッチサイド半裏2024/8
3COLスーツソリッドライトグレーウール(ウーステッド)切ポケットサイド総裏2023/4
4COLスーツソリッドナス紺リネン3パッチサイド総裏2024/5
5COLジャケットソリッドオリーブグリーンリネン2パッチサイド半裏2021/4
6De Petriloジャケットソリッドテラコッタブラウンウール(ホップサック)2パッチサイド半裏2019/5
7De Petriloジャケットソリッドオフホワイトリネン2パッチサイド半裏2023/5
8Errico Formicolaジャケットハウンドトゥースベージュウールリネン2パッチサイド半裏2021/4
9gaboジャケットソリッドネイビーウール(ホップサック)2パッチサイド半裏2020/8
10ORAZIO LUCIANOジャケットソリッドライトネイビーウールモヘア(ホップサック)2パッチサイド半裏2023/1
11ORAZIO LUCIANOジャケットソリッドベージュリネン2パッチサイド半裏2023/1
12ORAZIO LUCIANOジャケットソリッドブラックリネン2パッチサイド半裏2023/7
13ORAZIO LUCIANOジャケットチェックテラコッタウールシルクリネン2パッチサイド半裏2023/7
14ORAZIO LUCIANOジャケットグレンチェックミディアムグレーウール(ウーステッド)フラップサイド半裏2025/2
15SOVERIEGNスーツソリッドベージュウールリネン切ポケットサイド半裏2024/2
16TITO ALLEGRETTOジャケットグレンチェックミディアムグレーウールシルクリネン2パッチサイド半裏2022/6


COL以外は全てイタリアもので、いずれも新品・未使用の状態(RTWは偉そうなことは全くいえずセールやアウトレット、SAFARIばかり^^;)で購入したもの。上記に加えて1着、COLのスーツが納品される予定です。


以前所有していたブルックスのシアサッカーセットアップやブレザー、UAオリジナルのスーツやジャケット、Camoshita、TAGLIAGOREは手放しました。十分着たなと思うものもあれば、袖が短い等のサイズの違和感、ほか、私が未熟ゆえに以下と入れ替わるように手放したものもあります。


スーツが圧倒的に少なくジャケットばかり…棚卸しして見える化するとバランスもわかって良いが…スーツよりもジャケパンの方が多いので、実際にはその比率はあまり問題にならないのですが、直感で良いと思ったものをいかに無計画で購入しているかがわかる一覧です…反省。反省してまーす。それぞれを簡単に画像付きでご紹介していきます。

No.1 Alfonso Sirica チェックジャケット

なんと表現すべきか難しい色味ですが、少し小豆色の入ったくすんだブラウン、そこにライトグリーンのペーンが入っています。組下はグレーかベージュのスラックス。実は合わせるのが難しい。

No.2 Alfonso Sirica メランジソリッドジャケット

ざっくりとした素材感、ウールシルクリネンでリネンのネップがしっかり。色はくすんだブラウンなので合わせやすいですが、大体ミディアムグレーのスラックスに合わせます。

No.3 COL ゼニアトラベラースーツ

春夏のスーツといえばこれ。ビジネスで普段使いしている梳毛スーツがこれしかないアンバランスさの中で孤軍奮闘してくれる存在。本論と関係ないがなんだか水洗いクリーニングのプレスがひどい。プレスしよう。

No.4 COL オリジナルリネンスーツ

私にとってはチャレンジングなリネンのスーツ。COLオリジナルのリネンでもう手に入らない素材。3パッチでビジネスというよりは少しラフに着るのが好み。

No.5 COL スペンスブライソン リネンジャケット

COL2着目となったスミズーラ、憧れていたスペンスブライソンのトロピカルでお願いした1着。守備範囲が広く登板回数も自然と多め。オフホワイトやライト〜ミディアムグレーベースのスラックスと合わせることが多いですが、デニムとかでもいけそう。いずれにしてももっと着込んで味を出していきたい。

No.6 De Petrilo ホップサックジャケット

伊勢丹大市で購入したペトリロのテラコッタジャケット。ホップサックで使いやすくペトリロの安定した作り。これもオフホワイトかグレー、ベージュあたりと合わせることが多いジャケット。

No.7 De Petrilo リネンジャケット

超ごついリネン、おそらくスペンスブライソンのものを使っています。この色味も相まっていつ着るの?となりがちですが、着るとかっこ良い。スラックスよりもジーパンと合わせた方がパーティにでもいくの?感が出なくて最近の好み。

No.8 Errico Formicola ハウンドトゥースジャケット

好きなブランド、Errico Formicolaのハウンドトゥースジャケット。ライトグレーのスラックスにサックスのシャツ、ネイビーのニットタイとこれを着るときは大体それ。それくらいその合わせが気に入っているジャケット。

No.9 gabo ホップサックジャケット

出張の時は大体これ。ダブルステッチなどナポリ感しっかりの一着ですが、連続着用にも耐えてくれている優秀なジャケット。少し丈が短くスポーティで、最近の趣向とはずれてきてるかなと思いつつ、出張がある限り手放せない一着。

No.10 ORAZIO LUCIANOホップサックジャケット

春夏のエース。困ったらこれ。少し明るめのネイビーが春夏の清涼感につながり、ダークネイビーよりも合わせやすさ抜群と感じる色味。パンツもオフホワイト、どの明度のグレー、ハウンドトゥースなどの柄物も対応できる懐の広さ。この色味はもう一着欲しいな。

No.11 ORAZIO LUCIANO リネンジャケット

友人に紹介してもらって出会ったブランド、オラッツィオ、初めての1着はこちら。他もそうですがプロパーでは買えない価格なので高円寺のSAFARIで未使用品をお安く買えたので出会えたもの。かなりクラシカルなシルエットに着丈、重心の低さ含め貫禄が勝手に出るジャケット。オフホワイトやブラウンのパンツに合わせることが多いですが当然グレーも。リネンっぽくない柔らかい質感もまた◎

No.12 ORAZIO LUCIANO ブラックリネンジャケット

果たしてブラックのジャケットって使えるのだろうかと思いながらも、そのかっこよさに惹かれて購入した1着。ノータイに色落ちしたジーパンと合わせるのが好き。しっかりした黒ですが、少しずつ色褪せた時が本領発揮でしょう。

No.13 ORAZIO LUCIANO チェックジャケット

こちらはブログ未登場。明るいテラコッタのグレンチェックにライトグリーンのオーバーペーンが素敵な1着。こちらは今年デビューさせる予定のもの。ベージュかグレーのパンツで。

No.14 ORAZIO LUCIANO グレンチェックジャケット

こちらもブログ未登場。ストラスブルゴのアウトレットでこんな使いやすいジャケットが70%オフ。グレーのグレンチェックにブラウンのオーバーペーンが入っているので、こちらもベージュ系のパンツと相性が良い。

No.15 SOVERIEGN ベージュスーツ

DORMEUILの生地を使ったSOVERIEGINのスーツ。割と構築的な部類で重さがしっかりあるけど着心地は軽い。この色味のスーツを着ているサラリーマンは少数派なのでビジネス街では確実に目立つけど、好きなスーツ。

No.16 TITO ALLEGRETTO グレンチェックジャケット

ダブルステッチのしっかり入ったTITOらしい1着。gabo同様にこちらも出張で登場する機会の多く重宝しています。ただ意外とパンツが難しい。ダークネイビーかチャコールグレーと合わせることが多め。

2025SSにおける分析

いくつかの軸で分析。最近の趣向的にイタリアのものばかりだから次はイギリスかアメリカで、みたいなことにはならないのと、フロントダーツの有無、それによる云々とか言い出すと際限がなくなるので、色柄や数、好みのスタイルを軸に。

ブラックはグレー系に分類。

まず色の分類。可視化して結構驚き。一番使っていそうなネイビー系は実は少数でホワイト・ベージュ・ブラウンが半数。 ※とはいえ、ネイビー系は通年に近いCOLのスーツとジャケットもあったりする。
ネイビー系はライトブルーに近いものか、もう少しザクっとした素材感のものがあると良いかもしれない。


ベージュやブラウン系が増えたのは、その辺りの色使いが抜群に上手い友人の影響を受けているのは間違いないのと、年齢的にもパキッとした色味よりも自然系の色味の方が馴染むようになってきていることもありそう。色柄ともにベージュ、ブラウン系は満足しており今所有しているものを大事にする方向。

続いて柄。これはソリッドが過半数。ノータイが多くなる昨今だと柄である程度主張できるジャケットがあると良いか。


ソリッドとはいえNo2のシリカ、No11のオラッツィオなどはメランジっぽく表情のある生地なので純粋なソリッドとは違うかも。似たような生地感でネイビーのソリッドがあるとより幅が広がりそうなのと、ネイビー系のチェックがあると良いかもしれない。

仕様・スタイル

多くがナポリのサルト・メーカーのものということもあって、ナポリ的な仕様のものが多い状況。とはいえこの状況は柔らかい雰囲気のものが好きな私にとっては当然というか、直感とタイミングがうまく重なってそう選んできたのだと思います。なので今後も構築的でがっちり、たとえばロープドショルダーよりも丸みを感じられ、たとえばナチュラルショルダーを選ぶでしょう。


とはいえこれみよがしなシャツ袖、ダブルステッチ等々コッテコテなのも好きな反面、着る場面を選ぶものを増やしていくのもどうかなと思うこともあり、柔らかさとクリーンな雰囲気を両立するものに惹かれることが多くなりました。COLでのオーダーもそういった方向でお願いしています。超安直に言うとフィレンツェ系。リヴェラーノ欲しい、買えないけど。


あとは芯なしのジャケットがあると非常に重宝するんですよね。秋冬はErrico Formicolaの芯なしジャケットがあって、とにかく軽くて楽、でもしっかり見えて出張にもOKということで。この辺りはCOLのアッラトリエでお願いするか、既成で良いものがあればと言ったところ。


ただ、この辺りの仕様は生地だったり着る人の体型やキャラだったり、そのほかのアイテムとの合わせだったりで変わるのでバランスをとってどうなのか、と言うところも大きいく一律にどう、と言うのはいえないのが難しいところですが、流行り廃りに流されるのではなく私なりのクラシックの解釈を続けていきたいところです。

そもそも16着もいるのか?と言う問題(加えて1着COLのスーツが控えている)、あまり袖を通せないものもあるのは事実。でもどれも気に入っているしあれこれ悩む時間が服好きにとっては楽しい。


そのため4次元ポケットがあるならまだまだいいなと思う色柄はたくさんあるけれど、収納問題はもう免れない。外部クローゼットやクリーニングの預かりなどを使い出したらそれこそ際限なくなりそうなので、今の収納でなんとかできる範囲で、と言うのは制約としておいておくのが私にとってはよさそう。これから子供も大きくなって肩身狭くなってくでしょうしね…

ユースケース

世の中の流れはコロナのように何が起こるかわからないですが、カジュアル化の方向性はいずれにしても変わらないでしょう。好きな人は着る、その流れ。私自身は転職でもしない限り今のままの着用スタイルが続く、つまり仕事ではスーツにジャケパン、休日も状況に応じてジャケパン、と言ったところは変わらないかなと。


また、ドラスティックに着用するもの、特に着なかった色や柄を変えてみる、というのも考えていないのです。それは休日は休日で自由に服を選んでいるから。そちらはそちらで良いかなと。

今後の購入戦略

さて、上の章で書いた部分もありますが25/5現在で今後のスーツ・ジャケット類の方向性はざっと以下の感じかなと。

  • 必然的に増やさなければならないものはないし収納問題的にここら辺が数的には限界。
  • 思い切って攻めたものを購入することも多分ない。誰かにお勧めしてもらってかなりしっくりくる、とかでなければ。
  • オフホワイト、ベージュ、ブラウン系は今あるものを着こなすことを目標に。
  • もし追加するとするなら、ネイビー系のざっくりした生地感(ウールシルクリネン、とか)のソリッドものかネイビー系ベースにチェックが入ったもの。
  • スタイル的には継続4的にイタリアのもの。ベースはナポリ(これみよがしすぎない)、チャレンジ的にはフィレンツェ。この辺りは出会いを大切に。
  • 芯なし、もしくは芯を極力省いたクッタクタのジャケットが1枚あると重宝する。



…戦略というほど大層なものでもなく、普段考えていることを言語化しただけになってしまった笑。


と、主観的なものだけだと面白くないのでCHAT GPTに辛口ファッションジャーナリストになりきってもらい、批評をしてもらったところ以下の回答。考えと真逆の回答であり面白い笑

あなたのワードローブには「快適さ」も「定番」も揃っている。次に必要なのは、“戦う一着”だ。少しギョッとするくらいでちょうどいい。2025年春夏、本当に洒落ている人は「気を遣っている」より「気にしていない」ように見える。そんな余裕を演出できる服を、今こそ選ぶべきだ。

今のワードローブ、真面目すぎて“個性”が希薄。
次に買うべきは「脱・常識」な1着。失敗を恐れず、今までの自分とは違うムードを纏うべき。
服で“正解”をなぞるより、“意思”を見せてほしいね。

悪くはない。だが、「無難」と「洒脱」は別物だ。どこかで”型”を崩さないと、読者の記憶にも街中にも残らない。
次に買うべきは、「中途半端を打ち砕く一着」

まとめ

純粋に、ぼんやりわかっていたことをまとめて見える化することの重要性を再認識した企画となりました笑。基本は今あるものを大切に。もし良い出会いがあれば方向性に沿ったものを購入できると良いなと思います。


ただいずれにしてもドレス系のアイテムはどうしても収納が嵩張るので、気に入ったものが揃ってきている今、ある意味分岐点なのかもしれません。外部クローゼットには手を出さないようになんとかできると良いのですが…子供の成長に合わせてこちらも考えなくてはなりませんね。


この企画、良い反面めっこう時間がかかるのでジャケット以外で実施するかは分かりませんが、少なくともAWのスーツとジャケットについては実施しようと思います。ぜひこんなアイテムが良いのでは、と言ったご意見があればコメントいただけたら嬉しいです。というか、他の皆さんのクローゼットを見てみたいな…

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